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ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 1

2014-08-25 16:28:16 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

「花の旅」 総合目次 

 

ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 1

 

 成田→デリー 

 

1    ヒマラヤが見たい (成田からインドへ飛びました)

2    デリーで戦意消失 (デリーの空港でトラブル)

3    マイレージを有効に活用する (インドを経由した理由です)

 

 ネパールの首都 カトマンドゥ

 

4    ネパール 入国 (デリーから空路カトマンドゥへ)

5    親切な宿のオーナー (カトマンドゥの宿のオーナーは親切な人です)

6    カトマンドゥを散策 (好奇心にまかせて街を散策しました)

7    見飽きる間がありません (見飽きぬ街を歩きました)

8    ダルバール広場 (ダルバール広場を見学)

9    親切な旅行社 (風の旅行社を訪ねました)

10   魚は貴重品なのかもしれません (カトマンドゥ市内の情景)

11   カトマンドゥB級グルメ (安くて美味しい店のことなど)

12   トレッキング手続きの実際 (ヒマラヤ入山手続きの実際)

13   ネパールでサイクリング (レンタサイクルで市内を巡りました)

14   ヒマラヤ最古の寺院 (ヒマラヤ最古と云われる寺院を訪ねました)

 

 ネパールの古都 パタン

 

15   自転車でパタンへ (自転車で隣の街へ向かいます)

16   パタンのダルバール広場 (パタンのダルバール広場を訪ねました)

17   あの鐘を鳴らすのは誰 (パタンでの経験)

 

 カトマンドゥ情報、ポカラへ

 

18   旅に出る意味 (海外へ出ると日本を意識します)

19   トリブヴァン・ハイウエー (ツアーバスでポカラへ移動します)

20   ネパールに熱帯の花 (ネパールは熱帯地方に属します)

 

 ポカラ

 

21   ポカラの朝 (ポカラで見る夜明けのマチャプチャレ)

22   フェワ湖とバヒラ寺院 (ポカラにある湖の小島を訪ねました)

23   日本山妙法寺へ (日本山妙法寺を徒歩で訪ねます)

24   緑の中の道 (森の道を下り、フェワ湖を船で渡りました)

 

 トレッキング初日 ポカラ→ナヤプル→ウレリ

 

25   どこの国でも父親は一生懸命 (タクシーで登山口に移動しました)

26   雪を見ながらバナナが育つ (バナナ畑の向こうに雪山が見えます)

27   野の花を目に拾いながら (野の花を見ながらのトレッキングです)

28   ティルケドゥンガで昼食 (トレッキングの昼食はレストランで)

29   轍のない道 (長く続く石段を登って行きます)

30   ヒマラヤシャクナゲの大木 (ヒマラヤシャクナゲの巨木に花が咲きます)

31   トレッキング最初の宿 (初日はウレリに宿を定めました)

 

 トレッキング二日目 ウレリ→ゴレパニ

 

32   光を浴びるシャクナゲ (朝陽の中のシャクナゲを見に行きました)

33   岩と雪のマチャプチャレ (岩と雪のマチャプチャレを望みます)

34   花調べ (初めて出会う花を楽しみながら歩を進めました)

35   趣の道 (シャクナゲの森に趣の道が続いていました)

36   ナンゲタンティで昼食 (昼食はネパール料理を味わいます)

37   雪消え残る場所へ (雪消え残る標高に達しました)

38   薪ストーブの横で地酒 (二日目の宿はストーブが焚かれていました)

 

 トレッキング三日目 ゴレパニ→タダパニ

 

39   46億年目の朝 (暗いうちに歩き出して山頂へ向かいました)

40   プーンヒルの頂きで (プーンヒルの夜明けは一見の価値があります)

41   神々の庭 (明け行くダウラギリ、アンナプルナの眺望が素晴らしい)

42   シャクナゲの森の上に (雪山を眺めながらの稜線歩きです)

43   雪の沢から木漏れ日の谷へ (雪の道を下ると、野の花が咲いています)

44   サクラソウの咲く谷で (谷の中にサクラソウが咲いていました)

45   シャクナゲの純林 (地形によって植生が大きく変化します)

 

 トレッキング四日目 タダパニ→チュイル→(シヌワ) 

 

46   タダパニの朝 (アンナプルサウスが朝日に輝きます)

47   やっぱり山と花 (残りの日程を山歩きに使うことにしました)

48   さようならアンナプルナ・サウス (谷の中へ下って行きます)

49   ネパールの山村を歩く (のどかな山村を歩きました)

50   裏山からヒマラヤへ (日本でおなじみの野草に再会しました)

 

 index 2 へ続く

 

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ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 2

2014-08-25 16:25:39 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

「花の旅」 総合目次 


ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 2

 

  index 1 から

 

 トレッキング四日目 (タダパニ)→チュイル→シヌワ

 

51   タルチョ(祈祷旗)がはためく道 (ヒマラヤ山麓を歩き続けました)

52   茶屋のお姉さん (質素な茶屋が待っていました)

53   ヒマラヤの沙羅双樹の木 (沙羅双樹とヒマラヤの鷹)

54   美しい谷 (小股の切れ上がった美しい谷)

55   神々の住む谷 (青白いベールに包まれた谷は神々の住む場所)

 

 トレッキング五日目 シヌワ→デオラリ

 

56   シヌワの夜明け (谷崖に続く道を歩きます)

57   マチャプチャレが全貌を見せ始める (マチャプチャレが魅せます)

58   サンクチュアリの森で (谷の中に聖域の森が続きます)

59   登山路に咲く花 (サクラソウの花群れに出会いました)

60   白い花弁に紅を差し (雨の中をデオラリへ向かいます)

61   理想郷に宿泊 (理想郷という名の宿に到着しました)

 

 トレッキング六日目 デオラリ→アンナプルナ・ベースキャンプ

 

62   子供達と一緒に (夜が明けると雪景色が広がっていました)

63   暗い谷 (雲に覆われた暗い谷を登って行きます)

64   逆光の中のマチャプチャレ (マチャプチャレに神を意識します)

65   神々の庭 (数十年ぶりの雪山歩きに感慨もひとしおです)

66   「聖域」に宿 (アンナプルナ・ベースキャンプに辿り着きました)

 

 トレッキング七日目 アンナプルナ・ベースキャンプ→チョムロン

 

67   雲の中のアンナプルナ・ベースキャンプ (雪雲の中を急ぎ下ります)

68   水墨画の世界 (色彩のない魅力的な光景)

69   花咲くデオラリ (雪の谷から花の谷へ)

70   ありがとう、さようなら (美しいものを見せてもらいました)

71   野の花に見送られて (野の花が咲く森を歩き続けました)

72   早春の森を抜け (早春の森を抜けて行きます)

73   バンブーを通過 (マイペースのトレッキングです)

74   スミレの森を抜けて (野に咲くスミレが心和ませます)

75   チョムロンへ (若い人と一緒に歩を進めました)

 

 トレッキング八日目 チョムロン→トルカ

 

76   贅沢な時間 (言葉に尽くせぬ感動の時を過ごしました)

77   朝の光の中を (光を追うように歩を進めました)

78   沙羅双樹の木の上で (ヒマラヤの民の営みを垣間見ます)

79   チィヌウ(ジヌウ)へ (白いランと赤いシャクナゲが咲いていました)

80   チィヌウ(ジヌウ)温泉 (ヒマラヤの温泉)

81   キュムヌ・コーラを越えて (野の花を愛でながら歩き続けました)

82   新しくないニューブリッジを渡る (変化に富んだ谷の道を進んで行きます)

83   山深い道 (谷の中に里山の風景が続いていました)

84   ヒマラヤの車道を歩く (ヒマラヤの山にも車道が伸び来ていました)

85   今夜も上機嫌 (同宿の旅人と盃を交わしました)

 

 トレッキング九日目 トルカ→ポカラ 

 

86   日本とヒマラヤを繋ぐもの (日本の自然を想い出しました)

87   新しいアイデア (ポカラまで歩くアイデアを思い付きました)

88   オーストラリアンキャンプへ (のどかな丘を越えて行きます)

89   ハグルン自動車道を歩く (車道を歩き始めました)

90   ポカラでは2月に桜が咲くようです。 (田園風景の中を歩いて行きます)

91   車掌が踊るバス (愉快な乗合バス)

