内海聡FBより転載
2022.07.05
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食とは栄養だけで語れるものではないが、しかし逆に栄養はやはり重要な要素である。
まず現在われわれ日本人が食べているものはカス同然である、ということをあなたは知っているだろうか。
これは栄養学から食品を語る上での基本であり、サプリメントをとる人々の多くの論拠となっているものだ。
しかし以下の数字を見ればサプリメントを飲みたくなるのも道理というもの。
ここにさらに農薬が混ぜられ(というより含有しているから栄養素が下がり)、ほかの毒も混ざっているとなれば人々が不健康になるのも当たり前のことであろう。
食品の栄養価の目安は、科学技術庁が公開している日本食品標準成分表を改訂版ごとに比較すれば明らかだ。
現代の野菜に含まれるビタミンは種類にもよるが、30年前の20~50%くらいしか含まれなくなってきている。
トマトなどは顕著らしく1950年時と比べると、ビタミンCは50年前の1/2、鉄分に至っては実に1/25しか含まれていないそうだ。
原因は、野菜が育つ畑の土壌の変化、農薬、品種改良などにある。昔の農法では、微量ミネラルが土に還元され、そこで育つ作物は栄養がバランス良く豊富に含まれていたが、それが化学肥料や農薬に変わったことにより、微量ミネラルが作物に取り込まれなくなってしまった。
また、野菜の品種改良なども問題である。
大量生産や生産効率等の観点からのみ進められた品種改良は、野菜の含有栄養価自体はまったく無視されて行われてきたからだ。
これは巧妙に作られてきた食品業界全体の甘い罠だ。
ただし、責任をただ食品業界だけになすりつけることもおかしな話である。
30品目というウソ、必要栄養素量というウソ、これらをまき散らすことで普遍的な利益が得られるように大衆を洗脳してきたのは、栄養学の間違いからである。
一日三食主義も一つの洗脳である。
そして何より便利さばかりを追求し、加工食品を求め続け、大量の食材廃棄を毎日繰り返している市民の責任はだれよりも大きいと言えるだろう。
しかし市民は自分たちの罪など認める気はさらさらなく、ただひたすら自己正当化するのみである。
<医者いらずの食べ方より抜粋>
ーーー転載終了ーーー