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しないほうがいい?外敵を防ぐ有用菌まで殺すイソジンを使った「うがい」

2020年12月04日 06時00分29秒 | 医学の常識・非常識




ーーー転載開始ーーー

風邪が流行る季節になるとイソジン、アズノール等のうがい薬でうがいをして感染を防ごうとする人が多くなります。

私は、うがいをすることには大賛成ですが、うがい薬は使うべきではないと思っています。

うがい薬は殺菌効果が強いので、喉の粘膜に棲息していて外敵の侵入を防いでくれている「常在菌群」をも殺してしまうからです。

ここに棲息しているのは黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、連鎖球菌、表皮ブドウ球菌など十数種類の菌です。

これらの菌の中には、宿主の免疫力が極端に低下すると暴れだして感染症を引き起こすものもありますが、宿主が健康なうちは喉の粘膜で、菌同士が平衡を保って共存
し、他の病原菌の侵入があればスクラムを組んで撃退する機能も持っているのです。

学校の生物の授業では、風邪の原因になるウイルスや細菌が侵入したとき、それを殺す役割を担うのは、リンパ球の一つであるT細胞やB細胞であると教わります。

しかし、こうした「正規軍」が出動するのは、ウイルスや細菌が喉の粘膜にある最初の防衛線を突破して内部に入り込んだときだけです。

大半は粘膜の表面でストップをかけられ、そこに棲息する常在菌に瞬く間に駆逐されてしまうので「侵入未遂」で終わってしまうのです。

未遂の場合は、何の自覚症状も出ないので、本人は、喉の粘膜の常在菌が侵入したウイルスを手際よく撃退したことなど知る由もありませんが、喉の粘膜にいる「常在菌」は、実際は一番忙しく働いているのです。

こうした働き者はしっかり活用すべきです。

それを考えれば、うがいはイソジンではなくお茶でやるのがいいでしょう。

緑茶ならば、常在菌を殺すことはないですし、カテキンが豊富に含まれているので一定の抗菌作用も期待できます。

切り傷や擦り傷を負ったときも、安易にマキロンなどの消毒薬に頼らず、自分の身体の中に備わった自然治癒力に仕事をさせるべきです。
(文=宇多川久美子 著書「日本人はなぜ薬を飲みすぎるのか」より抜粋)

ーーー転載終了ーーー



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