能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

カルタゴ 古代貿易大国の滅亡 「歴史は繰り返す」・・・考えさせられる経済都市国家カルタゴ滅亡の教訓

2024年05月11日 | 学問

書棚の奥から古い一冊の本が出てきました。

昔、東京神田の古本市で買った本です。

古紙のにおいが、知的好奇心を刺激します。

カルタゴ 古代貿易大国の滅亡

アラン・ロイド著  大本彰子訳  河出書房新社

 

古代ローマの時代、ローマ帝国と地中海をはさんだ対岸にあったカルタゴという都市国家。

その歴史を綴った一冊です。

都市国家カルタゴは、アフリカ大陸にある現在のチェニジアの首都チェニスのそばにありました。

 

カルタゴは、紀元前814年に建国され紀元前146年に滅亡しています。

わずか750年間。

ローマ帝国の侵略により、カルタゴは地図から消えました。

都市国家カルタゴは、海洋民族フェニキア人が造ったと言われています。

フェニキア人は、英語のアルファベットの基礎を作りました。

海の商人で多大なる富を行きかわせるために、合理的な言葉が必要だったんでしょうね。

カルタゴは、海の商人。

軍隊も基本持たず、有事の際には傭兵を雇って抵抗していたようです。

都市国家カルタゴは地中海に張り巡らされた情報ネットワークで危機やリスクを入手、国家間の駆け引きや情報戦でしのいでいました。

現在のシンガホールや以前の香港のような都市国家だったんでしょうね。

 

当時、巨大帝国を誇ったローマ帝国が対岸にあるという地政学上のカルタゴの地理上の位置。

これが、悲劇的な最後を迎えることに繋がります。

第二次世界大戦前の大日本帝国とアメリカ合衆国という感じの国力の差です。

 

一時は、カルタゴの名称ハンニバルで巨大ローマ帝国に勝ったりしました。

象のアルプス越えでローマに進撃した戦争は、高校の教科書にも載っています。

3回にわたるポエニ戦争で、都市国家カルタゴは最後を迎えます。

それまで、ディオニシオス、スキピオ、カトーなど世界史でも有名な登場人物が出てきます。

 

同書の元タイトルは「Destroy CARTHGE!」。

「カルタゴを破壊しろ!」です。

第3回のポエニ戦争の前に、ローマの監察官カトーは言います。

「カルタゴ、滅ぼすべし!」

当時、海の商人カルタゴは、お金持ちでローマより豊かで裕福だったようです。

ローマ帝国は、これが気に入らなかったようです。

ローマ帝国は、結局、都市国家カルタゴに圧勝。

繁栄を極めたカルタゴの街は、完膚なきまでに破壊され、跡形も残らなかったと言われています。

最後まで籠城したカルタゴの人たち5万人は、殺されたり、奴隷に売られたりして1名も残らなかったそうです。

一発の原子爆弾で廃墟となったヒロシマ、ナガサキを彷彿させます。

 

経済が発展し、国民が豊かに暮らしていける国。

理想だと思います。

ただ、地政学的に領土拡大を志向する独裁者国家や帝国主義国家が近隣にあれば、豊かさも一瞬にして消え去り、国家自体が消滅することになります。

歴史は繰り返す・・・。

わたしたちが生きるこの国・・・考えさせられるカルタゴの教訓です。


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博士人材活躍プラン・・・文部科学省の打ち出した高度知識人財の活用策・・・もう不幸な若者を生み出してほしくはありません

2024年05月06日 | 学問

またか!と言う感じです。

文部科学省が打ち出した博士人材活躍プラン。

日本の未来のために、博士を増やたい、産業界は博士を採用してもらいたい・・・。

そんな要請です。

米国のGAFAMと呼ばれるグーグル、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフトなどのハイテック企業は、たくさんの博士、Ph.D、ダブルマスターなどの高学歴者が多数雇用されています。

MBA(経営学修士)の学位がなければ経営幹部にはなりにくい米国。

それを日本も見習おうということでしょうか?

