私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

恨みを糧に生きる姿は醜い

2012-08-15 | 5考える
恨みを糧に生きる姿は醜い。

最近、つくづくそう思う。

小さなニュースの記憶を積み重ね、教育でもなく操作でもなく、静かに固く冷え冷えとした認識がかたちづくられてゆく。

基本にあるのは、恨みを糧に生きておられるということ。

そんな人生、辛いだろう。

そんな人生、見ていて苦しく醜い。

いつまで恨み続けるのか。

そこにパワーの源を見出しているのだから、いつまでもいつまでも恨みを口にしながら生き続けるのだろう。
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嫌悪感は抑えられない

2012-07-29 | 5考える
今月、山間部にある某温泉に出かけた。
高速道路を使って出かける遠方の地域だが、温泉のある道の駅を中心に積極的な町おこしの取組が評判なところで、かなり期待して出かけたのだ。

駐車場に車を停め、足を地面につけた瞬間、口を突いて出たのは「何だか柄の悪い道の駅だなぁ」というもの。
たまたまその日がそうした巡り合わせだったのかもしれないが、集まっている客層がどうも下品な感じだったのだ。

あちこち出かけているが、山間の温泉地ではついぞ感じることのない印象だった。

食事をし、温泉にはいる。

湯上り、休憩室で涼をとっているとき、半袖の先からその筋の方々の好まれる古典的モンモンをのぞかせる男性を見た。

リアルモンモン…何年ぶりで見ただろうか。

温泉にはお二人、本格的なモンモンを背負った方がおられたそうな。


今日、何気にテレビを見ていると、反原発デモの中心リーダーだという方々が出ておられた。

安保闘争の時のような、操作された過激なものではなく、フツーの市民が大量に行動しているデモだと認識していたが、発言している女性のむきだしの腕には、でかでかと3つのタトゥーが刻まれている。

フツーの人か?

そんなリーダーを担いでいるとするならば、この映像は電力会社の思うつぼだ。

大多数のフツーの人は引いてしまい、デモを支持することを躊躇するきっかけになる。

その方の御出演をご遠慮願わなかったのは、あるいは強力なスポンサーである電力会社と放送局との間でなされた策謀ではなかったか?
…とうがちつつ、嫌悪感に耐えかねて番組を見続ける気は失せてしまう。


今週は、何故か沢山入れ墨をみた。

ショッピングアーケードを手をつないで歩くカップルの右前腕と左前腕に、柄をあわせてお揃いにした本格的なモンモン。

そんな二人に子供が生まれたとして、自分の子供がその子と仲良くなることに躊躇しないだろうか?

フツーの人は警戒し、防御する。
差別ではないのだ。


オリンピックに出場する一流のスポーツ選手の身体にタトゥーを見ることもある。
人気のミュージシャンの身体に刻まれた入れ墨を見ることもある。

やはり嫌悪感は抑えられない。

私は普通の人とは違う人間であると示すために刻まれた入れ墨。
感覚も、行動も、常識も、社会の標準からは大きく隔たっているということだ。
そんな意思表示を前に、フツーの対応はとれない。

辞書や百科事典で言葉の意味を引いてみよう。
差別ではなく、歴史的な裏付けのある文化認識だ。
それを見ることでフツーの人が抱える嫌悪感を、消しゴムで消し去ることは出来ないだろう。
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変わらないもの

2012-07-14 | 5考える
変わらないものが好きだ。

変わらないものにこそ価値があると思っている。

流行は淡淡と眺めているだけだし、人間社会に「絶対」なんて存在しないという観念を常に抱いている。

熱くならず、踊らされない。

で、出来る限り変わらないもの、普遍的なものを選択しようという心構えで生きてきた訳なのだけれども、確固たる基準であった私の信条も、頼み難い時代になったと感じている。

愈々、哲学や宗教(勿論妖しい新興宗教は除く)に帰依する時なのかもしれないなんて考えたりする。
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この世に生まれた責任

2012-04-20 | 5考える
死ぬるまでは生き続けなくてはならない。
それが、この世に生まれた命としての責任だと思う。

生き様は人それぞれだと思うが、たとえその生が空虚であっても苦を伴うものであっても、死が訪れるその時まで、其々の命を生き続けなくてはならないのだと思う。
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歴史的円高下の地産地消

