学生時代の憧れだった女子から着信があったコトは以前書いた。
今日はその続編をお届けする。
">『ついに到来か?』 この続きです。
受話器の向こうから聴こえてくる彼女の声は学生時代と一分の狂いもなく当時のままだ。
「実はウチ、去年離婚したっちゃん。それで色々相談したい事があるっちゃんねえ。」
こんな話を聞かされた日にゃ、勘違いして当たり前だし、淡い期待を抱くし燃えない男はいない!そう断言しちゃうのである。
20数年の時を経て、卒業以来の出会いに胸躍らせ待ち合わせの場所へ! (詳しく書いちゃうと地元の方々に行動パターンがバレちゃうので書けない)
21時・・・・ついに二人は待ち合わせの場所である甘栗屋で出会った。
甘栗屋のすぐ隣のビル、久留米の夜景が見えるBARでグラスを傾け合う二人。
20数年ぶりに見た彼女の笑顔は当時のままだった。
少し変わったところと言えば、目の周りの小じわとほうれい線がくっきりとし、体重が推定15キロぐらい増えた・・・それぐらいだろう。
やがて彼女が口を開く・・・「実は私・・・離婚したっちゃん。そしたら急に原君の声が聞きたくな
って・・・相談にものって欲しかったし、○○ちゃんに番号聞いて電話しちゃった
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もうこの時点は私は
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・・・・・「いやいや、そんな前置きはどうだっていいんだよ!」心の声が聴こえてくる。次の展開に期待しつつも・・・
「で、相談って何? オレに出来ることだったらなんでもしてあげるよ!」
『やさしさ』と『やらしさ』が全開、これは中年オヤジだけが持てる特権なんである。
「こんなコト言っていいのかどうかわかんないんだけど・・・・・・実は・・・息子の野球のコトなんだ。離婚したから父親いなくなっちゃったでしょ。中学進んでどこのチームに入れていいのかわかんなくて。で、少年野球の父兄さん達と話してたら、久商OBの原君が詳しいって話になって・・・あーー!同級生の原君だぁ! って思ったら相談したくて電話しちゃった!」
それから深夜2時過ぎまで延々と5時間も野球の話を聞かされるハメになってしまったし、カッコつけて「ここはオレが出すよ!」今だに淡い期待を捨てられない。
で、「はぁ~?
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「反対方向だよね。私こっからタクシー乗って帰るね!」・・・ぽつんと一人タクシー乗り場にたたずむオヤジ・・・哀れである。
「ざぁけんじゃねぇー
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前回の件もあり、妻を起してタクシー代借りるワケにもいかない。
大善寺駅まで歩いていけば何とかタクシー代足りるかな?
柳川県道をひたすら徒歩にて下る。
津福駅近くにあるセブン・イレブンで職務質問を受ける。
30代とおぼしき警察官に「ご主人さん、こんな時間に何してるんですか?」、そりゃそうだろう。深夜3時、自分のバカさ加減に少し涙を浮かべて歩いてりゃ不審者に間違われてもしょうがないのである。
「いやぁ~実は同級生に振られちゃって」、こんな事情を言えるワケもなく「タクシー代まで飲んじゃったんで歩いて帰ってるんです。もうそこなんで!」実際にはあと1時間歩いても家には着かない。
「あーそうですか!お気をつけて!」人の優しさで暖を取れるってことを知った初冬である。
その20分後・・・安武駅を過ぎたところのジョイフル前にて今度は違う警官に職務質問をされる。
なんなんだテメェーらは
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あまりにもむかっ腹が立ったんで同級生から電話があった件からあっさり振られた話まで、一から事情を説明してやった。
「あーそういうことですか? でもあと1時間以上かかりますね。もし宜しければ警察でお金貸せますよ!」・・・あなたは神ですか?
免許証を見せ、住所、氏名を確認してもらい2千円借用。翌日、朝一から警察署へ出頭し2千円を返す。
年末に向けて世の女性に告ぐ!
一つの思わせぶりな言動は1人の不幸な男を生み出す!
格言が生まれた・・・・そんな一夜の話でした。。。
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