 

かつて、大学院重視の大学経営を推し進めた文科省。

法科大学院などもそうです。

なぜか日本経済の「失われた30年」と時期を同じくしています。

博士号は取ったものの研究職に就けない、企業や行政への就職がない・・・たくさんの高学歴ワーキングプアを生み出しました。

奨学金という大借金をして、国費も投入して、結果、アルバイトやパートなどの非正規雇用。

学生時代の友人も、そんな人がいます・・・遊ばず、趣味も持たず、勉強・研究を繰り返して半世紀・・・家庭も持てず、仕事も非常勤講師の掛け持ち・・・会うたびにため息をついています。

なんだかなあ?という感じです。

会社を辞めて修士課程に行った友人もいます・・・彼も未だに非正規雇用。

人財の無駄遣いです。

学生募集に苦労していた大学院だけが国策により潤いました。

文部科学省の打ち出した高度知識人財の活用策は、一見、素敵な取り組みに見えます。

17年後、博士後期課程/学士の比率を2.7%から8%にする、博士後期課程学生の就職率を70%から80%にする・・・。

2040年には、博士の比率を世界トップにするというのが大目標だそうです。

目的、出口戦略が曖昧すぎます。

その間、日本の人口減少は進み、若年層を採用出来ない企業や行政は、次々と淘汰されていくことでしょう。

結果、日本の国際競争力は低下の一途をたどることになると思います。

 

前回行った文科省の大学院重視施策で喜んだのは、大学経営と学生が集まらない大学院でした。

そして、たくさんの飯の食えない不幸な高学歴ワーキングプアを生み出しました。

大学院の延命措置は、もうたくさんです。

オーバードクター輩出(排出)プランは必要悪だと思います。

志の高い人財には、企業内で働きながら、母校の院で研究しながら、論文博士を目指したり、放送大学大学院などで働きながら博士の学位を獲ることも出来ます。

これ以上、不幸な若者、研究者を生み出してほしくはありません。


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「ペリー黒船艦隊の日本・下田への航路」展が静岡県下田市の下田開国博物館で開催中です・・・ペリーと吉田松陰

2024年04月19日 | 学問

現在、静岡県下田市の下田開国博物館で「ペリー黒船艦隊の日本・下田への航路」展が開催中です。

この博物館は、昨年リニューアルされたばかりです。

日本で最初に海外列強に開港した下田の港。

深さもあって大型帆船にとっても使い勝手の良い港だったそうです。

 

ペリー提督は、米国東海岸を出航、アフリカ喜望峰を通って、インド洋から東アジア、そして日本に行くという航路をとりました。

約500日の長い冒険ということを初めて知りました。

当時は、パナマ運河もなかったため東回りに針路をとったんですね。

下田の港で、幕末、黒船に乗り込んだ吉田松陰先生。

米国を見てやろうとして黒船に乗ったという説、ペリー暗殺のために黒船に乗り込んだという説の2説があります。

尊王攘夷の先頭に立っていた松陰は、下田事件を理由に江戸で斬首されてしまいます。

近代日本を築く基となった下田の町・・・ぜひ観ていただきたい下田開国博物館の企画展です。


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日本人の目を歴史に向けさせた頼山陽のベストセラー「日本外史」・・・漢学者、歴史家、作家、画家、マルチタレントだった頼山陽

2024年01月08日 | 学問

広島県竹原市に行ってきました。

ここは、漢学者・頼山陽の父・春水の出身地で、大阪生まれの頼山陽も何度も訪れた地です。

頼 山陽(らい・さんよう 1780年~1832年)は、江戸時代後期の日本を代表する漢学者で、歴史・文学・美術などのさまざまな分野で活躍。
歴史の分野では、没後に出版された「日本外史」がベストセラーとなり、幕末から明治初期の人々に大きな影響を与えたそうです。

日本外史は、平安時代の源平合戦から江戸幕府までを綴った歴史書。

日本史を面白おかしく読み解ける歴史書です。

文学の分野では、数多くの詩文を作り、川中島の合戦を題材にした「鞭声粛々」の詩や、天草洋の風景を詠んだ「天草洋に泊す(雲か山か)」の詩などあります。

また、美術の分野では、能書家として著名で、絵画についても「耶馬溪図巻」などの優れた水墨画をのこしています。

今で言うマルチタレント・・・日本のレオナルド・ダヴィンチですね。

竹原の町並み保存地区には、頼山陽の父の実家が残されています。

また、広島市の中心部には頼山陽史跡資料館(広島県立歴史博物館分館)が設置されています。

まだ読んだことがない「日本外史」。

今年読んでみたい一冊です。


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寒い冬の日・・・珈琲を飲みながら世界地図と世界史でイタリア史を学んでみました VIVA!VERDY

2023年12月23日 | 学問

最近、イタリアに興味深々です。

オペラや三大テノール、赤ワインやスパークリングワイン、パスタにチーズ・・・。

塩野七生さんやヤマザキマリさんの著作も愛読書です。

クルマもイタイア車に乗り替えました。

古代ローマ帝国から続く伝統、工業力はイマイチですが、デザインやブランド、センスは世界最高水準です。

1人当たりのGDPは下落し続けるニッポンと同じくらいですが、イタリアの人たちは日本の人たちより幸せそうに見えます。

ラテン系だからなのか、楽観的なのか、その明るさが魅力的です。

決して豊かではないけれども日々明るく楽しく生きて行く・・・そのスピリットは実に羨ましいです。

寒い冬の日・・・珈琲を飲みながら世界地図と世界史でイタリア史を学んでみました。

イタリア共和国が成立したのは、なんと1948年。

わずか75年前です。

それ以前は、イタリア王国。

第一次大戦後にファシスト・ムッソリーニが台頭し最後は処刑、第二次大戦後にイタリア共和国になりました。

ローマが首都になったのは1871年・・・これも意外でした。

いろいろ調べてみると、イタリアの礎となったのが都市国家・・・ヴェネチアやフィレンツェといった経済力のある都市が群雄割拠していました。

このため、国民国家という欧州の波に飲み込まれず、自主独立自尊で都市国家を運営していきました。

このためイタリアの統一は、長い時間がかかることになりました。

ミラノを中心とするお金持ちの北部と、ナポリやシチリアなどのビンボーな南部という図式も、この無理やり統一に起因しているようです。

今宵は、ドミンゴのヴェルディを聴きながら、スパークリングワインをいただきたいと思います。

VIVA!VERDY


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おもしろき こともなき世を おもしろく・・・志士・高杉晋作の遺訓が、いつも勇気をあたえてくれます

2023年06月16日 | 学問

吉田松陰の松下村塾に学んだ高杉晋作(1839~1867)。

明治維新の志士たちの中で一番好きな人物です。

松下村塾では、この高杉と久坂玄瑞が二傑と言われた俊英。

「学の久坂」、「識の高杉」と称されていました。

高杉は、尊王攘夷思想、陽明学の行動派・・・英国大使館を焼き討ちにしたり、下関で外国船に砲撃を加えたりしました。

のちの総理大臣伊藤博文は「動けば雷電のごとく、発すれば風雨のごとし」と高杉を称しています。

1867年5月、肺結核を患い、大政奉還、明治維新を待たずに、この世を去ります。

享年29歳。

その際に高杉晋作が遺した言葉。

 

おもしろき こともなき世を おもしろく

 

看病にあたっていた野村望東尼が下の句として「すみなすものは 心なりけり」と続けると、高杉は「おもしろいなあ」と言って息をひきとったそうです。

師匠の吉田松陰は享年30歳・・・世の中を変える革命家の多くは短命・・・実に残念です。


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Googleが全部わかる本・・・宝島社から増補改訂版が出版されました 世界最高水準の天才たちが作り上げたGoogleを使い倒す

