RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

58年を経た「すべて王の臣」

2007-04-25 17:32:32 | 超おすすめ

(脂がのり過ぎて暴走気味?のショーン・ペン)

ジョニー・デップの映画が最近来ないと思っていたら、パイレーツ・オブ・カリビアン
の3作目ワールド・エンドが来月公開ですねえ、でも出来れば他の作品が見たい
と思うのは、るるだけでしょうか?
シリーズ物がこの頃やたらと公開待ち、ダイハード4.0、オーシャンズ13
ロッキー・ザ・ファイナル、スパイダーマン・ヨ、じゃなく3、ハンニバルライジング
シュレック3、ほかにもあったけかなあ?とにもかくにも、アメリカ映画界も
かなりのネタ切れに四苦八苦しているんだなあって思います。

それにリメイク物もけっこう多いしね、アメリカ映画リメイクでも輸入物じゃなく
古い作品のリメイクでこれはおススメっていうのが「オール・ザ・キングスメン」
ピューリッツアー賞受賞の小説「すべて王の臣」ロバート・ベン・ウォーレン原作で
ヒューイ・P・ロングって1893年生まれの実在の政治家(ルイジアナ州知事1928年~)
をモデルに書かれた物語です。

この原作で映画化された同名の映画は、1949年アカデミー作品賞、主演男優賞
(ブロデリック・クロフォード)助演女優賞(マーセデス・マッケンブリッジ)
を受賞し、ゴールデングローブ賞でも監督賞(ロバート・ロッセン)を受賞した。
政治の裏側を描いていて、当時日本では公開されなかった問題作らしい
しかもこのロバート・ロッセンは後にハリウッドの赤狩りの犠牲となったそうです。
この映画のDVDは、今は500円で買えちゃいます、実を言うと先々週の日曜日
たまたまコーヒー代も返さなきゃって思って、ローズのママと待ち合わせて
待ち合わせたソラリアビルの映画館で一緒に、このリメイクされた今公開中の
「オール・ザ・キングスメン」という映画を見たのです。

その帰り、何気なく新天町を歩いていて、CD屋さんの店先に500円均一の古い映画の
DVDがワゴンに入れられ並んでいたのを、本当にこれも何気なく見たんだよね、
そしたら「オール・ザ・キングスメン」と書かれた背表紙が眼に入って・・・今たしか・・・
見てきたよねえ・・・確かこの題名だったよね・・・って思って、素通りできなくなって
ついつい手にとって、ためつ、すがめつして裏返し、しげしげ眺め、そうか~、リメイク
だったんだね、しかも名作なんだ・・・ふ~む・・・この出会いは単なる偶然なのか?
それにしても、あまりにタイミングがパーフェクトじゃないの?
見てみたくなるでしょ、これって無視するわけにいかないでしょって、心の声がささやき
それで小銭入れから500円と消費税を出すという、運命の瞬間?を味わいました。
そして、るるは、見比べたのだった、この両作品をね、58年という時代を経て、
同じ原作で作られた作品を見比べる機会ってのも、なかなか無いから、不思議な
体験かもって思いました。


(やっぱりアンソニーホプキンス

新しいほうのオール・ザ・キングスメンは今脂の乗り切っている俳優
ショーン・ペンが主演で、ジュード・ロウやケイト・ウィンスレットや
るるの大好きなアンソニー・ホプキンスも出ていて、役者がそろいましたな~
って思う、かなり濃厚な映画に仕上がってます。
まあ正直、言いますと、ジュード・ロウという俳優の男前調査の為に見たかった訳
ですが、そんな浅はかな、るるの思いはどっか、肩甲骨の裏側へと押しやられてしまい
どっぷりと映像の世界へはまってしまいました。

ジュード・ロウ演じるジャック・バーデンがショーン・ペン演じる
州知事になったウィリー・スタークに言うせりふの中で
「はじめて、会ったとき、君はぼくにウインクしたかい?」
って、走る車の中で、聞くんだけれど
「片目をつぶったかどうか?ってことは、言わないでおこう・・・。」
って、ウィリーが言う。
それでジャックは「君とぼくは似たもの同士なのかもしれない」
って、呟くシーンがあって
これが、なぜ印象に残ったのかっていうと
この映画は一言で言うと、人生において「片目をつぶってしまうこと」
についての物語だったかも、と思った次第なのです。
あるいは理想主義とシニシズムの行き着く果てとでも・・・。
時代を超えて普遍的な内容だから、今、おススメできる映画でもあります。
でもあんまりヒットは望めないかもと思いました。
るるは星3つと3分の2(満点星5つ)を差し上げます。











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