朝、目が覚めると、横に寝ていた母が気持ち良さそうに眠っているのを見て、何だか安心して朝を迎える。まだ6時半、もう一度寝ようかどうか悩んでいると、息子が起きてしまい、起きるなり「お風呂行こうー!」
そんな声で、母を起こしてしまう。よく眠れたわぁ~と、幸せな母の顔。
寝ぼけ眼のまま、3人でフラフラ露天風呂へ。あー気持ちいいね~、来てよかったね~、幸せだね~と、朝の澄んだ山々の景色を見ながら、お湯につかる。
なんて,爽快な朝。昨日より紅葉もますます鮮やかに赤く染まったように見える。
目をつぶると、川のせせらぎの音が心地よい。大きく深呼吸。晩秋の少しひんやりとしたスゥーッとした空気が肺に入り込み、そこから体の隅々まで流れていくのを感じる。
体も心も軽くなって、5つの五感のアンテナが、やっとビビッと鋭く研ぎすまされた感じ。
そして、なんとなく重たかったおもりがどこかに飛んでってしまった。
家族と自然に癒される。
母は、痴呆症ですが、まだ徘徊とか手取り足取りの介護の必要もなく、ポジティブに考えれば、楽しく可笑しい痴呆症。
でも、毎日、お世話をしている父にしてみれば、大変です。
あんなに朝早くから仕事をし、夜も色々な会合で、一日中仕事ばかりだった父が、4年前に仕事を止めて,家事も出来なくなってしまった母をひとりで面倒を見ているのですから。
昨日の食事の時、「最近、ママの痴呆が進んで来たんだよ。でも、もう68だし、やりたいことは全部やったから、あとの人生は、ママと毎日精一杯生きればそれでいいんだ。どちらが先に死ぬかわからないけれど、それも人生だ。」と飲みながら父がつぶやいていました。投げやりにも聞こえるし、前向きにも聞こえる、何とも微妙な言葉。
「でもね、二人とも体は元気でこうして旅行もできるし、それだけでも感謝しないと。」とJudyは言いました。「そうだな。頑張ろう!!」と、何があっても明るく頑張ってくれる父が健在でした。そこから、最近亡くなった本田美奈子の話になり、今Judyがボランティアしている難病の子供の話にも及び、こうして生きていられるだけでも感謝しないといけないね、と。そして、人を幸せにしたいと思って生きていると、それが自分の幸せに返ってくるよね、と、そんな会話が癒されました。母は、昨晩のお食事中もお料理をひとつづつ運んで下さる中居さんが来るたびに、「ありがとうございます。すみませんねー。お仕事大変でしょう。」とニコニコして頭を下げながら、同じ事を繰り返し言います。
以前は、そんな母を人前に出す事が恥ずかしかったけれど、ボケてしまっても、ほんとに礼儀正しく、相手に優しい謙虚さのある会話ができることを発見し、これだけでもありがたいボケ方だなと思うようになりました。私もボケるなら、こんなボケ方がいいなー。
でも昨日お風呂に二人で入っていたとき、「ここの暮らしはどう?東京の方がいいでしょう?」ときます。私は突然の質問に、?????ですが、それでは会話が続かなくなり、その空気を母が何か変だと感じてしまうと、母がいきなり落ち込み傷つくのを知っているので、「ここの暮らしもいいよねー、のんびりしてて,温泉もいいしねー。でも東京で仕事もあるから、明日一緒に帰ろうねー」という調子。するとまた、「パパも、東京で待ってるからねー」と母。
Judyは、また、?????