2023年03月17日 | 学問

Excelもそうなのですが、Googleも多くの機能がありながら、そのほとんどが活用されていません。

有人には、Gメールから始まり、Googleのスケジュール管理、ドキュメント管理、ドライブなどフル活用しているグーグラーがいます。

彼は言います。

「世界最高水準の天才たちが作り上げたGoogle」を使い倒さないともったいないよね。

しかもその機能の多くが無料です。

ChatGPTのリリースにより、GAFAの牙城も従来のようなビックテック独占とはいかないと言われていますが、それでもGoogleのプレゼンスは別格だと思います。

Googleが全部わかる本

宝島社から増補改訂版が出版されました。

ざっと目を通して、使えそうなGoogleツールを練習してみようと思います。

「クグる」だけからの脱却・・・リスキリングに役立つのではないかと思います。


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リスキリングとリカレント教育・・・放送大学に入学して20年・・・今年は初心に立ち返り「管理会計」から勉強を開始します

2022年04月08日 | 学問

最近、「リスキリング」という言葉が流行っています。

Reスキル・・・再びスキル(能力)開発するという意味です。

DXやデータサイエンス、テジタルなどのICTの進展の速さに追いつくために「学び直し」ていかなければ時代に取り残されるといったニュアンスもあります。

PythonやRを学ぶために学校に通いはじめた友人もいます。

さらには、ドローン・スクールに通い始めてドローンの基礎的な操縦を習得した友人もいます。

すごい!

 

「リスキリング」が比較的短期に集中して学び直すのに対し、中長期で学んでいくというのが「リカレント教育」。

社会人が大学や大学院で学ぶというスタイルが中心です。

経営やマネジメントだけではなく、哲学や歴史、文学などを学ぶ社会人学生もかなり存在します。

「学ぶ」ことは新しい発見があり、実に楽しいものです。

OECDの調査では、リカレント教育は欧米諸国の社会人学生が平均して16%程度在学しているのに対して、日本ではわずか2%。

圧倒的に少ないです。

シリコンバレーのスタートアップ企業では、Ph.Dや博士、ダブルマスターがゴロゴロいます。

東大法学部を出て官僚になり国際会議に出ても、相手となる欧米諸国の官僚はこれまたPh.Dや博士、ダブルマスターがゴロゴロ・・・。

国際的な交渉で主導権を取ることは難しいと思います。

放送大学に入学して20年・・・。

選科履修生などを経由して今は全科履修生・・・途中、大学院に入り無事修了、修士(学術)の学位もいただきました。

「生きる」とは「学び」続けていくことだと思います。

そして、その「学び」を実践に活かしていくことが大切です。

学校時代の勉強は、Study・・・でも社会人の学びは「ラーニング」と「エクスピアリアンス」が重要です。

ただ、本を読んで講義を聞いて記憶して再生するだけではなく、遊ぶように学ぶラーニング、見て聞いて話して行動するというエクスピアリアンスがポイントになると思います。

カッコよく言うと「理論」と「実践」の融合ということになります。

今年は初心に立ち返り「管理会計」の勉強を開始します。


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放送大学の単位認定試験、今年は自宅受験です・・・マークシートにマークして、郵送で提出しました

2021年07月20日 | 学問

放送大学には、大学院時代も含め、10年以上在学しています。

今でも毎年2講座は受講するようにしています。

学びは楽しい!・・・そう感じさせてくれる放送大学が大好きです。

 

放送大学の単位認定試験、今年は自宅受験です。

コロナ禍の中、試験もオンライン。

たいへんなご時世です。

ネットで試験問題をダウンロード。

マークシートにマークして、郵送で提出しました。

合格点を取れるかな?

