私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

被爆と被曝

2011-04-07 | 5考える
被爆と被曝。

読みは同じだが、意味は異なる。

前者が、核爆弾などにより被災し、一時的に大量の放射能も浴びる場合。
後者は、この度の原発事故などにより放射能にさらされる状態だ。

私の祖母や叔母達には被爆者が多い。
当然、被爆の後、しばらくの間に、被曝という状況にも置かれる訳だが。

40代で被爆し、愛する夫も家財も失ったという祖母。
気丈な明治女で、老いても美しく、長寿を全うした。

3歳のときに被爆し、祖父と祖母の手を引いて焼け野原を歩いたという叔母は、虚弱な体質だと言われているが、被爆していない私の親たちよりずっと健康で、おそらく長命であろう。

健康問題は、放射能云々より、やはり日頃の生活習慣に左右されることが多いだろうというのが実感だ。

怖いのは放射能に対する心理的差別や偏見。
国民をコントロールする為にことさら情報統制されるのは不快だが、独り歩きする過剰な対応はより恐ろしい。

私が子供のころ、チェルノブイリだったかスリーマイルだったか、はたまた水爆実験の所為だったか、雨に濡れるのは危険だからということで小学校のスケジュールが変更になったか指導があったかしたことがあった。

少し長じて、放射能をのせた大気が流れてくるので、海藻などからヨードをしっかり取っておこう…という事態になった記憶もある。

他国に起因した事態にはそうした対応をするけれども、自国に発すれば逃げるわけにもゆかない。
私は、日本列島と運命を共にする気満々の日本国民だ。

影響が最小限度に留められることを祈るばかりだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする