昔のこと

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いつの頃だったかはっきり覚えていませんが、小学生の高学年くらいの頃だったろうか・・・

家のすぐ近くの広場で、見かけない高校生くらいの男子（当時すごくおとなに見えました）が、ひとり黙々と、隣接する工場との間にある壁に向かってサッカーボールを蹴る姿が目に付きました。

歳がだいぶ離れていたせいか、ボールを蹴るその俊敏な姿が格好良いなと思って眺めていたのを思い出します。

暫くして、彼には弟がいることに気がつきました。何がきっかけだったか思い出せませんが、いつの頃からか弟と会話をする間柄になりました。

会話をして知ったこと、彼の弟は私と同い年。ところが学校では見かけません。本名を名のっていたのか、通名を名のっていたのか忘れましたが、彼らは在日朝鮮人でした。

自宅から１００メートルか１５０メートル程離れた十字路の角地、八百屋と散髪屋の間に東京新聞の専売所が出来ましたが、そこのオーナー一家の子供たちでした。

私と同年のその弟は、それ以前にもそれ以後にも、朝鮮人に対して抱く一種の特殊な感情とは異なり、いたって穏やかで良い奴（そういう風に見えました）でした。

サッカーボールを蹴る仲間に時々混ぜてもらって走り回ったことがありますが、兄の方も、上手い（？）プレーをすると褒めてくれたりでなかなか好印象でした。

・・・しかし、同年の弟の学校の友達というのも何人か広場に訪れるようになりましたが、この連中はダメでした。言葉尻をとらえてつっかかってくる、言葉ではとても太刀打ちできません。

辟易とすること再三でした（笑）



あるとき、彼らが広場にパタッと姿を見せなくなりました。専売所ももぬけの殻の様子。

その後のおとなたちのうわさによると、どうも公安にマークされるようなスパイ活動を行っていた由。探査される前に、一夜にして姿をくらましたとのこと。

そういわれてみれば、この専売所の屋根には、子供の目にも異様と思われるほど大きなアンテナが何基かたっていました。


その後暫くして、ここは日本共産党の事務所となり、現在に至っています（今春、墓参に行くとき前を通りました）。


時々、彼らはどこへ行ったのだろうか・・・そして今、どうしているのだろうか。。などと、思い出すことがあります。










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先日、月崎駅へ立ち寄ったときにパチリ！


カメラ　CANON EOSM3
レンズ　EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
ピクチャースタイル　　風景
ホワイトバランス　　　太陽光
撮影日　　2015.06.28


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