92   神々の白き峰 (サランコットの丘の夕景)

93   本日は安息日 (ポカラで半日寝ていました)

 

 カトマンドゥへ バスの車窓風景

 

94   プリティヴィ・ハイウエー (バスでカトマンドゥへ向かいました)

95   トリスリ川のラフティング (バスの車窓からの光景)

96   激辛キュウリの想い出 (ちょっとした旅の思い出です)

 

 エピローグ 旅の情報等

 

97   喧騒を離れ (カトマンドゥの静かな庭園で)

98   トレッキングで単独行動は避けるべきです (ヒマラヤ一人旅のリスク)

99   ヒマラヤ・トレッキングの費用 付録 (ネパールを安く楽しく)

 

 花の情報

 

100  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 1 (ナヤプル~ウレリ間の花)

101  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 2 (ウレリ~ゴレパニ間の花)

102  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 3 (ゴレパニ~グルヌン間の花)

103  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 4 (グルヌン~シヌワ間の花)

104  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 5 (シヌワ~デオラリ間の花)

105  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 6 (チョムロン~カンデ間の花)

106  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 7 (ポカラ、その他の花)

107 ヒマラヤトレッキング 花の旅 花の種類 一覧  (トレッキングで出会った花の一覧)

 

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ヒマラヤトレッキング 花の旅 花の一覧

2014-08-25 14:39:14 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

ヒマラヤトレッキング 花の旅 花の種類一覧 

 

ナヤプル~ビレタンティ~ウレリ で出会った花  花の情報

     

ヒメツルソバ

シロバナセンダングサ

レインウァルティア

 

     

ナガバハッカ

ハキダメギク

ロードデンドロン アルボレウム

 

 

 

 

アシスタシア マクロカルパ

 

 

 

ウレリ~ゴレパニ で出会った花  花の情報

     

ネパールヒイラギナンテン

ゲンティアナ アルゲンティア

マズス サーキュロサス

 

     

ヒマラヤイチゴ

プリムラ シャルマエ

プリムラ デンティクラータ

 

     

セイヨウタンポポ

ダフネ パピラセア

ダフネ ボウルア

 

ゴレパニ~タダパニ~チュイル、グルヌンで出会った花  花の情報

   

プリムラ・エッジワージィ

プリムラ・セッシライズ

プリムラ シャルマエ

 

     

ホトケノザ

ナズナ

ハコベ

 

     

ハハコグサ

ヒマラヤシロスミレ

コモンアザミ

 

グルヌン~タウルン~チョムロン~シヌワ間の花  花の情報

     

エインズリエア アプテラ

ブルークローバー

ヤブヘビイチゴ

 

     

マズス サーキュロサス

カンパニュラ・パリダ

フィクス・アウリクタラ

 

  

 

 

 ヒマラヤユキノシタ

クレソン

タマリロ 

 

シヌワ~バンブー~ドバン~デオラリ間の花  花の情報

     

ビオラ ピロサ

ヒマラヤシロスミレ

ビオラ インディカ

 

     

エインズリエア アプテラ

フキタンポポ

ゲンチアナ アルゲンティア

 

   

プリムラ・エッジワージィ

コトネアスター・ミクロフィラス

ダフネ ボウルア

 

チョムロン~ニューブリッジ~トルカ~ポタナ~カンデ間の花 ← 花の情報

     

セロジネ・クリスタータ

カタバミ

リンデンゲルギア・グランディフロラ

 

     

イヌハッカ ?

オオルリソウ

タバコ

 

 

ステラリア・ネパレンシス

ヨウンギア・グラピリテス

 

 

ポカラ、その他の花 ← 花の情報

   

ブータンノボタン

キワタ

カリステモン ヴィミナリス

 

     

ランタナ カマラ

オオカッコウアザミ

ハイビスカス

 

   

 

カエンカズラ

ウナヅキヒメフヨウ

 

 

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ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 1

ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 2

 

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ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 7

2014-08-22 11:07:25 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 

  ポカラ、その他で出会った花

 

   

  ブータンノボタン ノボタン科 Obseckia nepalensis

 

  撮影場所:サランコットの丘 標高1500m前後

 

 ネパール、北西インド、ブータン、ミャンマー、ラオス、タイ等の標高500-1900mの山の斜面、草地、林縁、疎林、路傍などに分布する低木です。

 高さは0.6~1.5m程で、茎は四角形で剛毛が密生しています。葉は楕円状披針形で、大きさは7~13×2.5~3.8 cmです。

 葉には主脈と平行して左右に1~2本の側脈があり、凹んでいます。

 ピンクか白、稀に紫色の花を8月から10月にかけて咲かせ、1.5~2.5cm程の大きさの花弁には縁毛があります。花弁は倒卵形ですが、先端がわずかに突起します。

 

 


 

   

  キワタ アオイ科 Bombax ceiba

 

  撮影場所:ポカラ レイクサイド 標高800m前後

 

 和名のキワタは「木に生る綿」の意味です。

 紅棉(こうめん)、コットンツリー (cotton tree)、攀枝花(はんしか)などとも呼ばれ、マレーシア、インドネシア、中国南部、台湾などに広く植栽されています。

 真直ぐに伸びた幹先に広がる枝に、染井吉野のように、葉が茂る前に赤い花を咲かせるので、遠くからでもよく目立ちます。カトマンドゥ市街や郊外、ポカラへ向かうバスの車窓から度々その姿を目にしました。

 

 


 

  

  カリステモン・ヴィミナリス フトモモ科 Callistemon viminalis

 

  撮影場所:ポカラ レイクサイド 標高800m前後

 

 オーストラリア東部原産で、樹高8mほどに育ち、花咲く枝が枝垂れます。

 葉は長さ4~7cm、幅3~6mm程の皮針形です。鮮赤色の雄蕊が密に集まり、花弁の目立たない、穂状となった花は、長さ4~15cmのボトルブラシのような形をしています。

 花期のピークは晩春ですが、春から秋にかけて印象的な花の姿が絶えることはありません。

 

 


 

  

  ランタナ・カマラ クマツヅラ科 Lantana camara

 

  撮影場所:ポカラ ダムサイド 標高800m前後

 

 中南米が原産で、世界中に帰化しています。

 背丈が1m程になる低木で、茎葉に細かいトゲがあり、枝先に赤、橙、黄、白色などの花を咲かせ、花の色が次々と変化します。

 和名でシチヘンゲ(七変化)とも呼ばれています。

 非常に繁殖力の強い植物で、熱帯や亜熱帯の国では、駆除が必要な植物に指定されているほどです。

 

 


 

  

  オオカッコウアザミ キク科 Ageratum houstonianum

 

  撮影場所:カトマンドゥ~ポカラ間のパーキングエリア周囲 標高400m前後

 

 メキシコやペルー原産の宿根草で、広く世界中に帰化しています。

 パーキングエリア周辺の田圃で、畝を紫色に染め上げていました。

 草丈は0.3~1m程で、長さ約2~7cmの卵形から円形の葉を、下部では対生、上部では互生に付けます。枝先に、青、紫、ピンク、白色の筒状花だけからなる頭花を、円錐状に密集させます。

 

 


 

  

  ハイビスカス アオイ科 Hibiscus

 

  撮影場所:カトマンドゥ~ポカラ間のパーキングエリア 標高400m前後

 

 ハイビスカスはアオイ科のフヨウ属、または、そこに含まれる植物の総称です。

 大きな5弁の花を咲かせ、花の中央に、雄蕊と雌蕊が合着した蕊柱が突き出ます。

 ヒンドゥ教ではカリやガネシュという神への奉納に使われ、ネパールでは聖なる花として大切にされています。

 

 


 

   

  カエンカズラ ノウゼンカズラ科 Pyrostegia venusta

 

  撮影場所:カトマンドゥ~ポカラ間のパーキングエリア 標高400m前後

 

 ブラジル原産の蔓性常緑樹で、枝の腋へ、数多くの花を放射状に咲かせます。ラッパ形の花は長さ5~7cm程度。花は鮮やかな黄橙色で、花冠の先が5つに分かれ、反り返ります。

 葉は2~3個の小葉が集まった複葉で、小葉の先は尖ります。

 ネパールでは、カトマンドゥやポカラ、トレッキング中の村でも花を咲かせていました。日本では沖縄県でのみ、屋外で花を咲かせることができます。

 

