戸根明彦ブログ

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第4章 自我(4)

2012-12-16 18:10:49 | 日記
その頃の私は肉体的にも精神的にも決して自信もなく、
消極的対策としてその後は目立たぬように
過ごす事が多くなってしまった。

ただ言えるのは、自分自身の中に
何が悪で何が善であるかの判断があり、
悪には加担できない自分を認識し、
その意に反した時は自分で無くなるのだと思えた出来事だった。

そんな不安定な時間も長くは続かず、
あっという間に中学生活も3年生に入ると
既にその後の進学に向けて皆んな準備に入っていった。

一部に就職を希望する者もいたが、
殆どが高校進学を希望し、
学力にかなった高校を希望したり
その上を目指し猛勉強を始める者もあった。

その時はその後の人生に大きな影響を及ぼすこと等
たいして思ってもいない者が多く、
先輩や周りの先生や大人もより上のレベルを
目指せという人もまずいなかったので、
とにかく合格できるレベルの高校への
進学が着地点と考えている者が殆どだった。

かくいう私も高校進学については合格できるレベルで、
しかも受験勉強などしなくても大丈夫くらいの
学校への進学を希望していた。

ただ多くの同級生と違っていたのは、
高校卒業後のことも既に決めていて、
高校卒業後は経済的理由もあり、
就職するという意思もあったので、
できる限り就職に有利な学校で、
就職先の実績も安定している学校であった
地域では唯一の工業高校である高校への進学を決めていた。

その高校は実家からは汽車とバスを乗り継いで、
1時間半かかり便数も少ないため、
朝は5時半に起きて6時半には汽車に乗車して
8時までにバスに乗り継いで
8時半にやっと学校の門をくぐるといった
今まで経験した事もない過密な朝だったのだが、

兄や先輩たちもそうしていたし、
無事卒業もしていたので、
やれる筈だと思い込んでいた。

・・・つづく

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