2011-09-26 | 5考える
歴史的円高だ。

通販サイトやテレビショッピングでは輸入製品のセールが目白押し。

日本の株式市場も外資建であれば少々の下落は為替でカバー出来るわけで、全面的円高に株安、債券安、金安と雪崩を打っている現状には窮するしかない。

しかし、円高による輸入差益はどこかで発生してくるわけで、帳尻のあう局面もあるのだろうが、厳しいねぇ。

農産物で地産地消が言われて久しいが、工業製品についてもあえて地産池消を旨としたい。
保護主義ではないのだ。
我が国の材料で、我が国の職人によってつくられた製品に囲まれる暮らしは、贅沢で最もストレスのない暮らしだ。

まだ十分使えるが、外材で造られ、天板のセンターでたわみの生じた大陸産ユニット型の机を、純国産の製品に買い替えることにした。
そこの製品であれば、少々幅広の天板であってもたわみが生じることはまずない。

現在使用している机の四倍の価格であったけれども、生涯使い続けるだろう机だ。

ささやかだけれど、人生を折り返した最近、漸く芽生えつつある愛国心の私なりのもっとも素直な表現方法だ。
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階層と地位

2011-09-24 | 5考える
お彼岸の墓参りを済ませた休日、ぼんやりチャンネルサーフィンをしていたが、波にのりきれずとうとう放送大学の番組にまで行き着いてしまった。

いつもは、なにかしら古めかしい印象でスルーしてしまう番組なのだが、ちょうど社会学の専門講座で、社会階層と社会的地位についての講義がなされていて、興味深かったのでそのまま見続けた。

社会階層と地位を決定づける分類は、職業によることが多いらしい。

現代日本においては300ほどの職業分類がされているそうだが、それらの階層と地位を左右するのは収入による側面と威信による側面だという。

収入も高く、社会的威信もある職業であれば当然社会的階層も地位も高いということになるが、収入は高いが社会的威信は無い場合や、収入はそれほどではないが社会的威信はしっかりとある場合、収入と威信による基準の不一致が起こり、その階層や地位の評価は複雑なものとなるようだ。

羽振りがよい事業者と、収入は平均的だが武士はくわねど高楊枝的意識の公務員が、大抵相容れないのも、何に価値を置くかということの相違によるのだろう。

あれこれの人間関係を思い起こしながら、収入にも威信にもよらない第三の価値基準といったものは存在しないのだろうかと思いを巡らしている。
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おひとりさまの体質③

2011-09-15 | 5考える
他人に甘えるのが嫌だ。
他人に甘えられるのも苦手だ。

自分自身のことは、ギリギリまで自分で片づけたいと思うし、実際、今まで大抵のことを自分一人で処理して来た。

簡単に他人にお願いしてしまえる体質の方に接すると、羨ましく思える半面、自身の美学と相容れないのでその方との人間関係に距離を置かざるを得なくなる。

そうした私の行動パターンを、危険だという方もいる。

そうかもしれない。

助けを求めねばならない時には、もうどうしようもない状況に陥っているのは想像できる。
わかっているが、生き方の美学は譲れない。

私の生き方を「のほほんと生きている」と見る人も多いが、「のほほんと生きている」という風にしか他人には見せたくない。

民話の「鶴の恩返し」は、非常に日本的な民話だと思うが、人知れず自らの羽を抜いてはたを織る鶴(つう)の姿は、私の生き方の美学に通じる。
苦心する姿や不安に揺れ動く優柔不断な姿を他人に見せたくはない。

それ故に妬みやヤッカミをかい、理不尽な対応を受けることもあるが、それがどうした…と思う。

非常に利己的で、ひとりに慣れている人生なのだとつくづく感じている。
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おひとりさまの体質②

2011-09-07 | 5考える
負わねばならない責任から解かれ、身軽なおひとりさまになってから、とかく投げかけられるようになった問いかけがある。

「一人で淋しくはないか?」
「何かあった時不安ではないのか?」
「生活をどうするのか?」
「まぁまぁ、よくなさる」
といったもの。

私よりも年配の女性から問われることが多いが、彼女らにしてみれば、自分が人生をかけて築き守ってきた家族や卑属の全くいない生活は、想像するだに恐ろしく、心細く思われるのだろう。