 


 

  

  ウナヅキヒメフヨウ Malvaviscus arboreus var.mexicanus

 

  撮影場所:カトマンドゥ~ポカラ間のパーキングエリア 標高400m前後

 

 メキシコからペルーにかけて分布する、樹高3m程になる常緑低木です。

 ハイビスカスの仲間ですが、花は開かずに、うつむいたままに咲いています。その姿から、英名では「眠りハイビスカス」(Sleeping Hibiscus)と呼ばれます。

 花色は通常朱赤色ですが、白や薄いピンク色の花もあります。

 

 


 

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ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 2

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ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 6

2014-08-20 22:52:38 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 

 ヒマラヤ アンナプルナ山系の花 

 

 チョムロン~ニューブリッジ~トルカ~ポタナ~カンデ

 

   

  セロジネ・クリスタータ ラン科 coelogyne cristata

 

  撮影場所:チィヌウ付近 標高1700m前後

 

 ヒマラヤ周辺からインドにかけての標高1000~2000mの樹林帯に生育する着生ランです。

 3月から4月にかけて、大きさ5~9 cm程の白い花を、3~10個の房状に、長さ15~20 cm程に咲かせます。花弁の長さは4~5 cm程度で、唇弁の中央に黄橙色の突起があります。葉は槍状線形で長さ15~30 cm、幅2~3 cm程です。

 生育環境は、夏は21~24℃で乾燥状態、冬は冷涼で10~13℃、夜間温度は6~8℃程になるようです。

 


 

   

  カタバミ カタバミ科 Oxalis corniculata

 

  撮影場所:チィヌウ~ニューブリッジ間 標高1300m前後

 

 世界中の熱帯、温帯地域に分布しており、原産地は詳らかではありません。

 葉は、ハート型の小葉三枚が集まって一枚の葉を形成する三出複葉で、地面を這う枝を周囲に伸ばして、その先に根を出して広がります。

 日本では、5月から9月ごろにかけて黄色い花を咲かせます。長短5本ずつ、計10本の雄蕊の先に黄色い葯がつき、5本の柱頭と長い雄しべの葯が同じぐらいの高さにあります。カタバミは自家受精でも種子を稔らせることができます。

  


 

   

  リンデンゲルギア・グランディフロラ シソ目 Lindenbergia grandiflora

 

  撮影場所:チィヌウ~ニューブリッジ間 標高1300m前後

 

 インド北部、ブータン、チベット、ビルマなどに分布する一年生草です。草丈は15~80 cm程です。

 葉は対生し、卵形の葉は先が狭まり、大きさ12~13cm×6cm程で、6~10本の側脈があり、周囲を鋸歯が囲みます。葉柄は7cm、萼は8㎜程度で花筒を包み、線毛に包まれます。

 花被は山吹色で、約3cm、花筒は萼の2~3倍程、花唇は花筒の長さの半分程度です。

 


 

   

  イヌハッカ ? シソ科 Nepeta cataria

 

  撮影場所:チィヌウ~ニューブリッジ間 標高1300m前後

 

 ヨーロッパから西アジア地域原産の多年草で、チクマハッカ、キャットニップの別名があります。

 草丈は50~100cmで、直立する四角い茎の先に総状花序に唇形の花を咲かせます。卵形の葉は対生で周囲に粗い鋸歯があります。

 


 写真の花は多くの特徴がイヌハッカと合致しますが、茎に毛が密集していますので、多種との交雑種か別種の可能性があります。

  

 


 

   

  オオルリソウ ムラサキ科 Cynoglossum zeylanicum

 

  撮影場所:チィヌウ~ニューブリッジ間 標高1300m前後

 

 アフガニスタン、ネパール、ブータン、インド、セイロン、中国東部、日本、マレーシアに広く分布する越年草です。ヒマラヤ周辺の標高1200~4100mの場所に普通に見られ、6月から11月にかけて花を咲かせます。

 英名では「Ceylon Forget Me Not 」(セイロンワスレナグサ)と呼ばれます。

 楕円形か披針形の葉は互生で、大きさは10~25×3~7 cm程。葉先が鋭く、基部はくさび形です。花は枝先に集まって咲き、花が付く枝は長さ10~35cmで、毛が生えています。

 青い花冠は直径3~5 mm程で、鐘形をしています。雄蕊は5本ですが、花冠の中に隠れて見えません。

  


 

   

  タバコ ナス科 Nicotiana tabacum

 

  撮影場所:トルカ付近 1700m前後

 

 タバコはナス科タバコ属の多年草で、熱帯アメリカ原産とされ、現在では世界中で栽培される亜熱帯性植物です。

 タバコは通常1~2mほどに生育し、長さ60~100cmにも達する葉が、茎の周囲に螺旋状につきます。白、クリーム色、ピンク、赤紫色などの花が茎の先端に群生し、漏斗型の花の先端が5つに分かれています。

 

 栽培種では、葉に栄養をまわす目的で、蕾のうちに花が摘み取られるので、通常は花を目にすることができません。

  


 

  

  ステラリア・ネパレンシス ナデシコ科 Stellaria nepalensis

 

  撮影場所:ピチュクデオラリ附近 標高1800m前後

 

 インド、ネパール、ブータンの2500~3100 mの林床に分布する多年草です。

 葉は広卵形か卵形で、大きさは0.5~1.5×0.4~1.3 cm程、葉裏には疎らに伏毛が生え、葉表は無毛です。葉の基部はハート形で、先端は鋭角、周囲に毛があります。

 花の直径は1~1.2cmで、白い花弁は萼片よりも長く、基部まで深く裂けます。雄蕊は10本、糸状の花柱は3本で長さは3㎜ほどです。

  


 

   

  ヨウンギア・グラピリテス キク科 Youngia gracilipes 

 

  撮影場所:ポタナ附近 標高1900m前後

 

 ネパール、北インド、ブータンなどに分布する多年草で、標高2700~4800 mの林縁や砂礫質の草地に分布します。

 草丈は3~10cm、倒皮針形の葉は2~5×0.3~1 cm程で、羽状中裂します。頭花は直径2~2.5cmで、12~20個の黄色い舌状花の先端には5個の歯があります。

 総苞は広円筒形で8~10 mm、総苞片は暗黒色がかった緑色で、外側のものは内側のものの1/3程の長さです。

 

 


 

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ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 5

2014-08-15 22:17:24 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 ヒマラヤ アンナプルナ山系の花 

 

 シヌワ~バンブー~ドバン~デオラリ

 

   

  ビオラ・ピロサ スミレ科 Viola pilosa

 

  撮影地点:シヌワ附近 標高2400m前後

 

 アフガニスタンから中国南西部、ネパール、ブータンにかけての1200~3000mの地に分布する一年草です。

 Viola canescensによく似ていますが、違いは葉が狭いことと、葉の先が尖ることだそうです。

 とは言っても、その知識があって撮影した訳ではないので、種の同定に自信はありません。

 


 資料によれば、「Viola pilosa は、花色がライラックか白、通常は花弁の基部に毛があり、柱頭は3つに分かれる。托葉は全縁、ないしは鋸歯がある。卵形の葉の先は尖り、葉には毛があったり、なかったりする」そうです。

  

 下の拡大写真のように、このスミレの葉に毛はありませんでした。

  

 


  

   

  ヒマラヤシロスミレ (ヴィオラ・ケインスケンス) スミレ科

  Viola canescens

 

  撮影地点:シヌワ附近 標高2400m前後

 

  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 3 参照

 

 参照のページで、既にご紹介していますが、上のViola pilosa と比較する意味で、特徴を再確認します。


  資料によれば「花は薄い青紫か時に白。距は短くてズングリしている。花弁の大きさは1.5cm×4mm程度、上二枚は楔形、横二枚が狭く、下一枚は濃い色の縞があり最も短い。 

 萼に毛がある。葉は厚く、卵心形で先が尖らず、灰色の毛で覆われている。葉柄には下向きの毛がある。柳葉形の托葉には毛がある。」だそうです。


 下の拡大写真のように、このスミレの葉は毛で覆われていました。

  

 


  

  

  ビオラ・インディカ スミレ科 Viola indica

 

  撮影場所:ドバン附近 標高2600m前後

 

 パキスタンからインド北部の標高1500~2400 m に分布し、早春に花を咲かせます。

 花は2cm程の青紫の花で、花に香りがあります。

 広めの卵心形の葉は周囲に鋸歯を認めます。

 

