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シンガポール植物園 奥へ

2011-02-20 23:23:42 | マレー半島 花の旅

 ラン園ではフィルムカメラでも何枚か写真を撮って、十二分に楽しませて頂きました。

 時刻は13時半頃だったでしょうか。更に進んで行くと、今度はシンフォニーレイクと呼ばれる池の畔に出ました。

 池の中央にはステージが設えてあり、そこへ向かって、なだらかに芝の斜面が広がっています。上手な設計です。

 こんな場所でゆったりと弦楽四重奏でも聞けたら、どれほど癒されることでしょうか。

 ワインは良く冷やしたシャブリがいいですね。それとも逆にアイスワインなんかも悪くないかも知れません。暑い所では、ちょっと甘めのものが欲しくなりますので。

 な~んてね・・・。想像するだけなら何時でも只ですから。

 でも、想像しながら一人でぶつぶつ呟き始めたら疑われますので、それだけはしないように心がけています。

 

 ステージを見下ろす小道で、ショパンが曲を作っている光景に巡り合いました。

 

 

                 

 

 ゆるゆると斜面を下ってゆくと、芝生の中でヘリコニアの花が午後の陽射しを受けて微笑むように咲き揃っていました。

 ヘリコニアはバショウ科の植物ですが、花が独特の形をしていますので、一度みると忘れられない印象が残ります。

 日本の温室でこの花を初めて見たとき、左程綺麗だとは思わなかったのですが、こうして揃って咲いている姿はなかなかに魅力的です。

 

                 

 

 シンフォニーレイクの北端で池に突き出た東屋がありました。

 この辺りまで来ると、流石に足の疲労感は隠しようもなく、自動販売機でマンゴジュースを買って、東屋で暫しの休憩をとることに致しました。

 池を覗くと、池を堰き止めた幅15センチ程のコンクリートの壁の上に亀がびっしりと並んで日向ぼっこをしています。

 けだるく暑い午後の熱帯は、池の水面の波紋にさえも、とろりとした濃厚な質感を感じさせます。

 

 

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シンガポール蘭園

2011-02-20 23:18:26 | マレー半島 花の旅

  

 ホットドッグで腹ごしらえを済ませ、はやる気持ちでラン園の入園券を購入しました。入園料は5$ですから330円程度です。

 

 ゲートを潜ると、正面の噴水の上でフラミンゴのモニュメントが羽を休めています。

 

 園内の順路に沿って歩き始めましたが、黄色い花を咲かせたバンダ属と思しきランやピンクのデンドロビウムらしきランにも名札がありません。

 え~、それはないんじゃない。

 だって、ランは2~3万種類以上もあると言われているのに、名札を付けてくれなかったら、私にはお手上げです。

 

 

 

 「だってそうでしょう。何かと同じで、ただただ綺麗なだけなら、三日も見てたら飽きちゃうよ。」

 などと悪態をつきながら、それでも時々目にする、ランの根元の小さな名札を確認しつつ園内を進んで行きました。

 多分海外の方だと思える、相当にランが好きな様子の親子のような男女が、私と付かず離れずのペースで進んで行きます。

 

 

 そうやって暫くすると、VIPオーキッドガーデンという場所に出ました。

 そこのランには一つ一つに説明板があり、その表示内容を読み進んで行くと、中の一つにRenantanda Akihitoの名が記載されていました。

 え!アキヒト! そうなんです、ここは世界中のVIPがシンガポールを訪問した際に、歓迎の意を込めて新種のランにそのVIPの名を付けて展示していたのです。

 Renantanda Akihitoは天皇陛下が1970年にシンガポールを訪問した際に名付けられた新種のランなのだそうです。

 

 

 そして、少し離れた場所で見つけたランがこれです。

 このランに付いていた名前は Dendrobium Bae Yong Jun 。

 そうです、ぺ・ヨンジュン。

 いやはや、思わず笑ってしまいました。何とも愉快ですね。

 やっぱり植物園では、植物に名札や解説があれば、楽しさは倍増しますね。

 

 

 この後も、山岳地帯に生育するランを低温状態で展示したクールハウスという場所や、美しいハチドリが飛び交う姿を存分に楽しんで、ラン園を後にしたのでした。

 

 

