戸根明彦ブログ

ZIDEN.Produce.(自伝・自分史の制作)の運営をしています。HP:www.ziden-produce.jp

第4章 自我(2)

2012-12-14 20:00:05 | 日記
さて無事小学校を卒業して中学に入り、
寮生活もスタートを切ったものの、
それでもやはり環境はガラッと変わった訳で、

体の小さかった私は2年生、3年生はもう大人に見える程の
体格の違いがあり、同級生にしても
町内の3つの小学校から集まり、
小学校の時は1年生から6年生まで変わることの無かった
クラスメートが3つのクラスに分かれ、
初めましての同級生が1/3いる訳だから、

なんというか不安と期待は最高潮だったし、
知っているはずの小学校時代の先輩たちは
もう小学校時代の子供らしさは消えていて大人に近い感覚で、
誰にも頼れず誰からも頼られずの心細い感覚だったかと思われる。

それでも周りの誰しもがそうだったし、
私と不便なところに生まれた境遇の仲間は
寮にいた分その共通項もあって、
割と親近感をもって距離は縮めていけたのかと思われる。

その分不安や心細さは早い段階で少しは
解消されていたような気がする。

さて、中学生活をスタートして間もなくは、
新しい環境と本来の学業によって日々刺激に満ちていて、
成長を感じる毎日だったと思う。

私は小学校高学年頃からオープンな社交性、
交友関係を拡げることに自信を持っていたので、
中学校入学当初から学校でも寮生活でも
積極的に新しい友人づくりや交友、交流範囲を
拡げていき色んな場所で友好を深めていった。

普段の学校生活も充実していたし、
休みの日は新しい友人たちと更に交流を深める
動きをしていたのでいつも誰かと居るのだが、
決して中心的な存在という訳ではなかった。

・・・つづく

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第4章 自我(1)

2012-12-14 00:35:20 | 日記
3年間を通うこととなる中学校は、
実家からは10Km以上もあり、
毎日通学するには困難なため、

町内で一つのこの中学校に通うことに難のある
各地域の子供は町から学生寮を用意されており、
私もこの寮に入る事となった。

私の姉や兄も地域の先輩たちもみなこの寮に
お世話になりながら、中学校を卒業していた。

学校での勉学や部活動等の学校生活もさることながら、
この寮での生活は欠け替えのない深く濃い思い出と言えよう。

若干13歳前後の歳で親元を離れ、自由と規律を学ぶ事ができた訳だ。

この寮生活を経験したお陰が大きいと思うのが、
その後の同年代の人との精神性の違いだった。

やはり親に甘えたり、頼ったりの機会がだんぜん少なかったお陰で、
己で考えたり、判断したりしなければならなかったし、
また先輩や後輩は兄弟のように接する場所でもある為に、
歳の近い兄弟の無かった私でも、
否応なく人間関係を学んでいけた。

誰しも似たような感覚を味わうと思うが、
この中学校時代というのは体も心も多感であり、
心身ともに大事な時期であったのかと思われる。

その後の人間形成にとって、重要な時期であるにも拘らず、
そんな緊張感を感じずに済んでしまう程の田舎町ではあったのだが、
多少道を逸れたり、反発したりもあったが、
中学卒業後に経験する社会は、想像したものとは随分違っていて、
如何に人間が純粋で真面目に育つに相応しい場所に
居たのかと後々あらためて感じずにはいられない。

・・・つづく

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