愛犬さくらに、朝一の散歩をせがまされる前に、体が起きてしまった今朝。
わずかな水色が加わった鉛色の空に、西に傾いた半月の月が在る。
暖かい朝だ。
とはいってもマイナス3度だが、どこか春を感じる。
23日は雷鳴とともに横殴りの雪が波頭のごとく吹き荒れた、
大荒れの一日だった。
ガラス越しに、暗く重い冬を観ている内に、フッと良寛さんが浮かび上がり
水上勉著「良寛」を再読。
著者が切々と良寛の風景を表している世界が、雪が飛ぶ一日とぴったりだった。
「禅境ってどおいうことだ」
本をおき、窓景色に見入ってしまう。
越後の冬は、もっと暗いのであろう。
風物は良寛さんの時代と大違いであろうが、天の営みはさほどかわるまい。
火の気もなく指先が凍るような室内で、良寛さんはどうしていたのだろう。
やぶれ座布団をかかえて、耐えていたのか。
禅境世界に座していたというより、そのようになってしまった、
とは 浅学な私の思いだった。
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「茫茫の浜」F50・・新潟の日本海を描く
わずかな水色が加わった鉛色の空に、西に傾いた半月の月が在る。
暖かい朝だ。
とはいってもマイナス3度だが、どこか春を感じる。
23日は雷鳴とともに横殴りの雪が波頭のごとく吹き荒れた、
大荒れの一日だった。
ガラス越しに、暗く重い冬を観ている内に、フッと良寛さんが浮かび上がり
水上勉著「良寛」を再読。
著者が切々と良寛の風景を表している世界が、雪が飛ぶ一日とぴったりだった。
「禅境ってどおいうことだ」
本をおき、窓景色に見入ってしまう。
越後の冬は、もっと暗いのであろう。
風物は良寛さんの時代と大違いであろうが、天の営みはさほどかわるまい。
火の気もなく指先が凍るような室内で、良寛さんはどうしていたのだろう。
やぶれ座布団をかかえて、耐えていたのか。
禅境世界に座していたというより、そのようになってしまった、
とは 浅学な私の思いだった。
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