 写真でははっきりしませんが、花茎はカギ状に、花の後部で1cm程垂れ下がっています。

 


 

 

   

  エインズリエア・アプテラ キク科 Ainsliaea aptera

 

  撮影地点:シヌワ~バンブー間 標高2500m前後

 

  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 4 参照

 


 

   

  フキタンポポ キク科 Tussilago farfara

 

  撮影地点:ドバン附近 標高2600m前後

 

 ヨーロッパやアジアに分布する多年草で、ヒマラヤでは標高2800~3800mの場所に見られます。

 花の外見がタンポポに似て、葉が蕗に似ていることが和名の由来で、日本には明治時代に渡来したようです。

 早春の葉が出る前に花が咲き、種が出来てから葉が現れます。

 オーストリアなどでは、古くから呼吸器系の薬草として使われてきたようです。

 

 


 

  

  ゲンチアナ・アルゲンティア リンドウ科 Gentiana argentea

 

  撮影地点:ドバン~ヒマラヤホテル間  標高2700m前後

 

  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 2 参照

 


 

 

   

  プリムラ・エッジワージィ サクラソウ科  Primula edgeworthii

 

  撮影地点:ドバン~ヒマラヤホテル間  標高2700m前後

 

  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 3 参照

 


 

   

  コトネアスター・ミクロフィラス バラ科

  Cotoneaster microphyllus var. thymifolius

 

  撮影地点:ドバン~ヒマラヤホテル間  標高2800m前後

 

 インド北部、ネパール、ブータン、中国南西部にかけての標高2000~4200mの岩場等に分布する常緑樹です。

 生育は遅く、岩を覆うような姿になります。葉は4~10×4~8mm程の大きさの長楕円形ないし倒卵形で、厚みのある革質で先が尖りません。

 花は直径8~10 mm程の鐘形で、ほぼ円形の花弁が広がります。雄蕊は15~20個で花弁より短く、花柱は2個で子房には軟毛があります。

 

 姿がイワウメに似ているので、当初はイワウメ科を調べましたが、イワウメ科は雄蕊が5個だそうです。

 

 葉が少し広くて、白い花を咲かせる類似種 C. microphyllus var. microphyllus があるそうです。

 

 


 

  

  ダフネ・ボウルア ジンチョウゲ科 aphne bholua var. glacialis

 

  撮影地点:デオラリ附近 標高3200m前後

 

  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 2 参照

 

 


 

 

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ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 1

 

ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 2

 

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ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 4

2014-08-12 17:39:21 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 ヒマラヤ アンナプルナ山系の花 

 

 グルヌン~タウルン~チョムロン~シヌワ

 

    

  エインズリエア・アプテラ キク科 Ainsliaea aptera

 

 撮影場所:グルヌンと茶店の間 標高2200m前後

 

 カシミールからブータンに至る1600~3500mの場所に分布しています。

 この植物は、3月から6月には通常の花を、雨期には閉鎖花を咲かせることが知られています。葉が出る前に咲く春の花は、乾燥した、繊細なフリルのような姿が特徴的です。

 花の後から、広三角形か心形の葉が現れます。雨期に咲く閉鎖花は葉の繁った茎に付きますが、花が開かないままに種を付けます。花は1.3~2cm程の円筒形で、細い槍形の苞葉を付けます。

 


 

   

  ブルークローバー マメ科 Parochetus communis

 

   撮影場所:グルヌンと茶店の間 標高2200m前後

 

 エチオピア、ケニアなどの東アフリカやヒマラヤ、チベットなどの岩の多い斜面に分布する多年草です。

 葉はクローバーに似た形の3出複葉で、茶褐色の斑紋があります。

 冬から夏にかけて、長さ1.3~2.5 cm程の蝶型の花を、高さ8~15 cmの花茎の先に咲かせます。花の色は一般的には青、時には白や紫色の花も見かけます。

 

 


 

  

  ヤブヘビイチゴ バラ科 Potentilla indica

 

  撮影場所:茶店とタウルンの間 標高2200m前後

 

 日本や中国、ヒマラヤを含む東アジアに分布しますが、他の多くの場所に帰化しています。林の縁や路傍などの半日陰のやや湿った場所に生え、4月から6月頃に花茎を伸ばして黄色い花を咲かせます。

 葉はクローバーのような3出複葉で、縁に鋸歯があり、葉の両面に毛があります。

 


 

  

  マズス・サーキュロサス ゴマノハグサ科 Mazus surculosus

 

   撮影場所:茶店とタウルンの間 標高2200m前後

 

   ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 2 参照

  


 

   

  カンパニュラ・パリダ キキョウ科 Campanula pallida var. pallida

 

  撮影場所:茶店とタウルンの間 標高2200m前後

 

 標高1000-4500 mの場所に分布し、全体に毛で覆われ、枝は立ち上がるか地を這います。

 4月から10月にかけて、青味を帯びた白や薄青色の花を咲かせます。花は8~15 mm程の鐘型で、枝先に咲かせます。長さ4~6 mm程の萼は槍形から三角形で、鋸歯が目立ち、毛が生えています。

 萼は外側に広がります。長さ2.5 cm程の葉には葉柄がなく、長楕円形で、縁に鋸歯があり軟毛が生えています。

 

 一般名は「Pale Bellflower(青白ツリバナ)」ですが、一方で「Purple Bellflower(紫ツリバナ)」と呼ばれる花をCampanula pallida と紹介する資料もあり、多少の混乱もありそうです。

 


 

 

   

  フィクス・アウリクタラ クワ科 Ficus auriculata

 

  撮影場所:タウルン附近 標高2180前後

 

 北西インド、ネパール、中国南部、東南アジアの標高1000~2100mに見られるクワ科イチジク属の常緑樹です。

 樹高は10m前後に達し、葉は広卵形で大きさは2~25 × 6~23 cm程度、基部は心臓形、周囲には不規則に鋸歯が見られます。軟毛に包まれた果実は直径2~3.5 cm程で、甘くて食べることができます。

 ネパールでは、葉を家畜の飼料に、実を食用とするために村落周辺に植栽されています。

 今回のトレッキング中にも、各村の周囲で、姿をよく見かけました。

 


 

   

  ヒマラヤユキノシタ ユキノシタ科 Bergenia stracheyi

 

  撮影場所:チョムロン 標高2170m前後

 

 アフガニスタン、パキスタン~ネパール~チベットにかけての標高2300~4700 m程の雑木林や開けた林に分布する多年草です。寒さに強く育てやすい為に日本でも広く普及しています。

 草丈は15cm~30cm程度で、長さ10~20cmの倒卵形の葉が、地を覆うように広がります。

 春先に花茎の先に直径1.5~2cm程の花を咲かせ、白い花がピンクへ色へと変わってゆきます。日本では、「ヒマラヤユキノシタ」はヒマラヤユキノシタ属の10種類と、その種間雑種を含めて、総称的に使われています。

 


 

 

  

  クレソン アブラナ科 Nasturtium officinale

 

  撮影場所:チョムロン 標高2100m前後

 

 ヨーロッパ、中央アジア原産の多年草で、ヨーロッパでは古くから食用にされてきました。繁殖力が強く、南米、北米、アジア、オーストラリア等に移入分布しています。ヒマラヤでは、標高1500~4000mの場所で生育しています。

  浅く水が流れるような場所に生え、4~6月頃、直径4~5㎜程の白い花を枝先に咲かせます。葉はつやがあり、1~5対の側小葉からなる奇数羽状複葉です。多肉質の茎は中が空洞で、下部の節から根を出します。

 

 


  

   

  タマリロ ナス科 Solanum betaceum

 

  撮影場所:チョムロン~シヌワ間 標高2200m前後

 

 南米原産のナス科ナス属の植物で、木は高さ5m程となり「ツリートマト」の別名があります。

 4年で成長のピークに達し、12年程度で寿命を迎えます。木は通常一本の幹から複数の枝を広げ、その枝に花を付け、実を稔らせます。

 葉は大きく、落葉せず、強い刺激をもたらす成分を含んでいます。

 花は白から薄いピンク色で10~50個が集まり咲き、その中から1~6個が実を付けます。

 果実は異花受粉なしで結実しますが、花には香りがあり昆虫を招きます。根が浅い為に干ばつに弱く、強い風でダメージを受けます。

 熟すと黄色~オレンジ色になり、味は酸っぱくてトマトとそっくりだそうです。

 ネパールでは主にアチャールという漬物を作るのに使っているようです。

 

