2021年5月6日(木)ユングスタディのご案内
ユング『分析心理学セミナー』を読む(第12回)
< zoom配信 >
前回4月1日のスタディでは、人間の心におけるアニマ・アニムスが、それぞれ男性・女性の心理の中でどう働いているかについて、新たな図をもとに説明がされました。
ここでのユングの男性性・女性性、あるいはアニムス・アニマに関する説明は、近年のジェンダーに関する現代の知見からすれば、強い偏りが感じられたり、過度に本質主義的に思われたりと、今に生きる私たちには必ずしも首肯できない面があります。そこをどう捉えたらよいのか、ユンギアンたちはそこをどう議論してきたかが、今回の大きなテーマでした。この点については明確な結論があるというよりも、ユングの男性性・女性性、あるいはアニムス・アニマに関する議論がいかに錯綜しているかを確認するような内容であったと思います。
※ 前回までの内容のダイジェストは、こちらに掲載されています。
https://jung2012.jimdofree.com/スタディ/2020年-通期-ユング分析心理学セミナー-を読む/
今回のスタディでは、テキストの第15回および第16回の最初部分を取り上げます。
ここでは、改めてタイプ論における機能の問題が扱われます。機能間の移行の問題や、各機能のあり方の説明を通して、私たちが現実やイメージといかに向かい合っているのかが明らかにされていきます。
例年の5月スタディは、通常開催の第一木曜日が連休に重なることから、第二木曜日に行ってきました。今年については、第一木曜日がちょうど連休後となるため、通常通りの第一木曜日開催となります。
また、今回のスタディも、緊急事態宣言下であることを鑑みて、会場開催は行わず、zoomオンラインのみでの開催となります。開始時間は、会場開催の場合よりも一時間遅い20時からとなりますので、ご注意ください。
なお、今回を含めて、あと三回でこの『分析心理学セミナー』については読み終わる予定です。
第12回:5月6日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45)
■ テキスト: C.G.ユング『分析心理学セミナー』
横山博監訳、みすず書房、2019.10
・ 適宜、英語原文、創元社版邦訳も参照します。
・ テキストを読んでいない方でも、資料を見ながらの進行なので参加可能です。
・ シリーズ途中からでの参加でも全く問題ありません。お気軽にご参加ください。
■ 会場:オンライン開催(zoomミーティングルーム形式)
■ 会費:1,000円
■ 参加申し込みページ https://jungstudy20210506.peatix.com
■ 主催:ユング心理学研究会 http://jung2012.jimdo.com/
■ 問い合わせ:研究会事務局 jungtokyo_info@yahoo.co.jp