クズ鉄…

貨車を改造した蕨岱駅の駅舎
その周りには何も無い…

日本全国の駅名を
五十音の順に並べて見ますと
蕨岱駅はその最後となり
惜しくも最後から二番目には
埼玉県の蕨駅が入る…

北海道の無人駅には
誰が置くのか駅ノートがあり
駅の利用者や鉄道ファン達が
思い思いの事を綴り
中には数十年振りの帰省話や
無人駅巡りの話もあるが
近年この駅ノートが
持ち去られる事が頻発との事…

そういう悪意のある人の事を
撮り鉄や乗り鉄と呼ばれる
鉄道ファン達は
クズ鉄と呼んでいるそうです…

途方の長雨…

実は北海道もこのところ
雨が続いておいでです…

虹を見たけりゃ雨を待て
とは申しますが
中々止んでくれようとは
せぬもので
そんな中を歩いて濡れて
そのまま無人の駅で
ゴロ寝致しましたもので
すっかりうっかり
夏風邪をひいて御座候…

そんななか
帯広で世話になりました
モルさんという方から
突然の電話を頂きまして
元気のお薬に
あいなりまして御座い候…

モルさんは病気持ちで
生活保護で暮してますが
そんな方から見ても
僕はどうやら心配のよう…

他人から心配されること
それもどうやら
幸せの形のひとつらしい…

昆虫…

子供の頃よく昆虫達を追いかけて
虫カゴをいっぱいにした…

今思えばそんな小さなカゴの中に
何匹も閉じ込めて
なんて残酷な事をしていたのかと
どこかで後悔している…

特に蝉は数年を土の深くで過ごし
そして僅か七日の間
太陽の下でミンミンと泣き続ける…

その七日の間を
なぜ待ってやれなかったのだろう…

雨の黒松…

黒松内の街の規模に比べ
商店の数が多いのは
猛烈な過疎化で
商店をたたんだ近隣集落
からも買い物客が
くるからだと見受ける…

都会と過疎地…

人の流れが血液ならば
医者は何と言うのだろう…

この二つ先にあった駅も
随分昔に無くなっている…

旅のアイヌ語(拾八)…

今回は単語羅列で御座候…

たった今「クア タネポ」
今しがた「タネポ」
さっき「エルシ」
今日「タント」
昨日「ヌマン」
明日「ニサッタ」
おととい「ホシキヌマン」
おとといの夜「ホシキウクラン」
昔、ずっと前「テエタ」
朝「クンネイワ」
昼「トノシキ」
悪魔の首「ニチネカムイサパ」

夜「アンチカラ」
雨「アプト」
風「レラ」
雲「ニシ」
虹「ラヨチ」

男の子「ヘカチ」
女の子「マッカチ」
おじいさん「エカシ」
おばあさん「フチ」
お父さん「ミチ」
お母さん「ハポ」
悪魔の胴体「二チエネカムイネトパケ」
お兄さん「ユポ」
お姉さん「サポ」
男が刀を落とした所
「オクカイタミチャラパ」

せめて「悪魔の首」ぐらいは覚えて
下さいね！