 上記情報は「Panipuri」さんから頂きました。ありがとうございました。

 


 

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ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 3

2014-08-06 14:04:16 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 ヒマラヤ アンナプルナ山系の花 

 

  ゴレパニ~タダパニ~チュイル、グルヌン

 

  

  プリムラ・エッジワージィ サクラソウ科  Primula edgeworthii

 

  撮影場所:デオラリ附近 標高3000m前後

 

 インド北部から中央ネパールの標高2100~3600 mに分布しています。

 直径3cm程の青色、ライラック色、白色の花を3月から5月頃にかけて咲かせます。花の中央には白く縁どられた黄色や緑色の目のような模様があります。ほぼ全ての花弁の端が鋸歯状に裂けます。

 スプーン状の葉は灰色がかった緑色で、花の季節は長さが5cm程ですが、花が終わると更に長さを伸ばします。

 


  

  

  プリムラ・セッシライズ ? サクラソウ科  Primula sessilis 

 

  撮影場所:デオラリ附近 標高3000m前後

 

 カシミールからネパールにかけての標高2100~3600mの場所に分布します。

 直径2.5 cm程の青みがかったライラックピンクの花を咲かせ、細めの花弁の中央に、白く縁どられた黄色の目のような模様があります。

 花弁の先が唐突に尖った形となる特徴があります。この種はPrimula edgeworthii と交配しやすく、そのような個体では花弁の先が鋸歯状に裂けるようです。

 写真の花は、花弁の先が丸みを帯びていますので、種名に疑問符を付けました。

 


 

  

  プリムラ・シャルマエ サクラソウ科 Primula sharmae

 

  撮影場所:タダパニ附近 標高2500m前後

 

  ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 2 参照

 


 

  

  ホトケノザ シソ科 Lamium amplexicaule

 

  撮影場所:チュイル附近 2200m前後

 

 東アジアやヨーロッパ、北アフリカなどに広く分布します。

 四角い断面の茎は柔らかく、基部で枝分かれして、高さ10~30cm程になります。葉は、茎の下部では柄がありますが、上部のものには柄がなく茎を抱きます。

 花は3~6月に咲き、紫紅色の唇形花を上部の葉の腋に付けます。

 


 

  

  ナズナ  アブラナ科 Capsella bursa-pastoris

 

  撮影場所:チュイル附近 2200m前後

 

 ぺんぺん草、三味線草とも呼ばれ田畑や荒れ地、路傍などに生えます。

 東ヨーロッパ、小アジア原産とされ、日本にムギが伝えられた時、その種子とともに入ってきた移入植物と考えられています。

 秋に発芽し、春に花を咲かせると云う生活史がムギと同調しているため、ムギ畑の雑草でしたが、現在は人里に広く分布しています。

 

 


 

  

  ハコベ ナデシコ科 Stellaria media

 

  撮影場所:チュイル附近 2200m前後

 

 ウィキメディアに「ハコベとは、ナデシコ科ハコベ属(Stellaria)の総称のこと。単にハコベというときは、ハコベ属の1種であるコハコベのことを指す場合が多い。」と記述されています。

 保育社の図鑑には「ハコベ  コハコベStellaria media(L.)・・・・・・ と記載されています。

 一口にハコベと言っても正確に分類するのは相当大変なようです。

 この写真の「ハコベ」は葉が卵形、尖頭、長さ1~2cm無毛、ふちは全縁、下部の葉に長い柄があり、上部の葉は無柄、花は5弁、白色、2深裂し萼より短いことを確認しています。

 


 

  

  ハハコグサ  キク科 Gnaphalium affine

 

  撮影場所:チュイル附近 2200m前後

 

 日本、韓国、中国、台湾などの東アジアやインド、ネパール、タイの熱帯高地に生育しています。

 互生する葉の両面を微細な羊毛状の毛が覆っています。

 茎の先端に黄色い頭状花序を数個付けて、頭花の中心は5裂する両性花、周囲を3裂する雌性花が囲んでいます。

 

 


 

   

  ヒマラヤシロスミレ (ヴィオラ・ケインスケンス) スミレ科

  Viola canescens

 

  撮影場所:チュイル附近 2200m前後

 

 カシミールからインド北東部にかけて、標高1500~2400 mの場所に分布します。

 3月から6月にかけて、5~15 cm程の花茎の先に、直径1~1.8 cmの青みがかった紫か白色の花を咲かせます。距はズングリして短く、花弁は長さ15mm、幅4mm、上二枚が楔形、横二枚は狭く、下一枚は最も短くて濃い色の縞があり、萼には毛があります。

 卵心形の葉は先が尖らず、上右の拡大写真のように、厚手の葉は灰色の毛に覆われます。葉柄も下向きの毛に包まれます。

 


 

  

  コモンアザミ キク科 Cirsium verutum

 

  撮影場所:チュイル附近 2200m前後

 

 アフガニスタンからビルマにかけての標高740~2200mの地に広く分布するアザミです。3月から6月、茎の上部の葉に囲まれて、紫、藤色、ピンク色の頭花を密に咲かせます。頭花の直径は2~2.5 cm程で、花柄がありません。

 高さ1.5mほどになる茎は綿毛に包まれています。線形の葉には三角形の裂片が付き、その各々の先に棘があります。

 

 


 

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ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 2

2014-08-02 19:05:11 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 

 ヒマラヤ アンナプルナ山系の花 

 

 ウレリ~ゴレパニ

 

  

  ネパールヒイラギナンテン メギ科 Mahonia napaulensis 

 

 撮影場所:ウレリ附近 標高2100m前後

 

 インド北部、シッキム、ネパール、ブータン、東アジアなどのナラ林やシャクナゲの森などに分布しています。

 高さ2.5~3程になる常緑樹です。 長さ50cm弱の、硬く大きなトゲトゲの羽状複葉の中に、仄かに香るレモンイエローの花を3月から4月にかけて咲かせます。
 果実は12mm程の漿果で、ブドウの房状となってぶら下がり、ミルクやヨーグルトをかけて生食されています。

 


 

   

  ゲンティアナ アルゲンティア リンドウ科 Gentiana argentea

 

 撮影場所:ウレリ附近 標高2100m前後

 

 銀色リンドウ(Silvery Gentian)と呼ばれ、カシミールからネパールの標高1600~4400mに生育する一年草です。

 高さ2~10cm程の小さな草で、枝を付けないこともありあります。葉は硬く、先の尖った卵形で、大きさは長さ3~8 mm、幅1.5~4 mm程です。ベル型の花は0.7-1.25 cm程で枝先に集まって咲き、花柄は短く、ないこともあります。

 萼は1~3 x 0.5~1 mm程度、糸のように細い雄蕊は花冠の中ほどで合着しています。

 

 


 

  

  マズス・サーキュロサス ゴマノハグサ科 Mazus surculosus     

 

  撮影場所:ウレリ附近 標高2100m前後

 

 シッキム、ネパール、カシミール、ブータン、雲南省、チベット等の標高1000mから3300mにかけての草原や林の縁に分布します。
 根茎から立ち上がる花茎は長さ6~8 cmで、その先に長さ6~12 mmの筒状の花を咲かせます。花は二枚の唇からなり、上唇は紫から青で、大き目の下唇は仄かな青か白色です。

 通常は4月から6月にかけて花を咲かせます。2.5~8 cm程度の葉は広めの倒卵形で、葉の周囲に鋸歯が見られます。

 

 


 

 

  

  ヒマラヤイチゴ バラ科 Fragaria nubicola

 

  撮影場所:バンタンティ附近 標高2200m前後

 

 ヒマラヤイチゴはパキスタンからビルマにかけて、標高1800~3800 m の場所に分布する多年草です。1.5~2.5 cm程の5弁の白い花を咲かせ、1 cm程の大きさの赤い実を稔らせます。

 葉は、小さな3枚の葉がセットになった三出複葉で、葉には深い鋸歯があります。節から長い匍匐茎を出して、その先に根を下ろします。

 

 


 

  

  プリムラ・シャルマエ サクラソウ科 Primula sharmae 

 

