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山から海へ 花の旅 index

2011-08-08 21:54:45 | 山から海へ 花の旅

「花の旅」 総合目次 


山から海へ 花の旅 index

 

 1  高原の植物園 (茶臼山自然植物園へ)  

 2  信州大学志賀自然教育園 (信大志賀自然教育園の光景

 3  まるでジェラシックパーク (信大志賀自然教育園の散策路

 4  志賀から中野、黒姫高原へ (志賀高原から黒姫高原へ

 5  戸隠森林植物園 (戸隠山と静かな森林植物園

 6  戸隠から白馬、小谷へ (のんびり国道406号線と小谷温泉

 7  白馬から安曇野へ (朝焼けの白馬岳と三つの湖

 8  コスモスはどこ? (八海とうふ店の豆乳ソフトクリーム

 9  花の都公園 (花溢れる花の都公園

10  伊豆へ (山中湖から下田へ

11  伊豆爪木崎花園 (爪木崎の朝 恵比寿島)

 

 

 

 ※ 全ての「花の旅」 総合目次

 

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伊豆爪木崎花園

2011-03-30 19:14:58 | 山から海へ 花の旅

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 伊豆の爪木崎で朝を迎えました。ここは冬になると岬を一面にスイセンが染める花の名所です。

 昨日は朝日に染まる白馬岳を眺めたので、今日は海原を染めるご来光を期待したのですが、残念ながら日の出時刻に東の空低く雲が垂れ込め、絵に描いたような写真とはなりませんでした。

 

 でも、そんなもんです。自然相手の場合、こちらの期待通りになる確率は20%程度のものです。あの天才と呼ばれるイチロウでさえ打率3割超くらいですから、4から5回に一回程度のヒットで良しとしなければ。

 

 エ! 何か話がおかしい? マァ、あまり細かいことは気にしないで下さい。

 

                   

 

 爪木崎には小さいながらも温室があります。中に入ってみると(無料)ベニヒモノキや極楽鳥花、アブチロンなど、一通りの熱帯植物が植栽され、周囲を秋の花が飾っていました。

 温室を見終わる頃には、やっと東の海上に、僅かな雲の隙間から朝日が顔を覗かせてくれました。

 

 

 

                   

 

 爪木崎の近くには須崎御用邸がありますが、昭和天皇がそこで伝馬船を使い磯に出て「海牛」の研究をされていたそうです。また、岬の南には恵比寿島に夷子(えびす)島遺跡や大田道潅が築城の為に岩を切り出した磯などもあって中々に興味深い所でした。

 

 

                    

 

 私はこの後、伊豆に来た主目的の熱川バナナワニ園に向い、初めて目にするツユクサ科のCampelia  zanonia(下左)や水に花を咲かせるマメ科のAeschynomene fluitans Peter(下右)などの花写真を写し、山の風と海の香、そして寂びた温泉に出会えた、山から海への花旅を終えることに致しました。

 

 

    

 

 

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伊豆へ

2011-03-30 18:59:47 | 山から海へ 花の旅

 山中湖で花の園を堪能し終えて時計を見ると14時を過ぎていました。白馬村を朝出発して、蒼い湖と北アルプスの峯々を愛で、甲斐の国で一面のコスモスに出会い、箱根を越えて伊豆の国へと向います。

 

 考えてみれば、いえ、考えてみなくても、今日もとても満ち足りた一日が進行していきます。この後も、のほほん慎重に駆ることにして、御殿場から箱根へ。いつもは料金が高くて敬遠している箱根スカイラインに入りました。箱根の渋滞もなかなかのものですから、神経に負担の掛からないルートが一番です。

 

 眼下に芦ノ湖がいつもと違う表情で姿を見せています。西の方角には駿河湾が地図通りの地形なので、何となく「へー、ホントだ」

 

 

                    

 

 箱根スカイレインの核心部分、三国峠を越えた辺りで、元箱根の町並みが望めます。毎年お正月にあの場所で、若人のタスキを賭けた戦いが見られるのですが、今はのんびりと海賊船が浮かんでいるだけです。

 

 

