私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

新たなリズムを整えねば

2022-07-17 | 5考える
しばらくお世話になっていたアルバイト先での仕事を辞めた。
2か月前に辞めさせてほしいと願い出て、漸く勤務がなくなり、更に1か月の有給休暇消化を経て、名簿から私の名前は消えた。
3か月掛かった。

いけずな人の少ない、比較的居心地が良い職場ではあった。

しかしながら、短時間勤務なのに、頻繁にSNSに業務連絡があり、四六時中勤務先の状況を気にかけねばならなかった。
常に緩い緊張を強いられる日々。
そして、時々「何で!」と驚愕する指示を受ける。
気が付くと、高血圧症状は常態化しており、集団検診の結果データも過去最悪のものであった。

まだ倒れたくはない。
父と同じように、長く不自由な生活を強いられることだけは避けたい。

ストレスを軽減し、いつの間にか増えている体重を絞り、もうしばらく人生を楽しんで、穏やかにフェードアウトするのが望みだ。

集団の一員として、常に縛られている不自由さの一方に、集団に所属する安心感や心地よさはあった訳で、それらを失った喪失感は存在する。
ポツンと一人、心細い暮らしになったことを感じながら、生活のリズムを再建する事が至上命題となっている。
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編集する?編集しない?

2019-04-18 | 5考える
マツコデラックスさんがMCを務める番組を時々見る。
最近増えすぎているような気もするが、切り口が独特で、基本的には常識があってお行儀良い点に安心感を覚える。

先日、録画で見た番組では、お茶碗に思い入れの深い方が出演されていた。
良い印象をもって見始めたのだが、「スベラカ」とおっしゃる。
どうやら「滑らか(なめらか)」を「スベラカ」とおっしゃっているのだ。
嫌だなと感じたが、繰り返し繰り返し「スベラカ」という言葉が発せられる。
誰も訂正しない。編集もない。そして、それは幾度も繰り返される。
もう、先を見続ける気にならなかった。

昔、ある講座で講師の先生が「キジャク」という言葉を好んで説明に使用された。
違和感を覚えたが、お気に入りフレーズのようで「キジャク」と繰り返される。
どうやら「脆弱(ぜいじゃく)」という言葉を、誤って認識しておられたようだ。
相手は講師のお立場で、誰も指摘することはできない。
しかし、講座は一度では終わらず、その誤りを繰り返し聞かされる事になった。
すっかり熱意を失い、冷めた思いで講座に出席することになった。

素早く、お相手のプライドを傷つけず、うまく編集して差し上げることは出来ないものか。

我がお気に入りの時代劇ドラマ。
華やかで、リズムがあり、しっかり作られているドラマがある。
そもそも昔の時代劇には、色香が過剰で今では不快に感じるものも多いのだが、このお気に入りの時代劇の最近の再放送で編集が行われている。

気のいい役者の男が、性的被害にあってしまう場面。
LGBTについての認識が、ほんの少し前の時代までわが国では大変緩かった。
戦国時代に男色はある種の文化としてあったし、やはり男社会の認識が時代劇には強いのだが、その苦笑いを誘う場面はもう今の時代には受け入れられなくなったという事だ。
「あれは冷たいし酷いな」と感じながら、非常に印象的な場面であった箇所がカットされ、受け入れられやすい場面を加えた編集が施されていた。
時代の流れを感じながら、問題化する事を避けるため編集せざるを得ないケース。

娯楽文化の表現は、善悪やモラルに縛られると幅がなくなり面白味を欠くだろうに、致し方ないのだろうか。

編集の可否を考えるこの頃である。
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危うい天然木の鍋敷き

2019-03-21 | 5考える
天然木の鍋敷きを買った。
磁石が埋め込まれており、鍋底に自動的に接着する点が便利とうたったものだ。

スーパーでお買い物額に応じて配布されるシールを集め、お買い得価格で購入したのだ。

ところが。勝手に接着する…という利便性をさほど感じないうちに、捨てざるを得ない事態になった。

ジャストサイズの鍋に、それが接着していることを認識しないまま、ガスコンロの火にかけてしまったのだ。
寝ぼけていた訳でもないのだが、ジャストサイズであった為、その存在が見えていなかった。

そして、ガスコンロの炎がいつもと違う色で、鍋を包み込んで燃え上がる様子を見て、とうとうガスコンロも買い替えサインが出ているのだろうか?と思った。
しかし、炎はどんどん大きく高くなる。
危険を感じた瞬間、鍋底で燃える鍋敷きの存在に気付いた。