  撮影場所:バンタンティ~ナンゲタンティ間 標高2300m前後

 

 ネパール西部、中央部の標高2500~4800mの開けた岩場などに生育し、直径1.5~2.5cmの花はふじ色から青みがかった紫色で、5~10cm程の高さの花径の先に3から8個の花を咲かせます。

 へら形や楕円形の葉は長さが4~6cmで、鋸歯があります。

 

 


 

  

  プリムラ・デンティクラータ サクラソウ科 Primula denticulata

 

  撮影場所:ナンゲタンティ附近 標高2400m前後

 

 アフガニスタンからチベット南西部、ブータン、ビルマにかけての標高1500~4500mの場所に分布します。
 3月から6月にかけて、直径1~2 cmのふじ色を帯びた青色や紫色の花を、高さ3~15 cmの花径の先へ、丸い形に密集して咲かせます。葉は根本にロゼット状に実集し、楕円形か倒卵形で、葉柄に向かって狭くなっています。

 

 


 

 

   

  セイヨウタンポポ キク科 Taraxacum officinale  

 

  撮影場所:ナンゲタンティ附近 標高2400m前後 

  

 ウキィペディアには「セイヨウタンポポは、ヨーロッパでは多数の種を含む節レベルの分類群として扱われており、種としては考えられていない。」と記載されています。「日本のセイヨウタンポポの8割以上は在来タンポポとの雑種との報告がある。」とも記載されています。

 

 
 ヒマラヤで見かけた写真のタンポポはセイヨウタンポポのように見えますが、雑種であることを否定する知識を筆者は持ちません。また、「セイヨウタンポポはギリシャかヒマラヤ北部を起源とし、地中海を経て世界中に広まったと考えられる。」と記述する資料もあります。

 


 

 

  

  ダフネ・パピラセア ジンチョウゲ科  Daphne papyracea

 

  撮影場所:ナンゲタンティ附近 標高2300m前後

 

 パキスタンからネパールにかけて分布する、高さ2m程になる常緑樹です。ネパールでは標高1500~3200mの森の木陰などに11月から4月にかけて花を咲かせています。

 長楕円形の葉は大きさが6~14 cm×2~3 cm程で、殆ど葉柄がありません。白から、緑がかった花は、4~9個が枝先に集まって咲きます。8個の雄蕊は花冠の中に納まっていて外に出ません。1 cm程の大きさの果実は暗赤色の卵形で、水分を多く含む液果です。

 ネパールの紙の木(Nepali paper plant)と呼ばれ、紙の原料に使われています。

 


 

   

  ダフネ・ボウルア ジンチョウゲ科 Daphne bholua var. glacialis 

 

  撮影場所:ナンゲタンティ附近 標高2400m前後

 

 西ネパールからシッキム、西ベンガルの標高2000~3000mに分布する落葉性の潅木です。 早春の葉が出る前に、香りのあるピンクから紫色の花を枝先に密に咲かせます。花は、長さ6~12 mmの筒先が、先の尖った4枚の卵形の花被に分かれます。

 長さ5-10 cm程の革質の葉は楕円形から倒卵形で、枝へ互生葉序に付きます。

 

 


 

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ヒマラヤ・トレッキング 花の種類 1

2014-07-24 22:18:48 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 

 

 アンナプルナ山域で出会った花を、エリア別に「花の種類 1~7」にまとめました

 

 

 ヒマラヤ アンナプルナ山系の花

 

 ナヤプル~ビレタンティ~ウレリ 

 

 

  

  ヒメツルソバ タデ科 Persicaria capitata 

 

 撮影場所:ビレタンティ~マタダンティ間 標高1100m前後

 

 ヒマラヤ地方原産で暖地では周年、温暖地などでは夏、淡紅紫色の小花を1cmほどの球状に集めた形の花を枝先に付けます。日本には明治時代に観賞用として導入されましたが、性質が丈夫なために都会の空き地などで雑草化しています。茎は基部からよく分枝して地表を這って広がり、茎や葉に赤褐色の毛がありあます。

 


 

  

  シロバナセンダングサ キク科 Bidens pilosa  

 

 撮影場所:ビレタンティ~マタダンティ間 標高1100m前後

 


 北米原産の帰化植物で、世界の熱帯、暖帯に広く分布しています。コセンダングサの変種で、頭状花に4~7枚の白い舌状花が付きます。茎は高さ50cmから1mに達し、日本では夏から秋にかけて花を咲かせます。

  


 

  

  レインウァルティア アマ科 Reinwardtia indica 

 

 撮影場所:ビレタンティ~マタダンティ間 標高1100m前後

 


 パキスタン、中国南西部、インドなどにかけて分布しています。黄亜麻(Yellow Flax)黄金娘(Golden girl)などと呼ばれ、11月から5月にかけて5弁の黄色い花を咲かせます。立ち上がると高さ1m程になりますが、通常は地面に伏した形を見せます。花の底にある赤色の線は花蜜線(nectar lines)と呼ばれ、昆虫を花蜜に導く働きをするようです。

   


  

  

  ナガバハッカ 別名 ホースミント シソ科 Mentha longifolia 

 

 撮影場所:ティルケドゥンガ附近 標高1600m前後

 

 ヨーロッパ、アフリカ北部南部、西アジア、ネパールなどに分布し、ヒマラヤでは1500~3800mの場所に生育する多年草です。ペパーミントの香がハーブとして利用されます。草丈は40~120 cmに達し、葉は楕円形から披針形で5~10 cm。花は3~5 mmの長さで、枝先にライラック、紫、白色の花を輪状集散花序に咲かせます。

  


 

   

  ハキダメギク キク科 Galinsoga quadriradiata  

 


 撮撮影場所:ウレリ附近 標高2000m前後

 


 熱帯アメリカ原産の一年生草本。世界各地の熱帯、温帯地方に帰化し、日本へは大正年間に入ってきたようです。草丈は15~60 cmで、全体に軟毛を布き、葉は卵形~卵状披針形で浅い鋸歯があり、対生します。花期は夏から秋ですが、温度条件が良ければ年間を通して発生し、4週間ほどで発芽、開花、結実して世代交代を繰り返すそうです。頭花の周囲につく白色の舌状花は先が三つに分かれます。

   注:当初は上記写真を「コトブキギク」としておりましたが、後日、コトブキギクは花茎を長く伸ばすことが分かりましたので、8月8日付で「ハキダメギク」と訂正いたしました。

  


  

   

  ロードデンドロン・アルボレウム ツツジ科

 Rhododendron arboreum 

 

 撮影場所:ウレリ附近 標高2000m前後

 


 ネパール、ブータン、中国、タイ、インド、スリランカに分布する常緑樹で、ネパールの国花です。
 春になると15~20個程の束状に、ベル型をした深紅色の花を咲かせます。花の内側に黒色の蜜嚢と黒色の斑点があります。若い葉に毒性があり、家畜の飼料としては使われないようです。高い木では20mに達するものもあり、ギネスに世界で最も大きなシャクナゲとして認定されています。

  


 

   

  アシスタシア・マクロカルパ キツネノマゴ科 Asystasia macrocarpa

 

  撮影場所:ウレリ附近 標高2000m前後

 

 インド北部からブータンにかけての標高300~2100mの森や藪に分布します。

 上へ傾くように伸びますが2mを越えることはありません。

 葉は2~13 × 1~4.5cm程の楕円形か長楕円形で両端が尖り、まばらな軟毛で覆われ、8本前後の側脈が走ります。

 花は3cm程のぷっくりと膨れた筒型で、5枚の花被に分かれ、花被の内側には赤紫色の網目模様があります。花は、通常一個か対となって葉のない枝先に咲きます。

 包葉は線形で2~3mm、萼は5~7mmの皮針形で先が尖り、線毛があります。

 


 

 

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ヒマラヤ・トレッキングの費用 付録

2014-06-22 16:05:17 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 実際に、ヒマラヤへトレッキングに行く場合は、ブログでもご紹介した「風の旅行社」などの企画ツアーに参加する方法が最も安全で確実です。

 

 4~5日のトレッキングを含むツアーが20~30万円程度の費用で企画されているようです。

 

 しかし、年金生活で費用に制約がある方や、既成のツアーでは物足りなさを感じる方もいらっしゃると思います。

 そのような方が、自分で企画してヒマラヤを訪ねたいと思うとき、一番気になるのがコストだと思います。

 

