健康宅配便より転載
2013-08-30
ーーー転載開始ーーー
缶コーヒーには、いくつか種類があることは
ご存じかと思います。
「コーヒー飲料の表示などに関する公正競争規約」では
以下のように分類されています。
【コーヒー】
内容量100g中、生コーヒー豆換算5g以上
【コーヒー飲料】
内容量100g中、生コーヒー豆換算2.5g~5g未満
【コーヒー入り飲料】
内容量100g中、生コーヒー豆換算1g~2.5g未満
おわかりのように、コーヒー豆が5g入っていれば、
【コーヒー】と呼べるわけですが、とっても薄い、
アメリカンコーヒー以下の薄味になってしまいます。
でも、缶コーヒーは濃厚で香りも豊か・・・
利益を上げるには、豆はあまり使いたくない・・・
ということで、豆5g以下でも、“おいしく”してしまって
いるのが、缶コーヒーなわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/31/f3b6bc138a2908170c05083355317f1a.jpg)
で、どんな作り方をしているかと言いますと・・・
まず、コーヒーの香気成分を豆から徹底的に抽出します。
よく使われるのが、「水蒸気蒸留法」。
蒸気で香気成分を溶かし、その蒸気を別のところで冷却し、
香気成分だけを抽出。
次に香気成分のなくなった豆を、少量の水に大量に溶かし、
濃厚なコーヒー原液をつくります。
ここで、安定剤としてリン酸2水素ナトリウムなどの添加物を
入れます。
この原液に水を加えて、その濃度の違いによって、
上段のコーヒーか、コーヒー飲料、コーヒー入り飲料
のいずれかにするだけなんです。
これに先ほどの香気成分の香料や、砂糖、
牛乳(全粉乳、脱脂粉乳)などを加えるだけで、
缶コーヒーのできあがり。
あとは、ちょっとした差別化するために、
酸化防止剤(ビタミンC)、増粘安定剤(カラギナン)、
デキストリン(とろみ)、カゼインNa(安定剤・乳化剤)
などの添加物を加え、カフェインなども加えたければ、
後から入れて調整します。
新商品やリニューアルが次々と出てくる缶コーヒー
ですが、ほとんど同じ製造法で、添加物を変えだけの
ものだったんですね。
裏返しますと、手を変え、品を変え、売ろうとするのは、
それだけ利益率が高い、ということなんですね。
缶コーヒーで一番おいしいのは、缶コーヒーメーカー
というお話でした・・・。
ーーー転載終了ーーー