    箱根の山を熱海に下りてきました。既に時計の針は17時に近づいています。

熱海へ降りたのは、アカオ ハーブ&ローズガーデンが如何なるものか入り口だけでも見ておきたかったからです。山の斜面に沿って縦長く造園されたガーデンは薔薇の季節が最も良さそうです。

 17時までの営業なので、今日は入り口の確認だけです。

 

 

 さて、次は天城万籟植物園。

 熱海から伊東方面へ駆り、網代から山伏峠へ。植物園は伊豆スカイラインの亀石ICから300m程の場所にありますが、入り口まで行ってみると何か変です。入り口は草木茫々で、様子を見に受付まで行ってみましたが「御用ある方は下記の電話までご連絡下さい」との張り紙。すぐに電話をしたが繋がりません。その後二回ほど試み、呼び出し音はあるのですが繋がりませんでした。

 

 

 私のホームページでこの植物園をご紹介しておりますので、別にこの植物園と利害関係がある訳ではないのですが、何となく責任の様なものを感じますので、休園なのか廃園なのかを確認せねばと考えております。

 

 ということで、本日の予定は全て無事終了。何処かで風呂にでも入って疲れを癒したいな・・・、と考えながら運転していると、下田の手前で偶然、国道横に小さな温泉を見つけました。時は既に19時半。これを逃すと日帰り温泉はもう見つからないだろうからと、入浴料500円也を払い、湯船の人となりました。

 

 はい、今日も万事めでたし、めでたしです。

 

 

                     

 

 

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花の都公園

2011-03-30 18:56:07 | 山から海へ 花の旅

 花の都公園は山中湖村にある30万平方メートルのフラワーパークで、チューリップ、ナノハナ、コスモスなどが富士山を望む高原に咲き広がります。

 この日は富士山の姿を望むことは出来ませんでしたが、コスモスが大地を辛子色に染めていました。

 

 

 ヒマワリも花の盛りは過ぎたようですが、中々に見ごたえがあります。

 

 

 ヒャクニチソウ畑は数種類の品種が混栽されていますので、実にカラフルです。

 

 

 ここまで、ご覧頂いたお花畑は無料で解放されたエリアですが、冬でも花の咲く温室が有料エリア内にあり、蘭や黄色い椿などが展示されています。

 

 

 東京から車で中央道を利用すれば1時間半程で到着しますので、手頃なこともあってか、かなりの広さの駐車場はほぼ満車状態で、次々と車が出入りしていました。すぐ近くには山中湖や河口湖が控え、お洒落なレストランなども森の中に点在しておりますので休日ドライブにはうってつけの場所だと思います。

 

 しかし、そうは言っても良いことばかりではありません。1000円高速になってからというもの、高速道路の状態は酷いもので、日曜の夕方は東名、中央道ともに東京方面へ30km程度の渋滞は当たり前になってしまいました。

 

 「楽あれば苦あり」ということでしょうが、冷静になってみると、山に高山植物を見に行くときは、重い荷物を背負って一日中汗まみれで歩いても苦痛に思わないのですから、結局は感じ方の問題だけなのかもしれません。

 

 マー、しかし、そうは言っても渋滞好きにはなれそうもありませんが。

 

 

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コスモスはどこ?

2011-03-30 18:48:17 | 山から海へ 花の旅

 

 

 突然で恐縮です。

 

 実はこれ、豆乳のソフトクリームです。普通のものと違い、あっさりとした口当たりで、べとつく食感はなく、それでいて上品な旨さが口いっぱいに広がる、今まで味わったことのないソフトクリームの絶品でした。

 

 私は暑い時に、濃厚なソフトクリームは苦手で、きどって言えばシャーベット、本音を言えばガリガリ君が好きなのです。そうそう、アズキアイスも大好きです。

 で、そんな私が何でまた、こんなものを持っているかと申しますと。

 

 安曇野のフラワーパークで花の写真を撮り終え、時計を見ると10時半でした。この時、花の写真ももう少し数が欲いと思ったので、何処に行けば花に出会えるかを考え、幾多の候補の中から伊豆の熱川バナナワニ園を選択したのです。