真っ黒に炭化した、よく燃えた天然木。
使用回数は片手で数えるほどだった。

危なかった。
そうして、何より火事にならなかった事が幸いだった。

昨日、ご近所で火事があり、亡くなられた方があったようだ。
私と同じ鍋敷きを使っておられなかっただろうかといぶかる。
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胸にとどまった言葉

2015-02-09 | 5考える
風が吹きすさぶ寒い日。
いつものように墓参をし、ふと見つけた言葉。

私がその日見つけただけで、それはもう何か月も前から貼り出してあったのだろう。
貼紙のふちどりは、もう色あせている。

「何をしでかすかわからないのが人間。
どうなるかわからないのが世の中。」

性善説にはたっていない。
あたたかくもないし、道も示されてはいない。
けれども、おそらく現実とはそうしたもの。

私がどうなるか、この社会がどう変化してゆくのか…分かるはずもない。

ただ、妙なことをしでかさないように自戒しながら、一日を積み重ねてゆくしかない。
それが、生きること。
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ちょっとだけガツガツを志向する

2014-07-06 | 5考える
私はのんびりしている方である。
あまりにのほほ~んとしている為に、時に周りの人々からは「怪しい人物」といぶからられることさえある。

決して御大身ではなく、ごくごくフツーの日本人であるが、昨今の世情に洗われ、大陸や半島の方々のように少しガツガツと儲けることを志向するべきではないのだろうかと思い始めている。

そう、日本人はのほほ~んとし過ぎているかもしれない。
ある程度の金額を得ると、日本人はもうよろしいとばかりほどほどを指向する。
「程を知る」「足るを知る」というが、それが日本人の良さであり、弱さでもあるような。

故に、日本人のお金持ちは高がしれている。
一生どころか、何生も左うちわで豪快に過ごして余りあるような所得を目指すお金持ちが、大陸や半島の人々に比べて日本には極端に少ない。

ガツガツしなくても、日本の為政者は国内統治において酷に過ぎなかったという歴史があるからだろう。
ヌルイと言われればそうだろうけれど、敗者もまた同じ同胞として内包されていく文化は、政権を追われ敗者となるや一族郎党とことん追いつめられ、剥ぎ取られる文化の異国とは決定的に違う。

しかし、最近私は思う。
もうすこしガツガツしてもいいのではないかと。
そんなことを考え始めたのには、あるきっかけがあった訳ではあるけれども。
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無駄遣い

2014-05-18 | 5考える
消費税が8%になって、消費自体を絞っているということはないのだが、日常の買い物合計額が従前と比べて1,000円UPしているという印象があって、3%の心理的ボリュームは決して小さくはない…という認識でいる。

ところが、最近の私は無駄遣いが激しい。
国家財政の危機的流れにのまれれば、私個人の財務計画なんて吹き飛ばされてしまうという認識をもって以来、私の金銭出納の方向性が失われてしまったようだ。

最近遅ればせながらはまったドラマ、深夜食堂の原作漫画を大人買いする。
日本製モーター搭載で音の静かなミキサーやら精米機を立て続けに購入し、しばらく使っていない音の大きなミキサーやジューサーを廃棄する。
使わない大鍋を捨て、一杯分のミルクを温めるための小鍋を買う。
いつもは冷やかしでのぞくだけの雑貨屋で、ことさら不便は感じていなかったのに陶器製のコーヒー豆ストッカーを買う。

ちまちまと、ふてくされてつく溜息のように出費を重ねている。
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断捨離の果て

2014-05-01 | 5考える
きっかけは、断捨離本著者の女性が、テレビ番組の中で台所を片付けながら「キッチンにはうるさい色が多くなりがち」とおっしゃったこと。

確かに、我が家のキッチンにも、調味料は冷蔵庫に移動させてしまって今やほとんど使わない真っ赤な調味料入れやら、稀にしか登場しない黄色いハカリやら…それを「うるさい色」と呼ぶ感覚に新鮮なものを感じたのだが、何とも調和のとれない道具類の多いことに気がついたのだ。

それから、毎週のように捨てる行為を繰り返す。
あれを捨て、これを捨て、時には捨てるために、新たに購入し…という行為を繰り返し、結果、我が家のキッチンは随分とすっきりとした。
もともと、整理はされている家だったのだが、捨てるという行為には一種の快楽が伴う。

