オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア サウナ事情の続き

2021-03-21 12:53:40 | 健康

ふむ???

そういえば、この前、サウナの話を途中で終わりましたね?

と、言う事を思い出したので、続きを書きます。

オーストラリアには、水着来て入る、…温泉らしきものは、ありますが、

ゆっくり入ってたら、後ろからワニが襲ってきそうな気がして、おちおちとはいっておられません!

健康ランドも無いし、、、こうして私は、サウナ名主になった訳ですが、

多くの恩恵は、家風呂で、十分あります。

血行が良くなるし、心拍数も上がるし、代謝亢進するので、カロリーも消耗するし、

交感神経の働きも良くなるのですが、

今回お話ししたいのは、”熱ショックタンパク質” です。

細胞が、ストレス条件下にさらされた際に発現が上昇して細胞を保護するタンパク質の一群のことで、

傷ついたタンパク質の修復、たんぱく質の変性の抑制機能を持ち、

修復が不可能であると、処分するなどして、不良品タンパク質が細胞内に蓄積しないように、

品質管理してくれるので、アルツハイマーなどの脳の病気にも有効だと言われています。

 

(熱ショックタンパク質=ヒートショックプロテイン=Heat Shock Protein=HSP)

 

数年前に、野菜の50度洗いが話題を呼びましたが、

これは、例えば、50度のお湯でトマトを洗うと、ストレスで熱ショックタンパク質が生成され、

普通なら7日で完熟するところ、完熟まで15日かかる、という事で、

人間で言えば、老化が遅れる、という事になります。

この現象は、トマトだけでなく、大腸菌、ショウジョウバエ、動物、人、等殆どの生き物で

発現して、ストレスから守っています。

又、人間の体温は、37度と言われてきていて、昔の教科書には日本人の平均体温は

36.89 ± 0.34℃と記載されてましたが、今、体温が 36.89℃ある人はめったにいません。

それどころか、35℃台という、低体温の人も結構多くなってきています。

その原因は色々あるけれど、生活様式が 50 年前とは全く変わり、

肉体労働は極端に減少し、骨格筋の収縮による熱産生が非常に減少したというのも

原因の一つで、体温は低下し低体温になると、体内の酵素の最適温度 37℃が確保できず、

ず代謝(酵素反応)が十分に得られず、身体のだるさや不調をきたすようになります。

又、免疫細胞は標準体温の36.5℃から1℃上がると免疫力が3~4倍に上がり、

1℃下がると免疫力が30%下がると言われています!

 

何故、人間の体温が37度なのかは、はっきりとは分かってはいませんが、

生命活動を担っている生体の代謝は化学反応であり、一般には化学反応は

温度が高いほど反応しやすいので、体温は高いほうが代謝は良くな

りますが、43度より高いと、細胞は死んでしまいます。

 

因みに、

人間の血管は循環しているので、温めても、細胞は42度以上にはなりません。

しかし、ガン細胞の周りの血管は循環していないので、熱を放散できず、死んでしまう、

というのが、ガンの温熱療法の原理です。

 

熱ショックタンパク質は、体温を38度にして、20分保つ、と発生してくる、いうのが基本ですが、

38度と言うのは難しい人が多いので、自分の体温より、1.5度上を目指していただいても効果は期待できます。

お湯の温度は、

42℃なら10分、41℃なら15分、40℃なら20分全身浴(肩まで浸かる)を行います。

その後20分~30分バスタオルやバスローブにくるまり保温を行います。

体内深部温度(舌下体温で可)が38℃になるようにします。

この時に水分補給をしてしまうと体温が下がってしまうので、入浴の前後で水分補給をします。
 
その後体温は自然に下がっていき、増加したヒートショックプロテインは1週間ほど体内に残り、

その力を発揮します。

ヒートショックプロテインのパワーがピークを迎えるのは、入浴から2日後といわれているので、

「元気になりたい日」から逆算してこの入浴法を試してみるのもいいでしょう。

 

でも実は、この熱ショックタンパク質は、熱ショックだけではなく、

寒さへの曝露、紫外線、創傷治癒または組織リモデリングなどの他のストレスでも発現することが分かってきています。

例えば、

アイシング、はアスリートにとって欠かせないアイテムで、全く効果がないという調査結果(Life style 報告)

もありますが、私の経験では、役立つと思います。

ケガを悪化させないというだけでなく、修復も狙っています。

これは、患部が急激に冷やされることにより、体は非常事態と認知して、

大急ぎで患部に血流を増やすべく、血流、血管を増やすことにより、回復を早めるというのが

原理です。

 

何かと、ショックを与えるのは良いことのようですが、

例えば、死因の多くは、ショックが原因ではないかと言う調査結果もあります。

それは、何らかのショックで、血圧が大幅に低下することにより、

全身の臓器や組織に十分な血液が送られなくなってしまう。

例えば、脳や腎臓への血液供給が不十分なことから、意識障害や尿量の減少が起こるなど、

さまざまな障害が発生します。

典型的な症状としては、顔面や手足の蒼白、頻脈、冷や汗、虚脱、呼吸不全など。

発症後、すぐに治療を行わないと、複数の臓器の機能が低下する多臓器不全が引き起こされ、命を落とします。

例えば、溺れそうになる、息が出来なくて、パニックになる、で、血圧が下がってショックとなり、

結果として、溺れる、などです。

 

例えば、私などは、先日出会った人に、 ”40代ですか?” と言われて、ショックを受け、心臓停止しそうになりました。

???蹴ってや老化とも思いましたが …厚かましくなるのも老化現象の一つです。

うら若き、ご婦人の年齢を言い当てる時は、歯が浮いて、全部抜けそうになったとしても、

20代にしておきましょう。

 

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