 他には、中央道経由で名古屋市動植物園、飯田と天竜を突っ切って浜松フラワーパークなども思い浮かんだのですが、伊豆ならば途中の山梨でコスモスを楽しめるし、伊豆に未確認の植物園もあるので、旅程に無駄が少ないと考えました。

 

 で、早速に、安曇野を出発した私は、松本から中央道を富士吉田まで駆り、今、忍野村でアイスを舐めていると言う訳です。

 

 忍野村では「標高940mの高原に富士を背にコスモスが咲く」との情報があったので、探して見ましたが、見当たりません。普段は目的地に近づくと道路に「コスモス祭り」などの幟が目に付くのですが、それらしい気配もありません。道を尋ねる交番も見つかりませんので、しかたなく、道路に面した駐車場付きのお豆腐屋さんで、道を尋ねることにしました。

 

 

 

 店内に富士を背にしたコスモス畑のポスターも見えますので、店番の小学5、6年生かなと思える女の子にコスモス畑のことを聞いてみると、女の子は奥で働いていた女性に「ばっちゃん、ばっちゃん」と呼びかけました。ばっちゃんは仕事の手を休めて、私の問いに答えてくれたのですが、どうやら「忍野村のコスモス」とは「花の都公園」のことのようです。

 

 私は礼を言った後で、感謝を表したくて、何か買えるものはないかと店内を見回しました。どうやら、この店は国産大豆だけで豆腐を作っていて、雑誌等でも紹介され、知る人ぞ知る店のようです。

   

 しかし、流石に豆腐を買う訳にもいかず、1個200円也の豆乳ソフトクリームを買い求めたと言う次第です。

 

 

 

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白馬から安曇野へ

2011-03-30 18:35:39 | 山から海へ 花の旅

 白馬村で二日目の朝を迎えました。大気に薄く靄がかかっていて、朝焼けの白馬岳が今ひとつすっきり見えませんが、今日はこれで十分に満足です。いづれの日にか、あのピークに立つぞと心に決めて、国道148号を南へと向かいました。

 

 

   国道を30分も駆った頃、右手に美しい湖が見えてきました。青木湖です。

 多分ペンションだと思うのですが、十数件の建物が湖面に映し出され、北欧の村を見ているような錯覚を覚えます。

 

 

 青木湖のすぐ隣には中綱湖が静かに水を湛えていました。湖岸をコンクリートで固めたような所もなく、自然のままの草木で囲まれていますので、魚が住みやすそうな湖水だなと思いました。

 

 

 国道から、鹿島槍スキー場へ向かう橋の上からも、親子連れが丁度、川に糸を垂らしていました。鱒でも釣っているのでしょうか。

 

 

 白馬から国道を南下して三つ目の湖が木崎湖です。

湖の横の小熊山は、小熊が歩いている姿のようにも見えます。

 

      

                            

 

 大町で国道と分かれて、山よりの道へと進路を変更しました。

今、目の前に見えているのは蓮華岳でしょうか?

 

 

  実は、もう30年以上も昔の話ですが、一度だけ北アルプスに登ったことがあります。記憶が薄れましたが、多分松本からバスで中房温泉へ入り、燕岳、大天井岳、蝶ヶ岳と縦走して上高地へと下る初心者向けのルートでした。

 その日以降、北アルプスとは縁がなくて、今回は国道の右手に次々と見え隠れするピークがどの山なのか、正直、確信は持てませんでした。

 例えば、間違えていたらご容赦頂きたいのですが、見る者の心和ませてくれる、たわわに稔った稲穂の奥で雲のショールを纏っているのは、あの燕岳だと思うのですが、如何でしょう。

 

 

 あの山は何だろ、この山は多分、と山に見ほれて運転するうちに、あっと言う間に次の目的地、安曇野HAMAフラワーパークに到着致しました。

 

 

 

 そうなんです、今回の旅の目的は季節の花の写真撮影で、山や湖はあくまでも副産物なのです。

 このHAMAフラワーパークは山野草や蘭、園芸品などの販売を主とした施設ですが、中庭には野草や園芸植物等の展示施設も備えています。

 ということで、めでたく私は、9月の花写真をここで確保することが出来たのでした。

 

