管理区域…

児童公園の線量は0.627μSv/時と表示されていた…

国の法令によると、0.6/時を超える範囲は『放射線管理区域』に指定され、被曝を受け易い未成年者の立入りが厳しく禁止される事になっている…
そんな場所で、子供達が遊んでいた…

子供は親や学校のいう事を、いつまでもはきいてくれない…

亡骸の声…

世の中これだけ命があるのに
人間様が一番偉いのか…

レンズを通して見つめた亡骸の目が
そう問いかけている…

僕の細道…

「奥の細道」には、飯坂に泊まった夜の件りがこう残っている…
「土間に筵を敷いただけの粗末な貧家で宿を借り、夜は雨漏りがして蚤や蚊に刺されて眠れない…」

「僕の細道」でも、飯坂の夜は大雨が降り、テントに打ち付ける雨音の凄まじさでラジオ福島が聞こえ無かった…

鯖湖湯…

「奥の細道」の中で松尾芭蕉が立ち寄った鯖湖湯は、その昔ヤマトタケルノミコトが病平癒した湯とも伝わる…

その湯加減ときたら矢鱈滅法激熱で鼻血どころか耳血もブーだが、地元常連の年寄り達だって歌舞伎役者のような顔で熱さに耐えている…

飯坂のはなし…

飯坂温泉…
古くは「さはこ」というアイヌ語由来の名で呼ばれ、古代には東征を続けるヤマトタケルノミコトが、平安時代には坂上田村麻呂が蝦夷との戦で受けた傷を癒やす為に此の湯を訪れた…

街のなかには「鼻毛」という不思議な地名が残る…
その名に、どんな願いが込められているのだ…