昨日の定休日は大阪で開催されていた「ラファエル前派の軌跡展」を見てきました。
天王寺にある「あべのハルカス美術館」です。
16Fからの展望は曇り空でイマイチでした。
クリスマスツリーも点灯してます。
ラファエル前派は19世紀のイギリスで当時の美術界の伝統あるロイヤル・アカデミーでの、
ルネサンス一辺倒の教育に反旗を翻して結成されたグループです。
ガブリエル・ロセッティ、エヴァレット・ミレイ、ウィリアム・ハントの3人が立ち上げました。
高い芸術性にもかかわらずスキャンダラスということで、その評価は厳しいものだったそうです。
彼らを救ったのは、理論的な代弁者となり支持してくれたジョン・ラスキン。
ラスキンはイギリスの偉大な画家ウィリアム・ターナーを敬愛している高名な美術評論家で、
自身もたくさんの作品を残しています。
その後もバーン・ジョーンズ、ウィリアム・モリスらによって、
世界に広く影響を与えることになります。
特にモリスは当時イギリスの産業革命で巻き起こった、
大量生産品に見られる画一的なデザインに危機感を感じ、「モリス商会」を立ち上げ、
人の手による様々な魅力的なデザイン画や調度品・家具を製作するんですね。
この辺りは今の眼鏡フレームにも通ずるところがありそうですね。
会場を出たらもう外はライトアップが始まってました。