愛詩tel by shig

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それでも貴方は、骨なし魚を食べますか?

2021年02月07日 06時00分21秒 | 食にまつわる話
健康宅配便より転載
2013-09-13


ーーー転載開始ーーー

1990年後半から、「ファスト・フィッシュ」なる
“骨なし魚”が登場し、普及し始めました。

きっかけは、病院の患者や老人介護・福祉施設
お年寄用の食事として開発されたものです。
おわかりのとおり、喉に骨が刺されば命取りに
なりかねず、次善の事故防止の対策だったわけです。



この加工魚、骨なし魚に広がり出すのは、
学校給食からでした。

いわゆる“モンスター・ペアレント”から
「子供の喉に骨が刺さった、どうしてくれるのだ!」
というクレームから始まり、魚の食べ方も知らない、
あるいは箸の使い方も下手、注意力散漫などの
子供が増えている背景もあり、全国的に学校給食で
骨なし魚=ファスト・フィッシュが
メニューに加わった経緯があったようです。

その後、水産省などの“魚離れ”を防ぐ目的で
このファスト・フィッシュを推奨したこともあり、
今や全国のスーパー、コンビニでも売られ、
年間数百億円の需要があるとされています。

ご家庭でも、手間がかからず、、魚のイヤな臭いや
残りカスが出ないことから人気が出たわけです。

サンマやアジ、タイ、サケ、カレイなど、多種多様に
渡り、骨なしのファスト・フィッシュが世に出回って
いるのです。


ところで、この骨なし魚はどうやって加工されているか
ご存じですか? 

骨を抜く画期的な機械でも使っているのでしょうか?

いえいえ、至って、原始的です。
タイやベトナムなど東南アジアの工場で、
低賃金と劣悪な環境下で現地の女性達
骨を1本1本ピンセットで抜いているんです!



サンマの場合、1匹30分で200本以上の小骨を
抜く作業です。
外は40度以上ある亜熱帯気候の中で、
工場内は10~15度に保たれ、半解凍の魚を
氷の上に乗せて、寒さに震えながら女性達は
作業していると言います。

骨を抜いた魚は、X線残骨検査機によるチェックを
受けます。
また、丸ごと1匹の魚は、食品添加物の「結着剤」で
身を貼り合せるのです。

作業後、再び冷凍して、日本国内に輸入され、
加工工場で解凍されたり、じかに食卓で解凍し、
食されるわけです。
当然、味は劣化します。

さらに加工され、“フライパンで焼くだけ”
“レンジでチンするだけ”のファスト・フィッシュも
登場しています。
勿論、加工食品ですから、危険な添加物が使用
されているのも明白です。

魚離れは、「手間暇かかる」「さばけない」「骨がある」
などによりますが、だからといって、
こんなにコンビニ化したファスト・フィッシュは
魚離れを防いでいることになっているのでしょうか?

骨ごと丸まんまの魚を食べたいのは、私だけでしょうか?・・・

ーーー転載終了ーーー




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