 

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戸隠から白馬、小谷へ

2011-03-30 18:26:22 | 山から海へ 花の旅

 戸隠植物園出発は16時前後。最後目的地の白馬村には17時前に到着するはずです。しかし、いざ駆り初めると、経路の県道36号と国道406号線は谷川に沿って設けられた、極めてナチュラルなコースでした。私は本来、このような道が大好きなのですが、今日は途中で些か心配になり始めました。何しろ、前を走る地元のお年寄りと思しき方が運転する軽自動車は目一杯安全運転で、30km制限なのかと疑う程です。

 道の両側の景色は秋の稔りの時期を控えて黄金色に輝き、本当に長閑なものです。 

 まあ、「郷に入っては郷に従え」と申しますので、私も車を止めて、のんびり周囲の写真を写すことに致しました。

 

 

 実は、急ぐには訳がありました。それは白馬山麓植物園に閉園前に何とか到着したかったのです。明日、朝の開園を待っていると、その後のスケジュールがきつくなりますので。

 

 白馬山麓植物園の駐車場に車を止めたのはジャスト17時でした。急いでアプローチを登って行くと、途中で職員らしき方とすれ違いましたので、終了を確信しましたが、

                    

 

 それでも、あえて入り口まで行ってみると、閉園17:00と表示された看板が目に入り、更には、入門口の小屋と反対側の柱の間には、細く赤い紐が渡されておりました。

 

 駐車場へ戻る道で、先ほどの職員らしき方にお会いしたので、「今は何が咲いていますか?」と尋ねると十種類程の名前を淀みなく告げられましたが、特段に耳新しい花もなかったので、入園は又の機会に譲ることと致しました。

 

 さて次はと、暫し考えて、近くの小谷(おたり)村に良い温泉があることを思い出しました。しかし、この辺りの飲食店は早々に店仕舞いしそうです。まずはコンビニで幕の内弁当とワンカップ、ワインとチーズを手に入れてから、カーナビに小谷温泉をセットしました。

 現在地からの距離は24km、約40分の表示です。

 

 小谷温泉山田旅館に到着し、玄関で「日帰りですが、お湯を使わせて頂けないでしょうか?」と尋ねると「お一人ですか?日帰りは3時までですが、今日は宜しいですよ」とのこと、入浴料500円を払い、ゆったり湯船の人となりました。

 

 

 

 

 

 小谷温泉は噂に違わぬ、本当に良い温泉でした。温泉好きの方なら絶対にお気にめされると思います。ちなみに、湯部屋の隅の、倒木の年輪のような物は浴槽の壁に堆積した含有物の25年物だそうです。

 

 

 

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戸隠森林植物園

2011-03-30 18:20:16 | 山から海へ 花の旅

 黒姫山の麓を回り込むようにして、戸隠へ向かいました。道すがら黒姫山の山麓では、蕎麦畑の白い花が穏やかな山容をより一層印象深く、演出してくれています。

 ご覧頂けますでしょうか?畑の奥でこっそりと蕎麦の茎が真赤な情熱を覗かせているのを。

 

 戸隠神社に来たのはこの日が初めてでしたが、私の目的はあくまでも植物園。参道周辺で賑わう人の群れを離れて、奥社参道入り口から森林植物園へと向かいました。

                        

 

 森林植物園は約71haの広さを持つ自然公園で、春のミズバショウや野鳥の宝庫としても名が知られています。園内正門入り口には木造建築の「森林学習館」などもあり、園内を巡る散策路も良く整備されているようでした。今日は一定の時間までに何とか白馬村に着きたかったので、森林植物園はほんの入り口だけの訪問となってしまいましたが、次回は早春の花咲く頃に来てみたいものです。

                           

 

 森の上に顔を覗かせた戸隠山と、みどりが池の鏡のような水面が強く印象に残った戸隠森林植物園でした。

 

 

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志賀から中野、黒姫高原へ

2011-03-30 18:08:13 | 山から海へ 花の旅

 

