先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

この動画お勧めです。天畠大輔(れいわ新選組)さんの国会でのたたかい

2022年10月23日 07時00分00秒 | 動画・映画

2022年10月20日発言する天畠大輔さん(参議院予算委員会)

 
参議院 2022年10月20日 予算委員会 #11 天畠大輔(れいわ新選組)

参考人・長谷川利夫杏林大教授

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天畠大輔(れいわ新選組)さんの国会でのたたかい

 2022年10月20日、れいわ新選組の参議院議員天畠大輔さんの参院予算委員会における初めての質疑の模様です。ぜひぜひご覧ください。

 研究者の天畠大輔さんは重度障害者で、しゃべることができませんが、ご自身が考えた「あかさたな話法」という方法を使い、また、あらかじめ自分の考えをまとめた代読で岸田政権と真っ向から対峙し、追及しました。

 天畠大輔さんは、最初にあかさたな話法を使って「れいわ新選組の天畠大輔です。日本で最も障害の重い研究者です」と自己紹介をします。続いて、日本も推進している国連の「障害者権利条約」の「合理的配慮」について「わかりやすく言い換えると、合理的的配慮とは段差にスロープを設置するなど、障害者が生活する上でのバリアを取り除くために必要な対応や工夫をすることです。国会議員の皆さん、質疑をご覧の皆さんにぜひ、この考え方を知っていただきたい」と、天畠氏自身のあかさたな話法で追加質問の言葉を読み取る間は、質問時間の計測を止めてもらう「合理的配慮」を求めます。

 「国会も合理的配慮に欠けていないか?」という天畠さんの、まったく理にかなう提起に、岸田首相も「どれだけ応えられるか、皆で考えていきたい」と答えざるを得ません。

 天畠さんは、日本の障害者施策を「パターナリズム」「つまり上の立場の者からの施しです」と批判します。「たとえば、私のような重度障害者は通勤、通学中や仕事中は原則、公的な介助費用が出ません。職場介助者を配置する助成金はありますが、実態は職場に頭を下げてお願いをしなければならない。国が介助保障をすべきだと考えますが、現在は非常に温情主義的な制度になっている」と障害者の学業や仕事中の公的介助が認められていない事、またこの国会でも障害者への質疑時間をもっと延ばす対応が必要なのになされていない事を指摘し、「温情主義は国会も同じ」と厳しく批判します。

 天畠さんは岸田首相に、(障害者への)「見えにくい差別をなくしたいです」「私は自分の意思を無視される経験を嫌というほどしてきました。だから同じように言葉を奪われてきた人たちの思いを背負って、国会から見えにくい差別をなくしていきたい。引き続き合理的配慮を求めていきます」と言います。

 続いて、障害福祉関連法の改正や、精神科病院での身体拘束について、この間ずっと精神科病院における患者の身体拘束の調査研究をしてきた杏林大学保健学部の長谷川利夫・杏林大学教授を参考人として招きます。

 長谷川教授は、現在日本の精神科病院での患者に対する身体拘束の実態を説明します。2021年現在、精神科病院の入院患者26万人中13万人もの人が医療保護入院であること、つまり「入院患者の約半数が自分の意思によらない強制入院」「医療保護入院は自傷・他害の恐れがなくても、強制入院させる制度です。しかも家族の同意で入院させる世界でも稀に見るおかしな制度」と我が国の精神科病院が世界に類を見ない、恐ろしい異常な強制入院や人権を無視する暴力的身体拘束を行い続けていることを暴露し、非難します。

 天畠さんは、「今回の法改正では、患者に家族がいない場合に加えて、家族が意思表示をしない場合も市町村長の同意によって医療保護入院が可能にしようとしている。国連勧告では『障害者の強制入院による自由の剥奪を認める全ての法的規程を廃止すること』と強く勧告している。今回の改正は勧告に逆行しているのではないか」と批判し、精神科病院での身体拘束の件数が2003年から10年間で2倍になっていると発言します。

 長谷川参考人も「精神科病院では多くの人が身体拘束で亡くなっており、裁判も全国で起きている。昨年10 月には石川県の40歳の男性が身体拘束後に亡くなった裁判で、身体拘束開始時からの違法性が最高裁で確定した」と発言し、身体拘束の実施要件は、厚生労働大臣告示で決まっているが、今厚労省は、身体拘束ができる要件をさらに増やそうとしていると指摘し、国会の審議を経ることなく人の自由を奪う要件が拡大されることの危険性を指摘しました。

 すかさず天畠さんは、「総理、これは人権の観点からおかしくないですか?」「身体拘束は10年で2倍に増えています。これは、欠くことのできない限度が2倍に増えたということですか?」と必死に岸田首相に食い下がり、「『聴く力』というのであれば、私たち当事者の声を聞く機会を作ってください。総理、私たち当事者と会っていただけるのか、会っていただけないのか、二択でお答えください」と迫ります。

 ついに岸田首相は、「ぜひお話を聞かせていただきたいと思います」と当事者の話を聞くことを約束しました。

 こうして2022年10月20日は、画期的な日となりました。

 今後も天畠大輔さんから目を離せません。

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*精神科病院における「身体拘束」問題については、この間、杏林大学保健学部の長谷川利夫・杏林大学教授が大変奮闘なさっています。天畠さんや長谷川さんの提起をきっかけとして、ぜひ多くの人に拡げていきましょう!

「精神科医療の隔離・身体拘束」長谷川 利夫 著(日本評論社)
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/6209.html

長谷川利夫×宮台真司×迫田朋子:精神科病院で身体拘束が世界一多い日本で遂に違法判断が出たことの意味【ダイジェスト】
https://www.youtube.com/watch?v=nyi61SunG70

長谷川利夫さんの「身体拘束のない日本へ」①/「不穏」で縛る不穏な医療者たち/拘束率は米国の266倍、豪州の599倍 (神奈川精神医療人権センター)
https://tinyurl.com/2p9bawnd

*イタリア映画
映画『人生、ここにあり!』 - 先輩たちのたたかい (goo.ne.jp)

以上



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