 そこで、今回のアンナプルナ・トレッキングに要した費用をご紹介して、皆様のご参考に供することに致しました。

 

 今回の「花の旅」は、2月28日に成田をJALで飛び立ち、インドのデリー経由でカトマンドゥに入り、3月4日にポカラへ移動、3月6日から14日までアンナプルナ山域をトレッキングして、19日朝にデリー経由で成田へ帰国しています。

 

 往復にJALを利用したのは、マイレージが貯まったのと、通常より少ないマイルでデリーまで行けるキャンペーンを利用したためです。

 

 しかし、マイレージで成田~デリー間の往復航空券を取得する時に、燃料調整費として39,500円を請求されました。

 

 またデリー~カトメンドゥ間を往復するエアインディアの航空券が26,700円ですから、日本とネパールを往復する飛行機代に66,200円掛かったことになります。

 

 旅先でご一緒した方の話では、中国南方航空を利用して、もっと安い費用で日本とネパールを往復することができるようです。

 

 

 今回の旅の費用の実際 (ネパール100Rs=94円換算)

 

 交通費計71,150円
  JAL サーチャージ 39,500円 (成田、デリー往復)
  エアインディア(デリー、カトマンドゥ往復) 26,700円
  タクシー代 3,600円 バス代(カトマンドゥ、ポカラ往復) 1,350円

 

 宿泊費計:26,128 円

 

  チェックアウト時に清算した金額です。

  青字はトレッキング中のゲストハウスの清算で、夕食、朝食、酒代を含みます。

 

 内訳  

 デリー泊     2月28日 1800Rs
 カトマンドゥ   3月1日   1900Rs(朝食込み)
 カトマンドゥ   3月2日   1900Rs(朝食込み)
 カトマンドゥ   3月3日   1500Rs
 ポカラ      3月4日   950Rs
 ポカラ      3月5日   800Rs
 ウレリ      3月6日  1270Rs
 ゴレパニ    3月7日   1270Rs
 タダパニ    3月8日   1050Rs
 シヌワ      3月9日  1060Rs
 デオラリ     3月10日 1260Rs
 ABC       3月11日 1740Rs (3食)
 チョムロン   3月12日 1150Rs
 トルカ      3月13日 1270Rs
 サランコット  3月14日 1740Rs 
 ポカラ      3月15日 900Rs
 カトマンドゥ   3月16日 1500Rs
 カトマンドゥ   3月17日 1500Rs
 機中泊     3月18日 
 

 

 昼食費計3,234円 (主にトレッキング中のレストランでの費用)

 

 その他計:17,000円
  ビザ取得費用 6000円 (ネパール4,000円 インド2,000円)
  エベレスト入山料 4,000円 (TIMS2,000円、ACA2,000円)
  嗜好品 約2,000円 (ティータイムコーヒー代、ジュース代等)
  雑費 5,000円 (チップ、入園料、カトマンドゥ夜食等)

 

 総合計 117,500円 (お土産代を除く)

 

 カトマンドゥで羽毛シュラフと羽毛服を合計12,500円で購入しました。

 

 日本で同等の物を購入すれば6~7万はするでしょう、今後も使う予定のある方は、ネパールでの購入を検討すると良いと思います。

 

 夕食等で多少の記録漏れがあるかもしれませんが、一回の食事代もビールさえ飲まなければ3~400円程度のものです。

 

 上に示した合計金額を大幅に上回ることは無いと思いますので、12万円弱程度の旅費でカトマンドゥ、ポカラ市内観光とヒマラヤ・トレッキング20日間の旅に行ってくることができたようです。

 

 

 尚、以前にも記載しましたが、単独行動のトレッキングは大変危険です。

 

 ガイドを雇う場合は一日2~3000円程度、ポーターは一日1500円程度の費用が必要だそうですが、命には代えられません。

 

 

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トレッキングで単独行動は避けるべきです

2014-06-13 15:18:28 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 3月17日

 

 明日18日は、いよいよネパールを離れます。

 

 搭乗するエアインディアはリコンファームをした方が良いとガイドブックに記されていたので、宿のオーナーに相談すると、「インターネットで予約したのなら大丈夫でしょう、但し、飛行場には早目に行った方が良いですよ」とのアドバイスでした。

 

 明日早目に飛行場に行けば、トラブルなく搭乗できるのであれば、今日は予定がありません。

 

 そこで、今日は何をして楽しもうか考えました。

 

 バスで古都のバクタブルへ行く案や、エベレストが見えるカカニなども検討しましたが、出発の前日にリスクが想定される行為は止めるべきでしょう。

 

 そこで、カトマンドゥ市内で土産物を探したり、見残した場所などを訪ね歩くことにしました。

 

 その内容は以前のページ魚は貴重品なのかもしれません」「カトマンドゥB級グルメでご紹介しておりますので、興味のある方は、どうぞ、そちらをご覧下さい。

  

 

 さて、ネパールの旅を終えるに当たって、どうしても書いておくべきことがあります。

 

 それは、私が実践したアンナプルナ トレッキング 単独行動の危険性についてです。

 

 結論から言えば、ヒマラヤ トレッキング での単独行動は絶対に避けるべきです。

 

 このブログを書くに当たって、ネパールの樹木などをネットで

検索した時に、偶然以下のブログに出会いました。

 

 カトマンドゥ日記、HP:NGOカトマンドゥ


 

 カトマンドゥ日記には、次のようなことが記されていました。

 

 著者の安倍 様に許可を頂きましたので、以下に要旨を引用します。

  

 「有名なトレッキング街道の、アンナプルナベースキャンプへ行く途中に、ガンドルン村はある。道はポカラから始まり、階段状の急斜面を登って行く。茶店や小さなホテルもある。ヨーロッパ人も、アメリカ人も、日本人も、一緒に歩く。この有名すぎる街道で、なぜか行方不明になった人がいる。

 

 アンナプルナBC(ベースキャンプ)へ行く街道で行方不明になったのは、日本人女性、アメリカ人男性、ドイツ人男性、などである。なぜ分かるかといえば、ちゃんと看板が立っていて、「情報は、日本大使館へ」「何か知っている人は、ドイツ大使館へ」「情報提供者は、アメリカ大使館へ」と書いてある。

 

 つまり、あるホテルなり茶店で、その人が目撃されたのに、次の村なり、ホテルでは情報がない。では、どこに消えたのか?

 

 行方不明になった3人には、共通点がある。全員が、一人旅、なのだ。それにしても怖い話だ。

 

 A地点では、確かに生存していた。B地点では、生存が確認できていない。つまり、その間で何か、はっきり言ってしまえば、「殺人」があったに違いないのだ。」

  

 

 私もこの意見に賛成です。

 

 実際にトレッキングルートを歩きましたが、アンナプルナBCへの一本道を間違えるはずはありません。子供でも歩けます。

 

 

 帰国後に分かったのは、ネパールの一人当たりのGDPは約6.5万円(日本は380万円)、ネパールの農村の平均年収は3万円以下だそうです。

 

 世界中のトレッカーの財布には、5万Rs以上の現金があるのではないでしょうか。

 

 トレッカーが農村年収以上の現金を持つことを、ネパールの人達は子供まで知っています。

 

 更に、「ネパールでは1996年からの内戦が2006年に終わり、王政廃止後に政治的な混乱が続き、2013年11月には制憲議会選挙でネパール会議派が第一党となり、統一毛沢東主義派が大敗した」そうです。

 

 ウィキペディアには「ネパールは2013年現在、暫定憲法のもとで暫定政府が設けられ、本格的な憲法の制定を目指している」と記されています。

 

 ネパールには、日本の優秀な警察のように、轢逃げ犯をほぼ100%検挙できるだけの治安組織は確立していないと考えるべきです。

 

 ネパールに限らず海外で油断すると、荷物や財産、そして命までもが奪われかねないという事実は認識しておくべきです。

  

 勿論旅行会社が主催するツアーはほぼ安全でしょう。

 ツアー料金には安全への対価も含まれているはずです。

 

 もっとも、私はそのようなツアーが面白いとは思いませんが。

 

 

 ということで、私が次にヒマラヤ へ行くことがあれば、必ず誰かを誘うか、ポーターやガイドを雇うことにします。

 