                 

 

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シンガポール植物園 生姜園

2011-02-20 23:13:16 | マレー半島 花の旅

 池に沿って歩くと白鳥が泳いでいました。

 確か白鳥は北国に生息する鳥のはずですが、こんなに気温の高い所でも飼育が可能なんですね。

 

 その先にはムッサエンダらしきものが咲いています。ところが、全く残念なことに名札がありません。

 ムッサエンダはアカネ科の植物で、白い花を咲かせるのはコンロンカ(崑崙花)、赤い花を咲かせるのはヒゴロモコンロンカ(緋衣崑崙花)といった種類がありますが、私の知識はその程度までで、似たような種類のものがどの程度あるかまでは知りません。

 図鑑を持って来た訳ではないので、名札が無いと目の前の花が何なのか、正確には判別できないのです。

 やっぱり植物園では、花に名札を付けてもらいたいものです。

 

 スイレン池では職員の方が船を浮かべて、水中の雑草取りしていました。多分熱帯では、植物の生育が早く、これだけ広い園を維持管理するのは並大抵のことではないと思います。

 平穏に美しく環境を維持する労力と、その結果を何事もなく楽しめることは、「なんて贅沢なんだろう」と思います。

 

 池を過ぎるとジンジャーガーデンの前に出ました。ガーデンには1000種以上のジンジャー(ショウガ科)が集められているとガイドブックに記載されています。

 滝が涼しげな空間を演出し、観光客が盛んにシャッターを押していましたが、残念ながらこのジンジャー園でも植物には名札が無く、名前が分からない花は、どんなに美しくても三脚を立ててまで、写真に写す気にはなれません。

 

 

 いつもは、フィルムカメラで時間を掛けて撮影するのですが、今日はデジカメで旅行記に使う写真を撮るだけですから、ペース早く進んで行きます。

 いよいよラン園の前に到着致しました。時刻を確認すると11amでした。ラン園も相当に広そうなので、中に入る前に腹ごしらえをしました。いつも植物園へ行くと、時間が勿体ないので、お昼は菓子パンかカレーのようなもので簡単に済ませます。今回も売店でホットドックとコーラを購入し、周辺のベンチで早目のランチとしました。

 ベンチの周囲にはコムクドリが剽軽な仕草で餌を啄ばみ、のどかな雰囲気に包まれています。

 

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シンガポール植物園 散策

2011-02-20 23:09:49 | マレー半島 花の旅

 シンガポール植物園は1859年の開園で、既に150年を超える歴史を誇ります。

 植物園は歴史が永くなればなるほど木々に風格が出ますので、この植物園でも至る所で素晴らしい光景に出会うことができました。

 シンガポール植物園の広さは52ヘクタールで東京ドーム11個分の広さがあります。花の写真を撮りながら一回りするのに、いったいどれくらい時間が必要なのか見当も付きませんが、まずはゆっくりと園内へ歩を進めました。

 

 園内では親子連れやカップルがのんびりと寛いでいます。中には昆虫写真が目的らしい学生の集団がいたり、韓国語や中国語を話す観光客の団体なども行き交います。

 時計の針が10時半を少し過ぎた辺りでしょか、実は、もう10年以上も前から時計を持たない習慣を身につけてしまったので、正確な時間が分かりませんが、陽射しが結構強く、気温がかなり上がってきています。

 今日の気象予測では最高気温は33度です。昨晩の羽田の気温は3度ですから、定年を前にした、体力の低下した体には結構な負担です。

 園内の水辺の涼しげな場所へと、どうしても足が向いてしまいます。

 

 

                 

 

 どうやら此処は植物園と言うよりも植物公園のイメージです。どちらかと言えば庭としての機能に比重を置いて設計され、市民に花と緑の場を提供することを主としているようです。

 日本の植物園に例えれば、研究色が強い東大小石川植物園よりは、市民に花と緑を提供する主旨が強い、神代植物公園に近いコンセプトなのだと思います。

 木陰には至る所にベンチが設えられ、池には白鳥のモニュメントなどが飾られていました。

 

 

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シンガポール植物園へ

2011-02-20 23:07:15 | マレー半島 花の旅

 再度カラン駅からMRTでシティホール駅に、そこで南北線に乗り換えてオーチャード駅に降り立ちました。

 

