今日は、
プロ野球選手を目指して、UCLA大学に野球入学された方から、お話を聞く機会があって、
胸に感じる所があったので、シェアさせていただきます。
" ボクは、野球を始めてからずっと、ベストプレイヤー、とか、ベストピッチャーと言われてきた。
8歳で始めた時、...ほかのどの子供よりうまいって言われてた。
9歳の時には、18人中13人まで、三振をとった。
10歳、11歳の時も、同じように三振を取ったし
12歳の時は、パーフェクトゲーム、18人中15人三振を取ったんだ。
ハイスクールになった時、僕は南カリフォルニアで、ベストピッチャーの一人だった。
誰よりも早い球を投げられたし、ボールをカーブさせたり、カットさせたり、フライさせたり、
自由に操ることが出来たんだ。
高校生レベルでは、いつも、他のベストチームと戦っていて、
そのことは、大学入学にも有利になると言われていたし、プロへの道もあり得る事だと言われてた。
僕が、UCLAの1年生として入学した時、スタジアムに、申告しに来いと言われて行った。
野球のシーズンは終わっていて、新学期が始まろうとしていた。
僕がスタジアムに行くと、チームのメンバーたちと、他の新入生が来ていた。
約束の時間になると、コーチの Adams が来て、僕たちに話し始めたんだ。
”君たちは、高校では、上手かったかもしれない、皆にもてはやされたかもしれないし、テレビや新聞でも
もてはやされたかもしれないし、スターだったかもしれない。
でも、大学レベルでは、皆同じくらいか、ほんの少しくらいは上手いかもしれない。
僕たちの仲間の、ほんの一握りは、メジャーリーグに入って、有名になったり、何億も稼いだりする。
でも、殆どの者たちは、プロのレベルには到達できなくて、
” 君の才能はプロのレベルで活躍するのには、十分ではない” と言われることになる。
ある日、ピッチングの練習をしていた時、僕が投げた球が打たれたんだ。
僕が、茫然としていたら、監督が僕に聞いた。
”今のは、お前のベストボールか?”
”いいえ、ベストではありませんが、かなり良い球でした”
僕の球は、こんなふうに、打たれたこと無かったんだ。
僕の仲間には、ドジャースや、エンジェルズ、カブズ、ヤンキーズ、ロッキーズのメンバーになって行った奴もいるし、
僕自身、Barry Bonds (Arizona State), Randy Johnson (USC), Mark McGwire (USC), など、
沢山の、有名なチームと戦ったりもした。
勝てる時もあったけれど、何時も勝てるわけでは無かった。
僕は、これらの、驚くべき才能のある選手たちを見て、
僕には、プロとして投げる才能や、技術はない、と言う事を思い知ったんだ。
僕は、野球をあきらめた。
何故なら、諦めろとか、お前は十分ではない、と言われるのが嫌だったからなんだ。
僕はここで今、野球を辞めるべきだ、という選択をした。
僕の到達すべき道は、ここには無い、と、決断したんだ。
誰かが僕に、野球を辞めろ、と言う前に、自分で行く道を自分で選んだんだ。
野球の思い出はいっぱいある。
負けて、辛い思いをしたこともあるけれど、幾つかのチャンピオンシップで優勝もしてきているし、
僕は、プロとしての道を上って行くのに十分だった。
メジャーリーグで最高のレベルまで行く、.005% に、なれたかも知れない。
僕は、良いピッチャーだったんだ。
だけど、最高のレベルに行くまでの、才能は無かったかもしれない。
だから、僕のプロ野球への夢は、ここで終わりにした。
そして、大学のビジネスコースに専念した。
僕はここでいろいろなことを学んだ。
忍耐することとか、頑張ること、自制すること、チームワーク、コミュニケーション(ピッチャーと、キャッチャー、監督)
このことは、ビジネスや人生にも色々なことを教えてくれた。
悔しかったのは、チャンピオンシップでは、毎年勝てなかったこと、で、僕のゴール、
プロへの道を諦めなければならなかったこと、そして、
プロ野球への夢の、次の道を用意しなければならなかったこと。
野球は、残酷なゲームだ。
子供や、若者を駆り立てて、試合で、勝たせたり、苦戦させたりする。
でも、最終的には、全てのプレーヤーは、諦めなくてはならない日が来る。
それは、年齢であったり、才能であったりすることで、
ベストプレーヤー、ベストピッチャーだと、ずーっと言われ続けていたとしても、ある日、
” おまえは、十分ではない” と言う厳しい現実を知らされ、少年の、栄光と名声への夢は、終わる。
彼は今現在、セキュリティの会社を運営なさっていて、色々な人々や会社を助け、右上がりに成長しています。
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彼が、プロ野球への夢を諦める決心をしたこと、
貴方はどう思われるでしょう?
私の知り合いに、同じようにプロテニスを目指していた方が、2人います。
一人は、彼の様に、ある時点で諦め、精密機器輸送会社を設立して、忙しい日々を送っておられます。
この方は、耳が不自由で、喋ることが出来るようになったのは、初めて私と出会った10年ほど前で、
かなりご苦労されたことと思います。
あとの一人、
この男性もテニスプレーヤーで、ウィンブルドンのランキング100に、かろうじて入ってらしたくらい、
かなりの腕前で、いまでも、シニア部門でテニスしてらっしゃいます。
ハンサムで、ニュースショーの中に枠をもらって、独自のテニス解説をなさっていた事もありますが、今は殆ど仕事がありません。
でも、女性にモテるので、いつも、お金持ちの女性に好意を寄せられることをあてにして生きてらっしゃるように、私には見えてしまいます。
好きなことを仕事にしようとか、会決めなければ必ずできる、と、言われる昨今。
それは、勇気と希望を与えてくれる言葉だけれど、何だか、胸に感じる所があって、書かせていただきました。
貴方は、どう思われますか?