3年前の震災当日は、卒業遠足で中学三年生とディズニーシーに出かけていた。午後のショーの終わりかけに大きな揺れがきて、入園ゲート付近は大パニックになった。余震のたびにガードレールにつかまりながら舞浜駅まで生徒を引率したが、そこはもう人の洪水だった。
気が付くと人の波は、舞浜運動公園の避難所向かっていた。液状化したドロドロの道路を膝までつかりながらようやく体育館に私たち先発隊は到着できたが、本隊の生徒全員が避難できたのは午後9時前だった。
昼間の楽しかった思い出とともに生徒達は、頭にいろいろなキャラクターの帽子をかぶったまま眠りについた。ありがたいことに、深夜には温かいスープ、明け方には二枚ずつビスケットを頂けたが、空腹と不安を埋めようとにあちこちでお土産用の菓子箱を開ける音が一晩中していた。いつもと違う環境の中、ボランテァ心旺盛な生徒が毛布の配布等率先して手伝う感動的な場面もあった。
翌日の夕方学校から手配されたバスが迎えに来てようやく帰路に着けた。
皆で分けて食べたクッキィの空き缶を今もお守り代わりに大事にしている。あれから三年、皆今頃どうしてるかな。
◆災害はいつ起こってくるか分からない。その時の経験で、出かけるときに心得ていることは、
① 携帯電話は充電しておく。携帯電話の予備電池は持って出かける。公衆電話用テレホンカードがあると便利。
② 何かたべもの飲み物を持っておく。
③ 保険証、常用している薬は、持っておく。
④ 一回り大きめのバックに、はおる物かネッカッチーフを入れておく。
⑤ ポケットティッシュ、生理用品を持っておく。(分け合える)
⑥ メガネ、サングラス、マスク。(日除け、埃除けになる)
⑦ ホイッスル(声より笛が良く届く)
⑧ 手袋(手洗いがままならないので)
⑨ 懐中電灯かペンライトがあると便利。
⑩ 手帳、化粧品など最低限の身の回り品があると安心。