 信大志賀自然教育園の散策を終えたのが丁度お昼頃でした。その後、志賀高原蓮池で秋の花を探して、池にヒツジグサ、周囲に野菊が可憐でしたが、写真のモデルは見付からなかったので、次の目的地、中野市一本木公園へと向かうことにしました。

 

                   

 

  一本木公園は須坂市の黒岩さんという方が1984年に自分の育てていた薔薇を中野市に寄贈して以降、信州でも有数の薔薇の公園として知られています。もしかしたら秋咲きの薔薇に出会えるかと足を運んでみたのですが、ご覧の通り、やっぱりちょっと残念な結果でした。

 

 さて、既に13時を過ぎましたので、先を急ぐことにします。

 国道18号線に合流し、進路を北西へ取り、次の目的地は黒姫高原です。

 国道を30分も駆ったでしょうか、黄色く色づいた稲穂の向こうに黒姫山と妙高山が見えてきました。何だか日本の原風景を見るような懐かしさを覚えます。

 

                     

 

 黒姫高原に着くと、そこは黄花コスモスが妙高山を称えるかのように咲きそろい、ダリアの花も華を競う花の楽園。恋人達や家族連れが絵に描いたような平和な光景の中で主人公を堪能していました。

  

                          

 

 黒姫高原スキー場の中腹までリフトで登ってみました。

 

 

 眼下には遥かに斑尾山を背にした野尻湖が望めます。

 

                      

 

 ピンクのコスモスが微笑みを交わすかのように、爽やかな高原の風に揺れていました。

          

 

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まるでジェラシックパーク

2011-03-30 17:46:07 | 山から海へ 花の旅

 木場を過ぎて暫く進むと、クロベの巨木に出会いました。

  

 

 

 その場所の解説板には「クロベ(別名ネズコ)は尾根や湿原の周りでも生育し、雨風で倒れても枝はまた立ちあがって幹のように成長する」と記載されていました。この巨木の基の幹は腐って空洞化していますが、過酷な自然環境の中で逞しく命をつなぐ、生命の神秘を垣間見た思いが致しました。

 それにしても、私は今日までクロベという樹のことを全く知りませんでしたが、改めて「この世界は我が未知なる物の限りなし」を認識させられ、知ることの楽しみも星の数程残っていると気付かされます。

 

 

 尾根道を進んで行くと、ふたご岩と名付けられた巨岩が、寄り添って起立する場所に出ました。これも解説板によれば、志賀高原は数万年前に噴出した溶岩でできているのだそうで、ふたご岩は最初に噴出した溶岩が固まった後から、次に噴出した溶岩が冷却した岩を動かし、立ち上げたものだと説明されていました。数万年前のこの場所で、今はこんなに静寂で、巨木が年輪を刻む場所で、目測10m以上はあろうかという巨岩を動かす灼熱の溶岩流が起きたとの説明は、私の想像力を活性化し、好奇心を大いに刺激してくれたのです。

 

   

   

 

 更に散策路の先には、同様の幾序で生じた岩のトンネルなどもあって、ここはまるでジェラシックパークのようです。

  

    

 

 その先の散策路にも横たえた木々の表面を厚く覆う苔、小さな谷を渡る木道橋の情景や、

 

 羽子板の羽のように大きく広げた葉の中心から花茎のように胞子葉(シダの知識が無いので多分そうだと思うのですが)を伸ばしたシダの姿などを見つけて、野の花の写真こそ撮れなかったものの、すっかり気分は大満足の散策となったのでした。

 

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信州大学志賀自然教育園 

2011-03-30 17:29:32 | 山から海へ 花の旅

 信大志賀自然教育園の駐車場に車を止めて、園のアプローチに歩を進めます。

 

 まずは、資料館へ寄ってみました。狸やムササビ、野鳥などの剥製が展示されています。志賀高原には何故雷鳥が居ないかなどの解説掲示があって、興味を惹かれましたが、詳細は忘れました。そうそう確か、近年雷鳥を人が富士山へ放鳥したなどと記載されていた記憶があります。

 