2学期の講座登録も済ませました。

放送大学での学び・・・
まだまだ続きます!


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教育勅語渙発130年記念祭 全国津々浦々の神社で教育勅語記念祭が行われています 12の徳目を読む

2020年10月17日 | 学問

今年は、教育勅語が渙発(かんぱつ)されて、130年。

全国津々浦々の神社で教育勅語記念祭が行われているとのこと。

教育勅語は、日本史の授業でちょこっと学んだだけでした。

「朕オモフニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ・・・」という有名なフレーズで始まる教育勅語。

戦前の日本国民は、全員が暗唱させられていたそうです。

 

130年前と言えば、1890年。

欧米列強の植民地化という脅威の中、明治維新を起こし、不平等条約を解き、世界の一等国入りを目指した大日本帝国。

富国強兵を進め、独立国として「坂の上の雲」を目指した頃に出された教育勅語。

強い兵隊、真面目な農民、勤勉なサラリーパースンを育てるために打ち出された国家方針です。

第二次世界大戦で300万人の日本人の生命を失い、国土は焼け野原・・・教育勅語や帝国憲法、武士道などは、全て軍国主義的なものとして、進駐軍により廃棄されました。

 

でも、教育勅語を素直に読んでみると、ほとんど消えかけた日本人の徳性、ルールが的確に並んでいるように思えます。

 

教育勅語 12の徳目

1 孝行・・・親に孝行を尽くしましょう

2 友愛・・・兄弟、姉妹は仲良くしましょう

3 夫婦ノ輪・・・夫婦はいつも仲睦まじくしましょう

4 朋友ノ信・・・友達はお互いに信じあって付き合いましょう

5 謙遜・・・自分の言動を慎みましょう

6 博愛・・・広くすべての人に愛の手をさしのべましょう

 

7 修学習業・・・勉学に励み、職業を身につけましょう

8 知能啓発・・・知能を養い、才能を伸ばしましょう

9 徳器成就・・・人格の向上につとめましょう

10 公益世務・・・広く世の中の人々や社会のためになる仕事にはげみましょう

11 遵法・・・法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう

12 義勇・・・正しい勇気をもって国のために真心を尽くしましょう

 

現在の文部行政の知識至上主義の抽象的な教育の方向性と比べると、教育勅語の目指す教育目標は明確です。

ちょっと論語を読んでいるような錯覚を覚えますが、東洋思想が通底しているのでしょう。

「12 義勇」が、少し右寄りの感じがしますが、これとて、日本人としての当たり前のこと。

サムライJAPANの戦いに熱くなりますし、オリンピック・パラリンピックでも日本人選手を熱烈応援します。

J.F.ケネディ大統領の演説「国が何をしてくれるかを問うより、自分が国のために何が出来るかを問え」を想起させます。

現在、世界的にポピュリズム、ナショナリズムが蔓延しています。

トランプ大統領誕生、ブリグジット(英国離脱)、中華思想台頭・・・。

デカップリング、右傾化も進んでいるように思います。

資本主義の限界も見え始めた世界経済。

そこを襲った新型コロナウイルス・・・国際社会は大きな変動に直面しています。

日本でも、理不尽な殺人事件やあおり運転、金権政治や社会規範を損なうような事件が日々のニュースで報道されています。

 

「自分のこと」、「今だけ」、「金のこと」しか考えられなくなった、この国。

日本人として、道徳や徳育、リベラルアーツを考えなければならない時を迎えていると思います。

 

今は亡き父からは「卑怯なことはするな」「人様に迷惑をかけるな」という教えを様々な場面で受けました。

戦前の教育を受けた父親は、少し右寄り・・・「ナショナリズムはインターナショナリズムに通じる(日本人の徳性がなければ国際人にはなれない)」と言っていました。

教育勅語や武士道は、過去のものとなってしまいましたが、心の隅にしっかり刻んで日々を過ごしたいと思います。


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