・神は常に試して来る2
すると直ちに、空っぽの壺に再び水が現れました。その時、クリシュナデーヴァラーヤ王は「心配するな。私は君のハートの中にいるのだから。私は君の王国に住んでいるのだよ。心配するな、私は君の王国にいるのだから。私に完全にハートを開いて、自分の義務を遂行しなければならない。君の面倒は見るから」というメッセージを受け取りました。
クリシュナデーヴァラーヤ王はこのメッセージにとても感動しました。450年前の当時、彼は世界で一番の億万長者でした。彼は財産を全部費やして、インド中、特にこの州に数々の寺院を建立しました。
王が建てた数多くの寺院の内の一つを建てるだけでも、現在なら数億ドルはかかるでしょう。ティルパティとハンピは、王が築いた数多くの聖地の一つに過ぎません。村々にも大きな、大きな、大きな寺院を建てました。だからこそ、王は神のダルシャン(聖者や神を目にしたりビジョンで見る事)を得たのです。
・ストレスを小さくし、健康を回復するメカニズム23・・・・・あなたの思考のたわごとは、どこからやって来る?
「陰極まれば、陽に転ず」と東洋医学では教えられていますが、これはどういう意味でしょうか?陰・・・すなわち悪い方向へ流れ、その究極に達すると、陰と陽のバランスを取っているシーソーが反対向きになる事を指しており、庭の水琴窟(すいきんくつ)のような物で、水が一杯に溜まると下に向けて一気に落ちる。つまり悪いエネルギーが一杯になると、偽物の陽が生じる事を指している。
もっと身近に考えるなら、老人になると足を布団から投げ出している光景を見掛けるが、これは足が温かいから投げ出しているのではなく、虚熱、ほてり、偽物の熱が生じたためである。ゆえに全身は冷えているのであります。これは今の、地球で起こっている現象を見れば理解出きるであろうが、このまま悪い方向に進化すれば、何かが逆転するかも知れない。
例えば南極と北極が逆になるかも知れないと言うより、なるのです。その時地球の秩序は乱れ、人間の秩序も乱れる。これを健康で考えると、思考がマイナスの極限に達すると、陰と陽が逆転し偽物の陽が生じる。偽物の陽即ち、偽物の善が現れるのであります。修行の半ばに到達すると、偽物の神が現れ、悪の世界へと導いて行く。これから逃れる為には、常に謙虚でなければならないのです。
不幸にしてなったら、どうすれば良いのであろうか?虚熱が発生したら、それは冷えが頂点に達して、逆転したのであるから、徹底的に体を温める食事や考え方行動をしなければならない。時計の針を元に戻すことをしなければならない。思考がそうなったのなら、見栄や体裁や傲慢を捨て、この世で自分程バカ(馬鹿が転ずれば、知恵者になる)はいないと悟り、徹底的に神のために良い事をする事である。例えば、毎日近くの寺院を訪れ、山門の掃除をしたり、無縁仏の墓の掃除をして、自分の傲慢さを除去しなければならない。クリシュナデーヴァラーヤ王が行った事を参考にしなければならない。自分の為ではなく、人の為のみに生きなければ元に戻すことは難しいと思う次第です。