風水に興味をもって17年。
仕事も順風満帆に推移、楽しいビジネスライフを過ごしています。ということは、風水パワーというものが何がしかの良い影響をもたらしてくれているのではないかと考えている昨今です。
最初に風水に接したのは、ビジネス書のひとつとして出版された「風水で運を呼び込む大事典」。ビジネス新刊で1995年に出版された鮑黎明著、東洋経済新報社刊です。著者は、革命運動で中国から日本に亡命した父を持つ中国人と日本人のハーフ、風水の本場中国を感じさせる記述には思わず惹き込まれていきました。
この本は、土地、住居、間取りや机の位置など風水的アプローチで生活環境を改善していこうというものです。かなり眉唾というか、怪しさを感じていたのですが、テクニカルなアプローチに興味を感じ、その後も風水関係本を見つけるたびに購入。今では、書斎に20冊程度あると思います。さまざまな流派があり、同じ状況でも解釈が異なるということも多々あります。
風水本を参考に、まずは、書斎の机の位置変えをしたり、寝室の布団の敷き方を変えたり・・・といったことから始め、現在住むマンションも妻には秘密で風水による怪しい自己解析により購入しました。すると、このマンションは不思議なことに産まれてくる子供の数が半端ではないのです。子供3人、4人といった世帯がかなりあり、町内会のイベントでもなくてはならない存在になってしまったのです。風水には、陽宅風水(住んでいる家)と陰宅風水(ご先祖様の墓所)という概念があるように、その基本思想は子孫繁栄にあるといわれています。・・・ということは、おそらく風水は効くのです。
わたしの住むマンションのベランダから見える一軒の家。その家にはお年をめされた老夫婦と二人の娘さんが二世帯同居されています。娘さんは二人とも40歳代で、一人が独身、もう一人が結婚されているものの子供なし。お孫さんの顔を見られない老夫婦は少し寂しそう・・・。原因は?・・・実は、そのお宅の風水が最悪・・・。「丁字路口」「猛虎開口」といった気を殺してしまう立地なのです。庭をつぶしコンクリートで固め、土が封じ込まれている・・・。家や建物を見るたびに、思わず方位磁石で分析してしまうのが習慣になってしまいました。
その後、「実践的ビジネス風水」というカラー本に刺激され、わたしの事務所にも隠れ風水を導入。この本の著者は、サイモン・ブラウン。設計士からスタートし、風水師として英国航空やボディショップが顧問先とのこと。この本は、エグゼクティブとしていかにビジネスに風水を活用するかに言及。オフィスの環境、建物の位置などカラーで解説した一冊です。
何か怪しいことをやっているとメンバーに悟られないために、3S活動(整理・整頓・清掃)の一環としてのレイアウト変更ということで進めました。ある日突然に「風水をやるぞ」と言えば、大ヒンシュクをかうのは見えていましたから(笑)。このころは、東急ハンズで羅盤(風水師が使用する方位磁石)や水晶玉などを購入。自分自身、怪しい風水師気分に浸れることができました。机の配置、コピー機やファックス、金庫の位置、会議室レイアウト、ブラインドなどにもこだわり、ほぼイメージどおりに完成。
その後、リーマンショックや9.11、東日本大震災などが日本経済を直撃しますが、なぜかわたしの事務所はあまり大きな影響を受けずに推移しています。本当にありがたいことです。半分まじめに、これは風水のおかげかもしれないと考えています(笑)。
中国のことわざに、「一 命、二 運、三 風水、四 積陰徳、五 読書」というのがあるそうです。これは、生きていく上での大切なことの順序。
一番大切なものが、「天命」。
二番目に大切なものが、「運」。ラッキー。
三番目に大切なものが、風水。
四番目に大切なものが、人の見ていない所でも良い行いを積み重ねること。
五番目に大切なものが、勉強すること。
わたしの解釈では、これを帰納法アプローチで逆読みします。
まずは、しっかり勉強して専門性を高める事、そして世のため人のために善行を積み重ねる事。そしてこの上で風水をほどこせば、運が開け、運が付き、命運が成就する・・・というフローです。「読書」「積陰徳」をしっかりとやりつつ、引き続き風水研究を進めている昨今です。
荒俣宏著の「風水先生」の中に面白いエピソードが出てきます。
荒俣氏が風水研究で台湾を訪れていた時、中国人の風水師が発した一言。
「日本にも商売繁盛のために色やレイアウトをアドバイスする風水師がたくさんいるんですってね。中小企業診断士と呼ばれているんですってね。」
この話を読んで、自己紹介の時に一工夫しています。
「わたしはホントーは風水師なのですが、風水師というと誰も信用してくれないので、中小企業診断士と称しています!」