「今ね、パパもここに来て、隣のお風呂に入っているからね。」と母にそっと秘密を教えてあげる感じで伝えると、「エー,来たのぉ~、今日は二人でのんびりできると思ったのにね。あの人がいると落ち着かないのよ~いつも忙しくて家にいないのに、こんな時は来るのね、イヤネェ~」みたいな感じです。
ずいぶん私も成長しました。何しろ実の母が、ある意味違う人格になってしまうのですから、長い間それをどうしても受け入れられず、変な事を言われると、怒りに変わってしまっていたのです。でも、Judyの母は、どうなってもたった一人の大切な母なのです。やっと、変化を受け入れられるようになったなあと、今回そんな自分が嬉しい。
昨日の夜、爪に真っ赤なマニキュアをぬってあげました。
元来、かなりおしゃれにお金をかけてきた人なのに、もう自分ではお化粧らしいお化粧もできなければ、気を使う事さえできないのですが、爪だけはキレイに伸ばしていました。
「こんなにママの爪ってキレイなんだよー。素敵だね。」と言うと、子供のように、「ほんと素敵ね,何だか楽しい気持ちになるわ」と無邪気に喜んでいますが、「このマニキュア、あなたも気に入ってるんでしょ。あげるわよ。」と言われ、でもこれ私のですから、みたいな。
まあ、そんなこんなの常にオチのある会話の連続で、楽しませて頂きました。
しかし、どんな病気になってどんな状況になろうとも、人間の尊厳だけは、絶対に尊重しなければならない事をしみじみ感じました。
でも、本田美奈子の死は、かなりショックでした。
私は、彼女の生きる事に対する姿勢が好きだったので、病気になってからも、絶対にまた舞台に立って欲しいと願っていたファンの一人だったし、年も近いので、人ごととは思えず、テレビでお通夜の報道をする度に涙していました。普段生活していると、自分の死は、いつか起きるかもしれない遠い未来にしかなく、こうして生活している事も当たり前のことにしかなく、そう考えると、傲慢だなあと、思います。生かされている事、生きる時間に限りがあると言う事、それもいつだかわからないし、明日かもしれないのです。そう思ったら、少しも無駄にしたくない。大切に生きなければね。そう思うと、全てがありがたい気持ちになります。
あらゆる出来事、全ての出会う人に、「ありがとう!!」
そんな気持ちをいつも抱いて生きていこう!
なんだか、この旅行、癒されています。心も体も。
よく眠り、よく食べて、よくおしゃべりもしたし。
これから、朝食。そして,また眠るのだ!そして、またお風呂に入って、お昼過ぎにチェックアウト。そして、芦ノ湖方面へドライブして、紅葉を思い切りエンジョイしましょう。
いつも、高い建物に囲まれて生活している六本木での暮らし。
紅葉に彩られた山をお部屋から眺め、澄んだ空気を吸い込み、いつもと違う環境は、とてもリフレッシュさせてくれます!もう、とろとろに癒されました。これで、明日から頑張れそう!
Judyのすべての細胞が活性化されましたー!!ヤッホー!!
そんな声で、母を起こしてしまう。よく眠れたわぁ~と、幸せな母の顔。
寝ぼけ眼のまま、3人でフラフラ露天風呂へ。あー気持ちいいね~、来てよかったね~、幸せだね~と、朝の澄んだ山々の景色を見ながら、お湯につかる。
なんて,爽快な朝。昨日より紅葉もますます鮮やかに赤く染まったように見える。
目をつぶると、川のせせらぎの音が心地よい。大きく深呼吸。晩秋の少しひんやりとしたスゥーッとした空気が肺に入り込み、そこから体の隅々まで流れていくのを感じる。
体も心も軽くなって、5つの五感のアンテナが、やっとビビッと鋭く研ぎすまされた感じ。
そして、なんとなく重たかったおもりがどこかに飛んでってしまった。
家族と自然に癒される。
母は、痴呆症ですが、まだ徘徊とか手取り足取りの介護の必要もなく、ポジティブに考えれば、楽しく可笑しい痴呆症。
でも、毎日、お世話をしている父にしてみれば、大変です。
あんなに朝早くから仕事をし、夜も色々な会合で、一日中仕事ばかりだった父が、4年前に仕事を止めて,家事も出来なくなってしまった母をひとりで面倒を見ているのですから。
昨日の食事の時、「最近、ママの痴呆が進んで来たんだよ。でも、もう68だし、やりたいことは全部やったから、あとの人生は、ママと毎日精一杯生きればそれでいいんだ。どちらが先に死ぬかわからないけれど、それも人生だ。」と飲みながら父がつぶやいていました。投げやりにも聞こえるし、前向きにも聞こえる、何とも微妙な言葉。
「でもね、二人とも体は元気でこうして旅行もできるし、それだけでも感謝しないと。」とJudyは言いました。「そうだな。頑張ろう!!」と、何があっても明るく頑張ってくれる父が健在でした。そこから、最近亡くなった本田美奈子の話になり、今Judyがボランティアしている難病の子供の話にも及び、こうして生きていられるだけでも感謝しないといけないね、と。そして、人を幸せにしたいと思って生きていると、それが自分の幸せに返ってくるよね、と、そんな会話が癒されました。母は、昨晩のお食事中もお料理をひとつづつ運んで下さる中居さんが来るたびに、「ありがとうございます。すみませんねー。お仕事大変でしょう。」とニコニコして頭を下げながら、同じ事を繰り返し言います。
以前は、そんな母を人前に出す事が恥ずかしかったけれど、ボケてしまっても、ほんとに礼儀正しく、相手に優しい謙虚さのある会話ができることを発見し、これだけでもありがたいボケ方だなと思うようになりました。私もボケるなら、こんなボケ方がいいなー。
でも昨日お風呂に二人で入っていたとき、「ここの暮らしはどう?東京の方がいいでしょう?」ときます。私は突然の質問に、?????ですが、それでは会話が続かなくなり、その空気を母が何か変だと感じてしまうと、母がいきなり落ち込み傷つくのを知っているので、「ここの暮らしもいいよねー、のんびりしてて,温泉もいいしねー。でも東京で仕事もあるから、明日一緒に帰ろうねー」という調子。するとまた、「パパも、東京で待ってるからねー」と母。
Judyは、また、?????
