戸根明彦ブログ

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第2章 家族(4)

2012-12-05 21:14:37 | 日記
いつか誰かに聞かされる時が来るかも知れないが、
その準備はその事を知った時から出来ているため、
何ら動揺することはないだろう。

誰からも聞かぬ話を誰にも話さないと子供の頃から貫いてきた事を、
幼き私自身に感謝しておこう。

姉も兄も今は地元の愛媛県内に住み(兄は実家に入り家を守っている。)
それぞれ家族を持ち、その子供たちも成長し、
姉は既におばあちゃんの称号も得ている。

今こうやって自分の事をお話しているが、
ご紹介した祖母や、父、母、姉、兄にはそれぞれの人生、物語がある訳だ。
人はそれぞれある時間を共有し、また一人一人別の時間を過ごし、
人生を編み上げている。

その中には至極の時があり、
その人の記憶の中に鮮明な映像として残っている筈だと思う。
ただそれらは、その人の人生の終息とともに失われていく、
かけがえのない財産であり、至宝という事となる。

人はどれほどがんばって生きても100年、200年とは生きられず、
年老いていくに従って、そのかけがえのない記憶も衰えていく。

今までもこれからも、どれほど多くの財産が失われていくのかと感じずにはいられず、
私は今それらの財産を自分自身や、家族、大きくは後世社会に残し、
一人一人の人生に意義をもたらしたいと望んでいる。

・・・つづく

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