棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

内なる輝く姿・・ミレーの作品 13-11-18

2013-11-18 09:10:31 | 山郷の暮し

今朝は暖かく厚手の上着を着ずに散歩ができた。
只今製作をしている作品について、構想を練っているなかで、私が創意・技術など芸術的なあらゆる点で目標としているミレーの作品を思い起こしながらの散歩でした。

私の油彩画の勉強はアカデミックなモノから始まった。
模写から始まりますが、尽きることがない職人芸に肩がこりだし、やがてバルビゾン派と呼ばれる作品にひかれていった。
どなたでも知っておられるミレーはその代表的な芸術家で、その描き方・技法の習得に熱中した。
そんな折、山梨美術館がミレーの収集を始め話題となったのは50年以前か。

ミレーの作品について今更いろいろと講釈をいう気はないのですが、画集・カタログにもあまり紹介されていない作品があります。
私も全く知らなかった作品で、山梨美術館で初めて遭った時の驚きと感動はいまもって引きずっています。
と言いながらその作品の題名がわかりませんし、画集にもないので今のところ紹介できません。

作品は、田舎娘をマリヤと見立てた創意で、「内から輝く姿」を描き出しているのです。
私はこの作品を観てより、ミレーは「内なる輝き」を表現するために、夕刻の光や逆光にたたずむ姿を描いているのだと気がついた。
内なる輝き とは宗教的な充実感・至福の一ときの姿であることは申すまでもありません。
他者と自然光の取り込み方が全く異なっているのです。




ryusun

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