「今ね、パパもここに来て、隣のお風呂に入っているからね。」と母にそっと秘密を教えてあげる感じで伝えると、「エー,来たのぉ~、今日は二人でのんびりできると思ったのにね。あの人がいると落ち着かないのよ~いつも忙しくて家にいないのに、こんな時は来るのね、イヤネェ~」みたいな感じです。
ずいぶん私も成長しました。何しろ実の母が、ある意味違う人格になってしまうのですから、長い間それをどうしても受け入れられず、変な事を言われると、怒りに変わってしまっていたのです。でも、Judyの母は、どうなってもたった一人の大切な母なのです。やっと、変化を受け入れられるようになったなあと、今回そんな自分が嬉しい。
昨日の夜、爪に真っ赤なマニキュアをぬってあげました。
元来、かなりおしゃれにお金をかけてきた人なのに、もう自分ではお化粧らしいお化粧もできなければ、気を使う事さえできないのですが、爪だけはキレイに伸ばしていました。
「こんなにママの爪ってキレイなんだよー。素敵だね。」と言うと、子供のように、「ほんと素敵ね,何だか楽しい気持ちになるわ」と無邪気に喜んでいますが、「このマニキュア、あなたも気に入ってるんでしょ。あげるわよ。」と言われ、でもこれ私のですから、みたいな。
まあ、そんなこんなの常にオチのある会話の連続で、楽しませて頂きました。
しかし、どんな病気になってどんな状況になろうとも、人間の尊厳だけは、絶対に尊重しなければならない事をしみじみ感じました。
でも、本田美奈子の死は、かなりショックでした。
私は、彼女の生きる事に対する姿勢が好きだったので、病気になってからも、絶対にまた舞台に立って欲しいと願っていたファンの一人だったし、年も近いので、人ごととは思えず、テレビでお通夜の報道をする度に涙していました。普段生活していると、自分の死は、いつか起きるかもしれない遠い未来にしかなく、こうして生活している事も当たり前のことにしかなく、そう考えると、傲慢だなあと、思います。生かされている事、生きる時間に限りがあると言う事、それもいつだかわからないし、明日かもしれないのです。そう思ったら、少しも無駄にしたくない。大切に生きなければね。そう思うと、全てがありがたい気持ちになります。
あらゆる出来事、全ての出会う人に、「ありがとう!!」
そんな気持ちをいつも抱いて生きていこう!
なんだか、この旅行、癒されています。心も体も。
よく眠り、よく食べて、よくおしゃべりもしたし。
これから、朝食。そして,また眠るのだ!そして、またお風呂に入って、お昼過ぎにチェックアウト。そして、芦ノ湖方面へドライブして、紅葉を思い切りエンジョイしましょう。
いつも、高い建物に囲まれて生活している六本木での暮らし。
紅葉に彩られた山をお部屋から眺め、澄んだ空気を吸い込み、いつもと違う環境は、とてもリフレッシュさせてくれます!もう、とろとろに癒されました。これで、明日から頑張れそう!
Judyのすべての細胞が活性化されましたー!!ヤッホー!!
そんなJUDYを育ててくれた、ご両親に感謝ですね。
私もちなみに、おとといは母のお墓に行って来ました。父のこともあるし、大切にしたいと思います。