 そして、このブログを読まれた方が、ヒマラヤに単独で入り、不幸な目に合うことだけは避けて頂きたいと思います

 

  日本の外務省HPの海外安全情報には「西部観光都市ポカラでは,トレッキング・ルートのひと気のない場所で外国人トレッカーを待ち伏せ,現金等を恐喝する事件が発生しています。できるだけ地元のガイドを雇うようにしてください。また,マッサージ店で男性店員からわいせつ行為を受けたという事件も発生しています。」と記載されていました。

 

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 カトマンドゥで、いよいよヒマラヤ・トレッキング花の旅の最後の夜を迎えました。

 

 手持ちの現金も、明日のタクシー代程度を残し殆ど使い切ってしまいました。

 

 夕食はカードが使える、宿の近くのタメル・ハウス(市街図②)へ行くことにしました。

 

 

 ローソクが灯るテーブルで、今日までの無事に感謝しつつ、一人で祝杯を挙げました。

 

 何だか、毎日祝杯を続けている気も、しないではありませんが。

 

 

 そして、鱒料理をオーダーしました。

 

 ネパールで魚は貴重です。

 

 

 

 

 諸々を追加注文した最後に、ネパール焼酎のロキシーをオーダーしました。

 

 金属の器に入った酒を、ボーイが目の高さから盃に注ぎ落します。

 

 

 

 この店のネパール焼酎が非常に優れものでした。

 

 これを飲む為だけでも、タメル・ハウスで食事をする価値があるだろうと思います。

 

 

 そして翌18日朝、私は無事にカトマンドゥ・トリブヴァン国際空港を飛び立ち、インドのデリーでJALへ乗り継ぎ、五体満足で日本に帰国することができました。

 

 

 楽しかった旅を終え、今は次の旅のために、スポーツセンターで汗を流しています。

 

 そういえば、北海道大学で教鞭をとった誰かが

 

 オールドマン ビー アンビシャス と言ってなかったでしょうか。

 

 -+-+-+-+-+-+-+-+-

 

 

 さて、これにて「ヒマラヤ・トレッキング 花の旅」を終了とさせて頂きます。

 

 今日まで長い間、駄文にお付き合いを頂きまして本当に有難うございました。

 

 

 

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喧騒を離れ

2014-06-13 13:08:47 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 

 久しぶりにカトマンドゥに戻ってきました。

 

 

 二週間前に初めてネパールに入国したとき、不安な気持ちで歩いたタメル地区も今日は自分の庭のような安心感があります。

 

 肉屋の店頭に、猪の頭がごろんと置かれていても、驚きもしません。

 

 

 ポカラから帰ってきたら、またお世話になりますと約束した、ゲストハウスの「ドルフィン」へ向かいました。

 

 この季節は、予約なしでも大丈夫とオーナーが言っていた通り、前回と同じ部屋を確保することができました。

  

 4時半頃、コーヒーが飲みたくなって、散策に出かけました。

 

 お目当ては、「ドルフィン」から徒歩数分の場所にある「ガーデン・オブ・ドリーム」(市街図④)です。

 

 この庭園は1920年に陸軍元帥が造った宮殿の一部を修復し、2006年に一般公開したそうです。

 

 

 200Rsの入園料を払ってゲートをくぐりました。

 

 

 ヨーロッパ風の様式の建物や回廊に囲まれた、静かな庭の白いベンチがオレンジ色のカエンカズラに飾られていました。

 

 

 片隅のカフェレストランに座り、ゆったりとした時間を愉しみました。

 

 

 カトマンドゥ市街の喧騒から隔離された時間が静かに流れます。

 

 ネパール市街の庶民的な雑踏も楽しいのですが、人混みに疲れた時は、この庭がお勧めです。

 

 やがて辺りがが夕闇に包まれてきました。

 

 

 周囲のテーブルに食事を摂る人々が集い始めたので、席を立って街に戻ることにしました。

 

 

 今夜は、前回見かけた、チベット料理店に入ってみようと思います。

 

 タメル地区中央の、通りからちょっと奥まった場所にあるギリンチェ(市街図⑧)です。

  

 

 店外の看板でメニューを確認し、ドアを潜りました。

 

 日本の大衆食堂のようなスチール製のテーブルが30脚程置かれた、飾り気のない店構えです。

 

 

 ビールを注文して、メニューを眺めました。

 

 

 まずはビールのお供に、バッファローのモモ(ネパール餃子)を注文しました。

 

 脂肪分の少ない肉がメインの、さっぱり味のモモは私の好みに合います。

 

 

 次に、店外の看板に写真があった、猪の炒め物を注文しました。

 

 メニューのどれが該当するか分からないので、店員を外に連れ出して写真を指さしました。

 

 

 そして、大瓶のビールをもう一本。

 

 今夜も上機嫌な夜が更けてゆきます。

 

 

 

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激辛キュウリの想い出

2014-06-11 14:33:46 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 11時半頃、二度目のパーキングエリアで、露天に果物が並べられていました。

 

 

 誰かが、見慣れぬキュウリのようなものを口にしています。

 

 初めて見るものに、好奇心が刺激されました。

 

 小母さんに「ハウマッチ」と聞くと40Rsだとのこと、早速一本買ってみました。

 

 手渡す時に小母さんが訳ありげな笑顔で、真っ赤な香辛料を二つに割ったキュウリの間にたっぷりと塗りつけました。

 

 

 キュウリ自体には特に味はないのですが、香辛料の辛さと、塩気が強烈でした。

 

 喉がひりひりするので、慌ててペットボトルの水を買い求めました。

 

 異国の旅では、こんな些細なことが懐かしい想い出になったりします。

 

 

 駐車場の隅にミカンのような白い花が咲いていました。

 

 ネパールは果物も豊富なのです。

 

 

 途中からトリブヴァン・ハイウエーに入ったバスは、少しずつ高度を上げ始めました。

 

 

 赤や白の染料で顔を染めた子供達を屋根に乗せたバスを追い越します。
 

 

 

 やがてトリブヴァン・ハイウエーは山岳地帯に差し掛かりました。

 

 

 峠は道路工事が行われている為、巻き上がる砂埃で窓は開けられません。

 

 

 それにしても、道路工事の機器が見えないのですが、予算が滞っているのでしょうか。

 

 

 峠を越えると、車窓にカトナンドゥ盆地が広がりました。

 

 

 周囲にビルなどが並ぶ市街へ入って行きます。

 

 

 そして14時過ぎ、約200kmを6時間半かけて走り続けたバスは、カトマンドゥ タメル地区北側のソラコテ(Sorakhutte)交差点に到着しました。

 

 

 

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トリスリ川のラフティング

2014-06-11 14:20:06 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 バスはトリスリ川に沿って、プリティヴィ・ハイウエーを順調に走り続けました。

 

 

 やがて、山の斜面を昇るロープウエーが見えてきました。

 

 尾根の上にヒンドゥー教寺院があるマナカマナです。

 

 ここの女神様にお祈りをすると、願い事がよく叶うそうです。

 

 

 

 バスは、穏やかなエメラルド色の流れに沿って走り続けました。

 

 

 やがてバスは風光明媚な渓谷の中へと入ってゆきます。

 

 

 川岸にリゾート施設のようなものが見えてきました。

 

 プールなども見えますから、観光施設のようです。

 

 

 それから程なく、川辺に多くの人々が集う姿を見かけました。

 

 何かの催しがあるのでしょうか?

 

 

 私はバスの後部左座席に座ったので、左手に流れる川の景色を十二分に堪能することができました。

  

 トリスリ川は刻々と表情を変え、見飽きることがありません。

 

 もしポカラからカトマンドゥへバスで移動するのであれば、左側に席を取ることをお勧めします。

 

 

 突然、川の中に大きなゴムボートが現れました。

 

 ラフティングでしょうか?

 

 

 その後も、幾艘ものゴムボートを目にしました。

 

 この川は流れが急すぎず緩すぎずで、ラフティングには最適のようです。

 

 さっき見たリゾート施設もラフティングに来た観光客用だったのかもしれません。

 

 ランタン渓谷から流れ出すトリスリ川沿いに大きな町や工場はないので、水も綺麗ずですし、カヌーなども存分に楽しめそうです。

 

 ネパールでは登山、トレッキングは勿論、パラグライダー、ラフティング、カヌー、釣りといったアウトドアの遊びに事欠かないようです。

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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