 資料館のすぐ裏手がロックガーデンで、そこには確かにホームページで紹介されていた野草が咲いていましたが、本数も少なく、写真の被写体とはなり得ませんでした。

 ロックガーデンの奥には総延長3.5kmの散策路が整備されていると案内にあったので、早速三脚担いで湿原の木道へ歩み出すと、すぐに長池と呼ばれる静かな湖の畔に出ました。

                  

  

 もう20年近くも経つでしょうか、新潟に住んでいた頃、志賀高原へスキーをしに来たことを思い出しました。リフトを幾つも乗り継ぎ、広大なパウダースノーを存分に楽しんだ、懐かしい思い出が蘇ります。その時以来の志賀高原ですが、歩を進めるにつれ、私は去り行く夏と、忍び寄る秋の間の、独特の静けさ漂う木立の中に瞬く間に溶け込み、同化して行きます。

  

  

 

 静かです。

  

 肺細胞の隅々に葉緑素で浄化された酸素が浸潤していくのが分かります。

 

 散策路の脇に育つ樹木などには名札が付けら、要所要所に解説板も設置されていて、私のような自然大好き人間には本当に愉しい場所です。

 

 

 

 6月の新緑の頃も、もっと素敵なんだろうな、と思いながら山道を登って行きました。

  

 終戦直後、この辺りから止む無く切り出した、材木の集積地だった木場と呼ばれる場所に、志賀高原蓮池方面を望むビューポイントがありました。この辺りは湿原になっているので、野の花に出会えるかなと期待していたのですが、ちょっと時期が遅かったようです。解説板には、切り出した木々は冬の積雪を利用して搬出したのだ、と記載されていました。こんな山奥で、終戦直後の物の無い時代には、どんなにか過酷な仕事だったのだろうかと、木を運び出す人々の凍える手足が目に浮かぶようです。

 

 

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高原の植物園

2011-03-30 17:18:29 | 山から海へ 花の旅

 2010年の永く暑かった夏もようやく終わりを告げ、都会の歩道の植え込みに蟋蟀の初音を耳にする頃、私は飛び石連休の9月下旬をどの様に過ごそうかと、ちょっと贅沢な悩みに頭を痛めていました。なにしろ2009年はカレンダーの巡り合わせが良かったので、車で九州を一周したのですが、流石に今年はそうもいきません。おまけに記録的な猛暑で植物の開花時期が狂い、近場の植物園を覗いても、秋の花の気配は全くありません。毎週欠かさずに更新するホームページの9月下旬の花のネタも残りも少なくなっていました。ホームページに掲載する花の写真は季節感にずれが生じないよう、掲載日の前後一週間以内の日付で写したものを使うと決めています。今もフィルムで撮影している花の写真は現像に時間が掛かる為、一年以上前に用意しておかなければならない事情もあって、私の「花に会いたい」思いは休日が近づくにつれて、仕事も手に付かない程(マー、ちょっと大げさ)になっていたのですが、こんな時は長年の経験から標高の高い場所へ行けば何とかなることを知っておりましたので・・・

 

 土曜日の早朝5時、車で自宅を出発した私は、8時過ぎには長野市の西方に位置する茶臼山から長野市街を見下ろしていました。

 

 この山には大規模な地滑りを起した跡地に植物園が作られているとの情報があったので、まずはその様子を確認しに来たのです。

 

 小規模な薬草園と紫陽花、藤などが自然を保存した状態で植栽されていました。遊具を備えた「冒険の森」が併設されていて、どちらかといえばグリーンパークの色彩が強い植物園でした。

 

 茶臼山自然植物園の次に向かったのが志賀自然教育園です。ここは志賀高原のスキー場の麓に位置する場所にあって、信州大学が野外研究と自然環境教育の推進を目的に運営している施設です。ホームページによれば今頃はゴマナやアケボノソウ、オヤマリンドウ等の花に出会えるはずです。かなり前から気になっていた場所なので、期待を胸に、握るハンドルも軽やかに、車内に流れる1950年代ヒットソング集「テネシーワルツ」などを一緒にハモりながら快調に峠道を登って行きました。空にポッカリ白い雲も浮かんでいます。

 やがて、ナビの案内のままに、中野市から国道292号線を40分ほどで信大自然教育園に到着しました。

 

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