キッチンに限らず、断捨離は和室にもリビングにも及び…あれもこれも捨てているうちに、際限なく空間が広がっていってしまうような気がして、恐れさえも覚えるようになった。

部屋がすっきりしてくると、ひとつ部屋が余計なのではないだろうかと思い始め、一部屋少ないマンション物件の間取り広告を、一生懸命にみている自分を見つけたりするのだ。

現在住んでいるマンションには、生涯を終えるか、いよいよ老人施設に新しい住まいするまで、ずっと住み続けるつもりでいたのに。

空間の広がりは、私の虚ろな人生をあらわにしてしまうようで、捨てることの快楽のはてにある現実の、なんと残酷なこと。
口では空虚を受け入れているかのような私の、その現実が顕わになることのなんとおぞましく恐ろしい。

断捨離の果てにあるものは、覆い隠し紛らわす事のできぬ現実。
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管理・把握される日

2014-03-22 | 5考える
近い将来、私たちは管理・把握されるようになる。
従順で穏やかな普通の日本人は、もう逃れようもない。

とりあえず、新規口座開設の時に、マイナンバーの確認がされることになるという。
落ち着けば、金融機関の本人確認作業が粛々となされたように、既存の口座についてもマイナンバー管理の網がかけられる。

我が国の管理システムは精巧で正確、そして現実に対応させてきた実績をもつ。

小市民の私は、脱税行為などには一切関係ないが、ささやかな私の財布の中であってもこと細かにのぞかれ、危機的な国家財政をまわしてゆく為のプランづくりの参考データとされるのは何とも歯がゆい。

日本社会が守ってきた、ある種の特権階級である専業主婦という優雅な存在は、これからどんどん減っていくだろう。
男女平等の名のものとに、高度に教育され鍛えられてきた半分の国民を、労働力として頼めないのは、国にとって大いなる損失であるから。
専業主婦でいることのメリットは、おそらく順次剥ぎ取られてゆくはずだ。

それは、我が国において本当の意味での男女平等への道を開くことになるだろうけれど。
男女雇用機会均等法なんて形式的な法のもたらすものとは次元の違う、生活底辺からの根本的な均等化が進むはずだ。

管理の触手はそこにもここにも伸びてきている。
小さな政策のひとつひとつが、小市民の私にも降りかかり、網の目に捉えられてしまうのを予感している。
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日本人の価値観

2014-03-07 | 5考える
わたしは、推理ドラマや時代劇が好きだ。
勧善懲悪で、最後には悪い奴がつかまり、ハッピーエンドのストーリーが私を幸せな気分にしてくれる。
しかし、一方で、現実はそんな単純なものではなく、勧善懲悪の分かりやすい世界観が人間と人生を薄っぺらなものにしてしまうという認識も持っている。

白黒つけることは現代社会において必要なことだろう。
しかし、白とも黒とも判じが難く、灰色のまま存在している事象のなんと世に多いことか。
そうして、灰色のままあるものにこそ、真実は埋もれているような気がしないでもない。

歴史が勝者のものであるならば、敗者は歴史のなかでは必ず悪人となる。
白黒つける文化のなかでは、敗者である悪人を尊ぶことなどタブーであろうが、日本においては、敗者である悪人を丁重に弔い祀ることで、社会の守護とする文化が古より存在する。

善悪の価値観でその文化は理解されにくいだろう。
勝敗も善悪も超えたところに日本人の価値観はある。

出雲大社の神、大国主命も敗者であり、祟り神であった。
関東の強力な守護神である平将門も敗者であり、勝者からすれば悪人であった。
悪人は壮絶な死を迎え、祟り神となる。
そこで丁重に弔われ、転じて強大な力を有する守護神として尊ばれた。

こうした善悪を超えた文化を、現代世界の人々に理解してもらうことは大変難しいことだろうが、今こそ必要とされていることだと思われてならない。
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本当のことを話していないと

2014-01-23 | 5考える
本当の事を話していないと、頑張りはきかない。
嘘や取り繕うことで乗り切ろうとしても、粉飾は体に巣くう癌細胞のようにカロリーを必要とし、エネルギーを浪費するばかりだ。

それは年を経て、いささかの物欲が減少しても変わらない現実だ。

近年の細密な画像からは、隠しようもなく真実が透けて見える。
途中で逃げ出すことになるのは、疑いようも無い。
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