日本で発売されている眼鏡フレームは製造国でいうと、ほとんどが2か国に分かれます。
そうです、中国製と日本製ですね。
当初は粗悪だった中国製フレームも時と共に少しずつ改善され、
十数年前あたりから日本での眼鏡フレームの販売は中国製が席巻しました。
鯖江の眼鏡フレーム工場群はその時期、その価格差に太刀打ちできず、
次々と閉鎖に追い込まれたんですね。
でも日本のモノづくりの真骨頂はここからだったんです。
鯖江の一部の眼鏡工場は、職人と呼ばれるベテラン技術者から、若い情熱的な技術者・経営者、
そして才能あるデザイナーを中心に、本物指向の眼鏡造りをはじめました。
REAL
AKITTO
BJ CLASSIC COLLECTION
PROPO DESIGN
中国製の低価格の眼鏡は今はすっかり定着して、ひとつのカテゴリーを築いてますね。
こういう事ってどんな業界でも当然のようにあることで、眼鏡業界もようやく落ち着くところに落ち着いたと思えます。
一時期の中国製の嵐のような洗礼はむしろ日本のモノづくりには必要な試練だったんだという気がします。
今後ますます研ぎ澄まされていくであろう鯖江の工場から作り出される「日本のアイウエア」に期待し、
それを扱う店側も気を引き締めていかなくてはと思う今日この頃です。