 目的のシンガポール植物園はこの駅から徒歩20分とガイドブックに記載されています。

 オーチャード・ブルーバードからは7、77、105、106、123番のバスで約5分だそうです。

 最初、オーチャード駅の周囲を歩き回り、オーチャード・ブルーバードらしき場所を探したのですが、深夜に羽田を発った飛行機の狭いシートでは十分に睡眠が摂れなかったのと、早朝から見知らぬ土地を動き回り、足腰に些かの疲労を感じていましたので、ここはタクシーを利用して、本来の目的の植物園での花の撮影に体力を残そうと考えました。

 

 オーチャードから植物園までのタクシー代は僅か4.5$、つまり300円程度ですから、タクシーの利用を躊躇する必要は全くありません。勿論タクシーの運転手も英語が通じますので、目的地がはっきりと分かっていれば不安もありません。5分ほどで植物園前に到着しました。

 日本では温室に花の写真を撮りに行くと、ランの解説に「シンガポール植物園ラン園で交配育成された」とか、「シンガポールラン園から提供された」との字句を頻繁に目にしておりましたので、数年前から憧れていた場所に、今やっと立つことができました。

 その、シンガポール植物園は入園無料で、早朝5時から深夜0時まで解放されています。

             

 

 今朝、カラン駅前の交差点で見つけたプルメリアが、植物園の入園口の横でも綺麗な花を咲かせていました。

  プルメリアはキョウチクトウ科の植物です。

 花には芳香があり、品種も多く、白、ピンク、赤、黄などの美しい五弁の花を咲かせ、タヒチやハワイなどではレイやコサージュなどに使われるそうです。 

 

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フラグランス・サファイア ホテル

2011-02-20 22:53:00 | マレー半島 花の旅

 カラン駅でMRTを降りました。

 空港駅からは、一度タナ・メラ駅で東西線に乗り換えて20分程度で到着です。

 

               

 

 今回のシンガポールでのベースとなるホテルはこの駅から徒歩10分のフラグランス・サファイア ホテルです。

 ネットで予約しましたが、その画面から入手した地図を頼りに、駅から歩き始めました。

 

 

 地図では、ホテルへは駅前のシムズアベニューを渡り、ゲイランロードを東へ、シムスウエイを渡って三本目の道を右に曲がった場所にあるはずです。

 駅前の道を渡って振り返り、カラン駅の外観を確認しました。

 一人旅では、このような確認作業の積み重ねがトラブルを回避します。

 多分これは、私が若い頃に、地図を頼りに頻繁に山野を歩き回って身に付けたスキルなんだろうなと思います。

 線路越しにマンションと、交差点に赤い花が見えました。

 プルメリアです! 日本では絶対に温室でしか見ることができない花が、街路に何気なく花を咲かせていました。

 やったぜ、ベイビー!(いやいや、思い浮かぶフレーズが相当に古いです!)。

 この瞬間、胸の中に期待感が一気に広がったことを、今でも鮮明に思い出します。

 

              

 

 ゲイランロードを東に進むと中華料理店が並び、更に、シムスウエイを横切って、三本目の道を右に折れると、今夜のお宿、フラグランス・サファイア ホテルを見つけ出すことができました。

 

              

 

 今回のホテルの選択理由は三つです。

 料金が安いこと、駅から歩いて行けること、飲食街が近いことですが、実際にホテルの前に立っと、希望通りであることが確認できました。

 

 フロントで予約を確認すると、荷物を預け、はやる気持ちを抑えるように、リュックを背負って、三脚片手にシンガポール植物園へ向かいました。

 

 下の写真は午後、部屋に入ったときの写真です。

 清潔な部屋にベッドが一つ、シャワールームにはバスタブこそありませんが、瞬時にお湯も出ますので、寝泊りだけなら十分です。

 シャワールームには床と壁に石のタイルが張り詰めてあり、つるっとしない感触が気に入りました。

 そうそう、シンガポールはどこでも英語が通じます。

 ホテルでのチェックインも、MRTパスの入手にも苦労はなく、前回の広州の旅を思い出して、言葉が通じることは本当に便利だと、改めて認識させられた次第です。

  

 

 

