「家には米がなくなった」
「米が無いとおかずを作る気力が失せる」
と、あちこちでぼやいていたが、不意に米に出くわし、ご飯を炊くことが出来るようになった。
お昼前、某食品スーパーの米棚に、2キロの米袋が数個残っているのを見つけた。
思わず笑みがこぼれ、買い物かごに1袋だけ頂く。
スーパーの店員さんが「あって良かったですね」と声をかけてくれた。
残りわずか…勤務中の彼女は買えない様子。何だか申し訳ない思いで会釈を返した。
お昼過ぎ、季節変更で棚から下げられるお気に入りの素麺を買いに、大手チェーンのスーパーに出かける。すると、ちょうど入荷があったばかりの新米5キロに出会った。
価額はいつもの2~3割増しだが、買わないわけにはゆかない。
有り難く購入させて頂いた。
そうして、やはり何故かレジで申し訳ない気分になる。すぐに売り切れるのだから。
とどめは家に帰ってからの事。
時々ご飯を一緒に食べてくれる友人が「家からちょっともらってきたよ」と、ビニール袋に3~4合の米を持ち込んでくれたのだ。
有り難い事この上ない!
「米だ、米だ!ご飯を炊くぞ!!」と喜びのダンスを踊りつつ、ご飯の炊ける香りを胸一杯に吸い込んだ。
今日は炊きたてご飯で、和牛こま切れのすき煮風です。
私はやっぱりご飯が好きだなぁ。