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隣の家の少女

2016-12-30 22:14:00 | 本と雑誌

 ケッチャムの「隣の家の少女」を読んだ。最高に怖いホラーという触れ込みだったけれど、私にしてみればこれがホラーなのかな?と思ってしまう。だけど、ホラーの定義、サスペンスとスリラーの区分けなど人それぞれだろう。この区分けをしていた人の文を読み、「それは違うでしょう!」と思ったことがある。どうも、子ども時分に自分で決めた定義が絶対の位置を占めているようだ。

 かと言ってこの本が怖くなかったわけではない。確かに後を引きずるような物語ではある。

 しかし、もっと怖い凄惨な事件が日本ではあったのを思い出した。あの、女子高校生のドラム缶殺人事件だ。加害者が未成年と言うことで事件の本質はあまり報道されなかったようだ。当時の週刊誌はまるで被害者が遊び好きな女の娘のような書き方がしてあった。例にもれず被害者を貶めて加害者を援護するようなでっち上げだ。私は女性週刊誌しか読んでないけれど。しかし、たまたま検索してみたら、どんな小説よりも恐ろしいし、グロかった。女性週刊誌なんて酷いものだ。

 この事件の被害者は真面目そのもの、或いは普通の女の子だった。ただ、普通の娘よりも美人だっただろうけど。

 あまり綺麗でなくても女というだけで、若いと言うだけで援助交際をして楽してお小遣い稼ぎをしていたり、ガールズバーなんかで稼いでいる子が多いのに、被害者は美人でありながら地道なアルバイトをしていた。それだけでもとてもいい娘だと思う。近所にもとても美人の女高生がいたけど近くの小さなスーパーでバイトしていたっけ。だいたいは美人ほどそんなものらしい。

 加害者は服役しながら得意気に事件のことを喋っていたそうだが、か弱い女の子を嬲り殺してどうして得意になれるのだろう。反対に恥ずかしくて隠したいことなのに。プロの格闘家と戦って勝ったのなら自慢してもいいが…。そこらへんがやはり感性、或いはモラルの違いなのかもしれない。

 話は逸れるけれど、いじめで死んだ被害者がとても可愛いのにキモイなどと言われて、キモイと言っている者たちのほうが不細工なことが多い。(笑ってしまう)それを思うとよけいにイジメの理不尽さがうかがえる。元々筋の通ったイジメなどありえないのかもしれないが。

 ちなみに、今のところ私が一番怖かったホラーは小池真理子氏の「墓地を見おろす家」だった。

 

 

 

 

 

 



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