人口2000人の半分以上を、
65才以上の高齢者が占める過疎の町。
徳島県勝浦郡上勝町。平地の少ない山村。
お年寄りが故郷を誇れない、貧しい厳しい現状があった。
それが、「つまもの」を栽培・出荷する
新しいビジネスによって蘇った。
高収入とやりがいを得て病人までへってしまった。そうな・・・。
日本の料理文化に欠かせないさまざまな「つま」として使われる
花や葉を栽培し、注文に応じてパッキング、市場に届ける。
以前は年金生活で、子供たちに面倒をみてもらい、
診療所やデイサービスに出かける暮らしは、ハリの無いものであった。
だが、「つまもの」でやりがいが生まれると、みんな診療所どころではなくなった。
自然に生えているものだけでは間に合わないので、
自分の土地に売れ筋の植物を植え、手入れをする。
これで、年収が1000万を超えることもあるというから驚き!
都会に住む孫のためにマンションを買い与えたという話もある。
元気で医療費もかからない。寝たきり老人はほとんどいなくなった。
人間にとって自立できる収入と
やりがいのある仕事が
どれだけ大切なものか、
考えさせられる話である。