ユングとスピリチュアル

ユング心理学について。

2021-2022年(通期)ユング「心理学と宗教」を読む

2021-08-31 01:11:18 | 心理学

ユング心理学研究会

< ユングスタディ新企画ご案内 >

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2021-2022年(通期)ユング「心理学と宗教」を読む

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【開催概要】

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 2021年度9月からの新企画として、「ユング『心理学と宗教』を読む」を始めます。「心理学と宗教」は、第二次世界大戦勃発の二年前となる1937年、アメリカ・イェール大学での「テリー講義」としてユングが行なった、三部構成の英語講演記録を元にしたテキストです。ユング自身が講演録に大幅に手を入れ、英語版が翌年の1938年、ドイツ語版が戦時下となる1940年に出版されました。

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 先に読み終えた『分析心理学セミナー』は1925年のセミナー記録ですが、ユングはここで、自身の学生時代から話を始め、自分の心理学がいかに成立してきたかを語っていました。ユング心理学の成立と完成を振り返る内容で、いわばユング前半期の総まとめとも言えます。

 一方で、1930年頃を境にして、ユングの関心は、彼が「自然発生的象徴」と呼ぶものの研究へと移ります。これは要するに、人間の歴史文化の中で自然発生的に現れてきたシンボルに関する研究で、具体的にはキリスト教、錬金術、東洋思想から晩年のUFOまで、様々な歴史的・同時代的なシンボルを読み解く研究になります。

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 「心理学と宗教」においては、宗教の本質についての議論から始まり、キリスト教のシンボリズム、マンダラや錬金術などにも言及がなされていきます。ユングの後期研究についての概観かつ最適な入門編として読むことができるテキストです。英語版、ドイツ語版も適宜参照しながら、じっくりと読み進めていければと思います。

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■ 講読テキスト:

  C.G.ユング「心理学と宗教」

  (村田詔司訳『心理学と宗教』人文書院、1989.4 所収) 

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  ・ ドイツ語版および英語版ユング全集第8巻所収の当該論文も参照します。

  ・ テキストを読んでいない方でも、資料を見ながらの進行なので参加可能です。

  ・ シリーズ途中からでの参加でも全く問題ありません。

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■ 開催日:原則として、毎月第一木曜日(1、8月は休止) 20:00〜22:00

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■ 開催方法:オンライン開催(zoomミーティングルーム形式)

      適宜、会場開催の併用も検討します

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■ 案内役:白田信重、岩田明子(ユング心理学研究会)

  司会進行:海野裕美子(ユング心理学研究会) 資料協力:山口正男

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【第1回】9月2日


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