REAL渾身のモデル 「温故知新 八」 が入荷しました。
ちょっと長いですが、REAL井上文秀氏のブログより、製作秘話を拾いました。^^
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魂の3色メッキ
温故知新 八 は、全7色中5色が、
ブロー / ヨロイ&テンプル / 左右レンズリム
の 3箇所 それぞれ異なるメッキをしています。
例をあげると カラー06 は
井上自身もそうでしたが、 皆様も 3箇所 異なる色でも
「あらかじめ それぞれパーツにメッキしてから 組み上げればいい。」
と思われることでしょうが・・・・・・
どっこい、 八 は それほど 甘くはありませんでした。
メガネフレームは、メッキ前に
バレル研磨 メガネ業界では 『ガラ入れ』 と呼ばれる表面を研磨する工程があります。
それは
粗ガラ → 中間ガラ → 仕上げガラ の3つの工程に分かれます。
それぞれのガラで 入れるチップ(研磨材)は、形状や素材、大きさなど異なり
ガラの3工程だけでも 72時間を要します。
さらに その後、
職人による 手磨きの工程を得て ようやくメッキ工場に送られるのです。
さぁ~皆様 ここで シンキングタイム です。
① 八のヨロイ を ガラ入れ したら どうなりますか?
② 八のブロー を ガラ入れ したら どうなりますか?
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ガラ入れ とは、 研磨 つまりは、磨く工程ですが 微小単位で考えれば
それは 削る行為 でもあります。
つまり
ヨロイ裏の楕円部は、僅かに削られ小さく
ブローの穴も 僅かに削られ大きく
なってしまうことが予想されます。
ブローの穴寸法は、楕円部に対し 半径0.1ミリだけ大きくする図面指示であります。
八 の、チタンのヨロイ と チタンのブロー を 組み合わせるためには
そこまでの精度が必要なのです。
故に 八 は ガラ入れ前に
いったん 組み上げます!
組んでしまえば、楕円部もヨロイの穴にも チップが当たらず
寸法に影響しません。
ただし 当然 メッキするためには
また バラさねばなりません。!
しかも 例えば カラー07 の
ブローはA社 ヨロイ&チタンはB社 リムはC社 なんてこともあります。
三工光学は、その管理をすべて負ってくれています。
想像してくださいませ。
ガラ入れ前に 組み上げるのも
ガラ入れ後に バラすのも
メッキ後に また組み上げるのも
すべて 手作業です。
まさしく それは
繊細なる魂の3色メッキ
による 仕上がり でございます。
情熱の複合加工
REALには、キングと呼ばれたモデルがありました
R0703
4ミリ厚のチタンを ワイヤーカットして
サイドをプレスで曲げる。
つまり 矢印の箇所は、ロー付けではありません。
当時のプレス工場で、
「何度か、プレス型が割れた。」
そんなを話を聞いていました。
これが 9年前の作品です。
いつか キングを超えなければならない。
『REALを超えるのは REAL』
新作 温故知新 八 には
その想いを、最大限に込めました。
八のブローは、 眼鏡業界では最厚となる
5ミリのチタン
から 生まれています。
つまり 素材の時点で、R0703を超えています。
さらに その滑らかなプレスライン は、
ブローバーの上面や 後面にまでも 施されています。
(その美しさは、是非 店頭にてご覧くださいませ。)
いったい 何トンの力で どの方向から 何回 プレスをすれば
この 美しいラインの加工品 が誕生するのか ?
全てが 企業機密 であり、井上にも聞かされませんが
ものづくりの ロマン を感じます。
日本が誇る チタンのプレス技術で生まれる八のブロー
しかし この先にも 八の凄さ があります。
5軸マシンニングセンタ
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このような最先端加工機を駆使して
1本のブローバーに対し
上記画像で示した加工に必要な時間は、なんと
20分
つまり 1時間に 3本しか作れない計算になります。
これは プロトを制作した 望月氏にも
想定外
のことでした。
当然 削る側も 超鋼ドリルやエンドミル ですが、
削られる側も チタン
金属 対 金属
刃物の消耗も ハンパない!
されど 1本1本 丁寧に仕上げてくれました。
この形状を生み出した
世界最高のプレス & 5軸マシンニングセンタ = 複合加工
鯖江の技術者達に 井上は次の言葉を贈ります。
情熱の複合加工を ありがとうございます!
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以上、井上文秀氏のブログから抜粋致しました。
これが、情熱の人 井上氏 と 鯖江の眼鏡プロフェッショナル がタッグを組んで誕生した 「REAL 温故知新 八」です。
REAL 温故知新 八 52□18 カラー05(昌幸)
REAL 温故知新 八 52□18 カラー06(義朝)
REAL 温故知新 八 52□18 カラー07(弥右衛門)
3カラー入荷しました。
情熱の形、 REAL 温故知新 八
ぜひご体験ください。^^