私は、いずれの問いかけにも笑いながら返す。
「仕方ないよ、自分で出来ることはきちんとしているつもりだから、それが出来なくなったらもう仕方がない」
「最期まで、自分で自分のことが出来る人生でありたいよ」
「そのあとは、もうどうしようもない」と。

日本人は「不安遺伝子」とよばれる遺伝子をもっとも高率で持ち合わせている民族であるそうだが、厳しい自然環境に対応する為、それは高率に備えなくてはならなかった遺伝子であるかもしれぬ。

私にも「不安遺伝子」はあるだろうと思うのだが、漠然と不安を覚えることはあっても、具体的な不安と淋しさに縛られることは昔からあまりない。
淋しさや不安をより強く意識して来たのであれば、生物的本能の後押しがあったしかるべき時期に、折り合いのつけやすい環境に育った相手と所帯をもち、その生活を築き維持しようと頑張っただろう。

不安や淋しさに余り捕われず、もっと違うものにせき立てられて人生の様々な局面を越えて来たので、今こうしておひとりさまをやっている訳だ。

守るもべきものも、責任を持たねばならない存在もいないので、いざという時はもう仕方ない。
「死んだ後のことは知らない」とつぶやいても非難されることもあるまいと思っている。

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おひとりさまの体質①

2011-09-01 | 5考える
「女は女に生まれるのではなく女になるのだ」とはボーボワール女史のお言葉であるが、近頃思うのは「おひとりさまはおひとりさまになるのではなく、自らおひとりさまを選択しているのだ」ということ。

おひとりさまという言葉でくくられる人たちは増加の一途。
様々な様態のおひとりさまがいて、特に高齢者のおひとりさまについては、人生の終末期に色々な支障が生じるケースが量としてまとまったものになってきているのだろう、地方でも士業の方たちを中心に、高齢のおひとりさまをサポートする事業の立ち上げが始まっている。

高齢期にはまだもう少し間があるというおひとりさまには、地域社会やおひとりさま同士での連携をつくっておくことなどが言われているようだが、おひとりさま同士の連携や連帯は存外難しいものだ。

これは私の経験だが、似通った(基本的には皆恐ろしく個性的でありピンポイントの共通項があるにすぎない)幾人かのおひとりさまとの交流を断つことがある。

事情はケースごと異なるのだが、自分も含めてどのおひとりさまも非常にデリケートで頑ななのだ。

長く付き合いのある友人おひとりさまの場合は、時間やこちらの都合お構いなしで、まるで家族のようにボーダレスで頻繁に連絡をしてきた。
自らは非通知で電話をかけるが、相手からの電話は番号通知でないと受けない…という非常に身勝手でデリケートなタイプ。
こちらの状況を推し量ることはなく、私が話したことも余り記憶してくれてはいない。
ただだらだらと、あまり意味のない彼女周辺の卑近なあれこれを頻繁に聞かされることに、もう長い間辟易としていたのだ。

私に家族がいない気安さと、一方で抱えているだろう心細さを察して、家族同様に対応しようという想いは感じられたが、私は彼女に家族としての期待をしてはいない。

長くおひとりさま生活を続けていると、自分だけの生活リズムやスタイルが確立され、それを変革したり乱したりされることを嫌う傾向がある。

ある時とうとう我慢ができなくなり、時間を選ばず繰り返される余り重要でないコンタクトを迷惑だと伝え、私は静かで気ままなおひとりさま生活を取り戻した。
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週刊誌の可能性

2011-07-14 | 5考える
週刊誌なるものを何年振りかで買った。

週刊ポスト7/22.29号の「50年前の日本は放射能まみれだった」という副題に引きつけられたからだ。

テレビも新聞も、妙な自己統制や操作が鼻に付き、すっかり信じられなくなっているが、戦後間もなく二つの核爆弾の被害を受けてズタズタだった頃の日本の状況こそ、閉そく的な現在を考えるにあたり興味の深い視点であったから。

50年前の日本は、原子爆弾の影響だけでなく、世界的な核開発競争や原子力管理の甘さの為に、日本の放射能データは被爆地に限らず全国各地で恐ろしく高い値だ。

データ量が不十分である点は否めないが、それでも…である。

マスコミ不信からネット情報ばかりがもてはやされているが、週刊誌の可能性をたたえたい。

様々な観点や手段が維持されていることは、我が国の救いであり財産だと思う。
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