特定非営利活動法人くまもと未来は情報発信を核にした社会活動、地域活動を支援するNPOです。すでに10年になりますがこれまでに実施してきた情報発信事業はかなりバラエティに富み、支援対象も多岐にわたります。小学校から高齢者まで、主婦や起業家から文化、福祉、農林業まで様々な分野の方々と交流してきました。発信するメディアもインターネットからケーブルテレビ、新聞社、FMラジオ、地上波民放など様々です。しかもひとつのコンテンツを多くのメディアに活用するクロスメディアの先駆けでした。
これまでの10年間ケーブルテレビで毎月30分の番組を制作してきた実績は大きく、誰でもが情報発信できるようになった今こそ出番です。くまもと未来国体経験者で創ったNPOですが当時は国体の終了後に県内一円に育成された住民ディレクターの活動をいかに継続していくかが大きなテーマでした。当時の県庁職員ともいろんな可能性を探る議論をしましたがとうとう行く先は見えませんでした。そこでわたしが提案したのが特定非営利活動法人での活動継続でした。正直言って当時は誰にもわからなかったとおもいます。NPOができたら何がどうなるのか?特にボランティア活動に対する考え方がバラバラでNPOによる地域活動、社会活動の継続は想像以上にハードルは高かったのです。
途中多くのメンバーはNPOを離れて行きました。現在、10名で最低限の活動を保っていますがここにきてやっとこれまでの積み重ねが大きな成果を出せる状況に来ました。昨年は兵庫県佐用町で20名の死者・不明者を出す水害がありました。くまもと未来は復旧がなった頃ではありましたが3名で訪問し被災地の自治会長さんらから聞き取り取材をし、役場の久保さんや議員の岡本さんからも被災の現場のことをしっかりと聞きました。合志市の吉村さんは経営するレストラン「すみっこの台所」で集めた義援金を持参し佐用町に寄付しました。こういう交流がご縁となって4月の5元中継になり今また新たな動き繋がってきています。NPOの在り方がそのまま地域の人のつながりのモデルになる可能性をもったくまもと未来は今年は飛躍の年になると感じます。

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