古天気学 A

明治時代以前の日本のお天気や地震また天文関係の資料を収集中

「享保日記」 享保二年十月 天気編 2

2013-05-05 14:29:15 | 天気
2013年5月5日 日曜日 天気 晴れ 暖かい

「享保日記」

「十月、江戸御屋敷廿二日明六ツ半御発駕、小金御旅館へ未ノ中刻御着、小金ヲ廿三日明六ツ半御発駕、未下刻御着也。
藤代廿四日明七つニ御発駕、同日未中刻御着、廿四日九つニ御発駕、廿五日朝辰上刻御着城也。四日共ニ晴天也。」
を検証する。


享保二年
十月二十二日 1717年11月24日 千葉・松戸 晴天 江戸御屋敷→小金
十月二十三日 1717年11月25日 茨城・藤代 晴天 小金→藤代
十月二十四日 1717年11月26日 茨城・藤代 晴天 藤代
十月二十五日 1717年11月27日 水戸     晴天 藤代→水戸
十月二十七日 1717年11月29日 水戸     晴天
十月三十日  1717年12月2日 水戸       晴天 


「データ変換」

年月日 享保二年十月二十二日 → 1717年11月24日 

場所 小金 → 千葉県松戸

天気の種類 晴

年月日 享保二年十月二十三日 → 1717年11月25日 

場所 藤代 → 茨城県藤代

天気の種類 晴

年月日 享保二年十月二十四日 → 1717年11月26日 

場所 藤代 → 茨城県藤代

天気の種類 晴

年月日 享保二年十月二十五日 → 1717年11月27日 

場所 茨城県水戸市 → 茨城県水戸市

天気の種類 晴

年月日 享保二年十月二十七日 → 1717年11月29日 

場所 茨城県水戸市 → 茨城県水戸市

天気の種類 晴

年月日 享保二年十月三十日 → 1717年12月2日 

場所 茨城県水戸市 → 茨城県水戸市

天気の種類 晴


吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)と古天気学データベース(KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)

享保二年十月二十二日 → 1717年11月24日
弘前 雪
八戸 ー
盛岡 雪
日光 曇
伊勢 晴
京都 晴
池田 晴
津山 晴
鳥取 晴
長崎 晴

享保二年十月二十三日 → 1717年11月25日
弘前 晴
八戸 晴
盛岡 晴
日光 晴
伊勢 晴
京都 晴
池田 晴
津山 晴
鳥取 晴
長崎 晴

享保二年十月二十四日 → 1717年11月26日 
弘前 晴
八戸 晴
盛岡 晴
日光 晴
伊勢 晴
京都 晴
池田 晴
津山 晴
鳥取 晴
長崎 晴

享保二年十月二十五日 → 1717年11月27日
弘前 晴
八戸 晴
盛岡 晴
日光 晴
伊勢 晴
京都 晴
池田 晴
津山 晴
鳥取 晴
長崎 晴

享保二年十月二十七日 → 1717年11月29日
弘前 雨
八戸 雨
盛岡 雨
日光 晴
伊勢 晴(雨)
京都 雨
池田 雨
津山 晴
鳥取 雨
長崎 曇(雨)

享保二年十月三十日 → 1717年12月2日
弘前 雪
八戸 雪
盛岡 晴
日光 晴
伊勢 晴
京都 晴
池田 晴
津山 晴
鳥取 晴
長崎 曇(小雪)


古天気学データベース(KTDB)
データ無


「検証結果」

年月日 享保二年十月二十二日 → 1717年11月24日・享保二年十月二十三日 → 1717年11月25日・享保二年十月二十四日 → 1717年11月26日・享保二年十月二十五日 → 1717年11月27日・享保二年十月二十七日 → 1717年11月29日・享保二年十月三十日 → 1717年12月2日 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)天気記録有

場所 茨城県水戸 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)水戸の天気記録無

天気の種類 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)水戸の天気記録無


「データ整理」

享保二年十月二十二日 → 1717年11月24日
弘前 
八戸 ー
盛岡 
日光 
千葉 
伊勢 
京都 
池田 
津山 
鳥取 
長崎 

享保二年十月二十三日 → 1717年11月25日
弘前 
八戸 
盛岡 
日光 
藤代 
伊勢 
京都 
池田 
津山 
鳥取 
長崎 

享保二年十月二十四日 → 1717年11月26日 
弘前 
八戸 
盛岡 
日光 
藤代 
伊勢 
京都 
池田 
津山 
鳥取 
長崎 

享保二年十月二十五日 → 1717年11月27日
弘前 
八戸 
盛岡 
日光 
水戸 
伊勢 
京都 
池田 
津山 
鳥取 
長崎 

享保二年十月二十七日 → 1717年11月29日
弘前 
八戸 
盛岡 
日光 
水戸 
伊勢  (雨)
京都 
池田 
津山 
鳥取 
長崎  (雨)

享保二年十月三十日 → 1717年12月2日
弘前 
八戸 
盛岡 
日光 
水戸 
伊勢 
京都 
池田
津山 
鳥取 
長崎  (小雪)


「検証結論」


十月二十二日(1717年11月24日)日光 曇 ・千葉 晴 
十月二十三日(1717年11月25日)日光 晴 ・藤代 晴 
十月二十四日(1717年11月26日)日光 晴 ・藤代 晴 
十月二十五日(1717年11月27日)日光 晴 ・水戸 晴  
十月二十七日(1717年11月29日)日光 晴 ・水戸 晴  
十月三十日 (1717年12月2日)日光 晴 ・水戸 晴

上記のように、関東圏では、日光しか資料がないが、享保日記の資料を加えることで、関東圏の天気が晴であることがわかる。

関東圏、茨城県水戸市での天気の大変貴重な資料である。

関東圏の代表東京の資料がないのが残念です。また、茨城県の資料が大変少ないのにはいつもながら残念。これからの開拓が必要です。

コメント
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