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シンガポール チャンギ国際空港

2011-02-20 22:47:49 | マレー半島 花の旅

 JAL035便は予定時間通りにシンガポール空港に着陸しました。

 朝6時半だと、まだ外は暗く、空港ロビーも明りが点いています。

 入国審査場までの通路に椰子が並び、いかにも南国らしい情緒が溢れていました。

 

 空港に着いて真っ先にしたことは、シンガポール$の入手です。

 空港の両替所で10000円をシンガポール$に換金しました。このとき手にしたSGD(シンガポールドル)は154.5$。つまり1$=約65円ということになります。買い物の時はこのレートを基準に換算し、高い安いを判断しました。

 ちなみに、今回の旅行では、もう一回一万円をSGDに換金しただけでした。

 つまり、今回の4泊7日(機中2泊)の旅行に使った現金は計2万円ということになります。

 比較的合理的なお金の使い方だったかな、と満足しています。

 

 次の行動は、MRTという電車のチケットを手に入れることでした。

 昨年、広州を旅した時も徹底的に地下鉄を使い、タクシーの利用は控えました。

 中国もシンガポールも日本と比べるとタクシー料金は格段に安いのですが、それでも公共交通機関に比べるとほぼ10倍以上の開きがあります。

 チャンギ国際空港の三つあるターミナルをスカイトレインと呼ばれる乗り物で移動しながら、MRTのチケットオフィスを探し出し、めでたくMRTのプリペイドチケットを手に入れることができました。

                              

 

 下の写真がMRTチャンギ国際空港駅のホームです。

 ゆったりと広く清潔で、安全な様子がお分かり頂けるかと思います。

 MRTのチケットには三種類あり、乗車一回限りのもの、MRTとバスにも利用可能なEZ リンクカード、MRTとバスが乗り放題の旅行者用のツーリストパスです。

 EZ リンクカードはSuicaやパスモなどと同じプリペイドカードで15$、ツーリストパスは一日用が8$、つまり520円。これにパスカードの利用料10$が加算されますが、これはカードを返却する時に返金されます。

 今回は窓口が開いていなかったのでツーリストパスが入手できず、EZ リンクカードを購入しました。

 

 と言う訳で、いよいよMRTとバスとを徹底利用した、シンガポール花の旅のスタートです。

 

 

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羽田国際線ターミナル

2011-02-20 22:38:48 | マレー半島 花の旅

 JAL035便 羽田発23時50分、シンガポール行きの eチケットを持って、国際線ターミナル駅でモノレールを降りました。

 飛行機を手配したのが昨年の11月上旬。それから約2ヶ月にわたって準備を進めてきた。

 手落ちは無いはずですが、計画の全てを一人で手配し、整えたので、現地に行って見なければ分からないことが多々あります。背中のリュックに若干の不安も一緒に詰め込んで、改札口へ向かいました。

 右手に三脚、左手に衣類を詰め込んだバック、背中にはカメラとレンズの入ったリュックを背負った何時ものいでたちです。 

 折角ですから、今話題の羽田国際線ターミナルを見学したいと思い、少々早めに家を出てきました。

 

 モノレールの改札口を出ると、チェックインカウンターのフロアが広がっています。

 早く身軽になりたいので、すぐにチェックインを済ませ、三脚とバッグをJALに預けました。

 エレベーターで上の階へ上がれば、テレビニュースで何度も映し出されていた江戸小路です。

 

                                

 

 時間が遅いため、大半の店は閉まっていました。数件の飲食店だけが僅かに明りを灯しています。プラネタリウムを備えた喫茶店があり、どうやら終夜営業の店もあるようです。

 

 

                                

 

 殆ど人もいないのと、店の大半が閉まっている為か、テレビ番組などであれだけ取り上げていた割には規模が小さい印象を持ちました。

 30分ほどで一通り見終わってしまったので、早々に出国審査を済ませて、JALのラウンジへと向かいます。

 

 今回の飛行予定時間は約7時間です。当然エコノミーですから、一晩窮屈な思いを覚悟しなければなりません。

 ラウンジでガイドブックの隅々までを読み直し、ゆっくりとワインを飲みながら、夜間飛行に備えました。

 

 さて、いよいよ、出発です。

 

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