七転八起…

七転八起とは最低でも
八回は立ち上がらなければならない
殺生レベルな手厳しさ…
それだけ何度も立ち上がれる人など
そうはいるものではない
その証拠に
ダルマも完全に白目をむいているよ…


根性無しの僕なら
二転三起ぐらいで限界バリバリっス…

十九年目の灯…

風が吹く港の方から
焼け跡を包むようにおどす風
悲しくて全てを笑う
乾く冬の夕

時を越え国境線から
幾千里のがれきの街に立つ
この胸の振り子は鳴らす
今を刻むため

飼い主をなくした柴が
同胞とじゃれながら道をゆく
解き放たれ全てを笑え
乾く冬の夕

ヤサホ～ヤ 唄が聞こえる
眠らずに朝まで踊る
ヤサホ～ヤ 焚き火を囲む
吐く息の白さが踊る
解き放て命で笑え　満月の夕…

　「満月の夕」作詞 中川敬


阪神大震災で傷ついた街には
復興を奏でる音が
幾つも鳴り響いていたと聞く…
命で笑えと歌いかけた
その人達の曲は
今でも多くの人々に歌われる…

19年目の１月17日
ロウソクに火を灯す人々には
10年後にも100年後にも
同じ様にこの日がやってくる…