シルディーババの父親は船頭でした。彼は小さな村に1隻しかない船の持ち主でした。ほかの村に行きたいとき、村人たちは皆、大きな川を渡らなければならなかったのです。彼は妻と2人で小さな小屋で暮らしていましたが、結婚して何年経っても子供が出来ませんでした。
ある日、大雨が降ろうとしていました。それでも川を渡ってほかの村へ行きたいと言う人々がいました。緊急の用事があったのです。妻は夫に言いました。「だめだめ、だめだよ、行かないで頂戴。大きな雨雲が沢山来ているわ。大変な大雨になるのよ。お願いだから行かないで頂戴」それでも夫は客を乗せていってしまいました。
妻は100%完全なシバの信者でした。彼女の最大の望みは、シバに自分の子供として生まれて来てもらうという事でした。彼女は毎日シバにこう祈っていました。「あなたに息子になってもらいたいのです。それだけです。普通の子供は要りません」彼女はそのように強く決意していました。
地球温暖化の加速
永久凍土が溶けるとこうした物質の温度が上がって分解が進み、保持していた炭素が温室効果ガスである二酸化炭素やメタンの形で放出されます。温室効果ガスが放出されれば地球温暖化に関する事態は悪循環に陥る恐れがあります。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が2019年9月に発表した報告によると、炭素汚染がこのままのペースで続けば大部分の永久凍土は2100年までには融解し、温室効果ガスという爆弾を排出することになるのです。
病気も凍結?
永久凍土の融解によって病原体であるバクテリアやウイルスが凍結から解き放たれる恐れもあります。実際こうした現象は既に起こっています。2016年シベリア北方で炭疽病が流行して子供が亡くなりましたが、調査の結果感染原因となったのは70年前に埋まって永久凍土の融解により姿を現したトナカイの死体だったようなのです。解凍された炭疽菌が野生のトナカイの群れの間で広まった