ゲートが開くと
張り上げた騎手達のかけ声と鞭の響き
あらゆるものが一斉に鳴りだした…
ドン鈍く土を打ちつける群れた蹄々の音と
ばん馬達の怒号そして
蒸気機関車のように噴き出し暴れ回る
長い鼻息の白さ…
その駄獣達の桁外れの力は
その名の如く馬力と呼ぶにふさわしい…
2つの障害がはだかる200mの直線コース
その上で争われる駆け引きには
電気も機械も無かった開拓時代の姿が
よくよく見え隠れしている…
この馬一頭で何馬力と数えるのだろうか…
張り上げた騎手達のかけ声と鞭の響き
あらゆるものが一斉に鳴りだした…
ドン鈍く土を打ちつける群れた蹄々の音と
ばん馬達の怒号そして
蒸気機関車のように噴き出し暴れ回る
長い鼻息の白さ…
その駄獣達の桁外れの力は
その名の如く馬力と呼ぶにふさわしい…
2つの障害がはだかる200mの直線コース
その上で争われる駆け引きには
電気も機械も無かった開拓時代の姿が
よくよく見え隠れしている…
この馬一頭で何馬力と数えるのだろうか…
そんな僕達にも新しい友人が出来た…
それが何処のどなた様だったのかは
全くもってあずかり知らないが
どことなく人間離れした馬っ面で
勝負師のオジさん達と
すれ違い様にハイタッチを繰り返す程
景色の中に溶け込んでいた眺めが
今となっては不気味で堪らない…
子供が全然いないので
食いついてもらえない寂しさは
多少なりとは滲み出ておりましたが
ただ彼は
夏に弱いと申しておりました…
競馬場にいる客は年寄りが多く中には
雪降る寒空の下
電動車椅子で通う老人もいた…
年金を少しでも増やそうとしているのか
誰も彼も目つきが鋭く
その顔は話しかける事も躊躇われる程
人殺しのように険しかった…
競馬新聞を食い入るように睨みながら
レース予想をしている小学生の背中には
僕は驚き友達ヒデも哀愁を感じ
通路や座席には
時々所々にハズレ馬券が散乱している…
当るも外れるも
双六の目のようなものだと思えば楽だが
年金を削りながらの競馬魂もまた
甚だしい程に凄まじき事山の山の山の如し…
雪降る寒空の下
電動車椅子で通う老人もいた…
年金を少しでも増やそうとしているのか
誰も彼も目つきが鋭く
その顔は話しかける事も躊躇われる程
人殺しのように険しかった…
競馬新聞を食い入るように睨みながら
レース予想をしている小学生の背中には
僕は驚き友達ヒデも哀愁を感じ
通路や座席には
時々所々にハズレ馬券が散乱している…
当るも外れるも
双六の目のようなものだと思えば楽だが
年金を削りながらの競馬魂もまた
甚だしい程に凄まじき事山の山の山の如し…