牛丼屋の奥の席…

燕三条…
花火を見た夜の帰り道
牛丼屋さんに立ち寄ると
奥の席で若い男子が
明日の履歴書を書いていた…

夜空に咲いた大輪を
誰も彼もが
眺めていたと思いきや
人にはそれぞれ
事情があるようです…

どうか明日の大一番
その人の履歴書の中に
誤字も脱字も無いように…

ダラダラです…

新潟市白根…
何分、暑くてダラダラなもので
冷たい麦酒などを
美味しく頂いております…

しんえい町公園…

新潟市秋葉区新津…
誰かに聞いたその公園にテントを張ったが
まさか、ここまで団地のド真ん中だったとは
一言も聞いていない…

御陰様で、ここに一泊する事になった経緯を
僕は一体どれだけの人に説明しただろう…

それでも
今までに遭遇したラジオ体操の集団に比べれば
ものの数では全くないのですが…

とても足りない…

阿賀野市水原…
工事車両の出入り口で
大きな亀が挽き潰された…
夏の陽に晒されて
木片のようになった亡骸に
水筒の水を全部かけ
花の代わりに
そばに生えていた草を供えた…

歩きながら1日に出会う骸は
両手の指では、とても足りない…

旅の人…

黒い地蔵の縁日で
「そこの旅の人…」
と僕を呼び止める子供の声…

この時代にも、その子の歳にも
そぐわない
昔堅気な物言いを
何処で覚えたかは知らないけれど
それはそれでいて
心地いいような
可笑しいような…