■そうですか、あれほど「コンパクトシティー、コンパクトシティー」と言っていたのにね…実はコンパクトシティーなるものは、集約都市の事なので、必要なものは中心部に集めましょう、ということなのです。ですから、その頃言われていた「地方の時代」とは真っ向から対立する考え方なのです。…私が思い描くコンパクトシティは、手塚治虫がよく未来都市として描かれた、人は街ごとドーム型の全天候施設に入り、畑はその外に延々と続く土地が広がる、というようなものでした。…さて、地方都市、地方の都市を生かすという事とはやはり矛盾するもので、地方は地方で生き残れ!というものですから、集約都市とは考えがおのずと違うわけです。その頃、私も矛盾に気づきつつ「コンパクトシティ」なるものはどんなものかということで「先進都市、青森」に行ったというわけですが…アウガは生活に必要な施設を中心部に集約させる「コンパクトシティー」のモデルケースとして全国から視察が相次ぎ、注目された。最盛期には年間約600万人の来場者を数えたが、郊外型大型店の進出によって次第に業績が低迷、破綻に追い込まれた。…そこに行けば何かある、と思わせないとダメですね。あるいは、あそこに行けば○○、××がある!というものがないとダメです。それは、「人」でも「モノ」でもいいのですが、それを作ろうとせず、「箱もの」「人まね」では、誰も行きたがりません。…
…アウガ
平成13年1月、青森市の中心市街地活性化を目的にJR青森駅前にオープン。総事業費は約185億円で、市の第三セクター「青森駅前再開発ビル」が運営。地下に生鮮市場、1~4階が商業施設、5~9階は市民図書館などの公共施設。郊外型大型店の進出などで客足が減少し、27年度決算で約24億円の債務超過に陥り、事実上の経営破綻状態に。市が三セクの解散方針を決定、28年10月に鹿内博前市長が引責辞任。1月、小野寺晃彦市長が来年1月に市役所の窓口機能の移転を表明。2月末で、商業施設としての歴史に幕を下ろした。
…アウガ
平成13年1月、青森市の中心市街地活性化を目的にJR青森駅前にオープン。総事業費は約185億円で、市の第三セクター「青森駅前再開発ビル」が運営。地下に生鮮市場、1~4階が商業施設、5~9階は市民図書館などの公共施設。郊外型大型店の進出などで客足が減少し、27年度決算で約24億円の債務超過に陥り、事実上の経営破綻状態に。市が三セクの解散方針を決定、28年10月に鹿内博前市長が引責辞任。1月、小野寺晃彦市長が来年1月に市役所の窓口機能の移転を表明。2月末で、商業施設としての歴史に幕を下ろした。