皆さんこんにちは
さてさて、
名古屋帯を洗いに出した後、
工房では付下げの友禅をしていたんですが、
作業に夢中で写真を撮り忘れていたもんですから
今回も引き染めの写真です。
帯と合わせて桜の模様でのご依頼です。
地色は薄い胡桃染(くるみぞめ)みたいな色ですよ
シャワシャワシャワ~っと染めます。
綺麗に仕上がりましように。
そうこうしている内に
名古屋帯が洗い上がって来たので早速仕上げを施します。
花のしべを描くんですが、
我々職人はこの工程を「匂いを入れる」と言います。
ひと筆ひと筆しゅっ、しゅっ、と線を入れて、
てん、てん、てん、と金泥を置いて行きます。
全部の花に匂いを入れ終わったら、
ぎゅぅぅううう~っと、
落款を押して、
はい出来上がり
枝垂れ桜の名古屋帯、完成です。
ジャーン!
墨色の地色に銀糸の霞がまるで花霞。
漂う桜の匂いの様です、ステキ!
岩手県は今日も雪が降っていて
今年はなかなか暖かくなりませんが、早く春が来ると良いなあ。
こちら岩手県一関市の京呉服すがわら でございます。
東北にある小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで
お店の情報等載ってますのでどうぞご覧になってみて下さいねー!
またまた、すてきなかぜがふいたような。
私には、夜のみなもにみえますが。地色が写真よりあかるいのですか?
なんか、胸の奥がきゅうんとなって誰と見ても、切なくなるような夜桜・・・・
いつでも娘時代に戻れるミーハーおばさん、むすめに釜石代表していいの?
と、呆れられましたが勝手にコメントさせていただきました。
地色は、限りなく黒に近い墨色です。
実は私、学生時代に
夜の神田川の黒い水面を無数の花びらが流れているのを見て
胸の奥がきゅうんとなったのを忘れられずにいるのです。
いつかその時の景色を描きたいと思っていたのですが、
試行錯誤を繰り返し、現在制作中です。
大作になりそうで、発表は9月の予定です。
うまく出来るといいなあ。
菅原さんの作品 ブログでしか拝見していませんが空気感が感じられてステキだなあと思っています。(えらそうにすみません。)
釜石の市民会館が再建したらぜひ作品展おねがいしたいです!!
お体、大切。作品の完成、楽しみにさせていただきます。
コメントありがとうございます。
全て一点もの、図案からの手作業なので
どうしても時間がかかってしまいますが、
一点ずつ、丁寧に作っていきたいと考えています。
これからも頑張りますので
どうぞよろしくお願いいたします。