エビスはビールかと思った・・・・
ビデオも無かった子供時代に映画は娯楽の王様だった、
作品も2本立てか3本立てが当たり前で、中には5本立て
と言うのも有った。
ゴジラ等の東宝の映画は若大将シリーズと同時放映でとても
楽しみだったが、あの「青大将」が五郎になるとは、
子供の頃には思ってもいなかった
映画の看板も今のように印刷の技術が無くて、
会館の大きな看板は手書きでした、
時々「似てねぇ」と子供心に思うことがありましたね。
当時は怪獣映画が最盛期で東宝が「ゴジラ」
大映は「ガメラ」松竹が「宇宙怪獣ギララ」
等と次々にリリースされていました、
そんな中に日活が「大巨獣ガッパ」と言う河童と天狗の合体ちゅう
訳の分からんのを作り、ワシは羽田君と見に行きました。
一大レジャーイベントに羽田君はお菓子やジュースをナップサックに
山盛り詰めて来て、食べまくっていました、
子供の入場料は200円だったと記憶していますが定かでは有りません、
ワシ等はもう映画を観出せばその世界に入り込み、別世界にワープして
おります
映画も山場で遂に「ガッパ」登場で大音響とともに「ガッパ」が
現れた時に羽田君がギャッと叫びました、
ワシもちょっと驚いたが、回りに異様な臭いが漂ってきたのは、
映画の仕掛けではありません。
泣きながら羽田君がワシの手を引き会場の外に出ました、
「え~んうんこちびった」
そう、羽田君はガッパに驚き、うんこちびったのでした
ワシは「ガッパ」を最後まで見ることなく終わり、
途中の空き地で羽田君はパンツを捨てて泣きながら帰りました。
今でも羽田君のことは「うんこガッパ」と呼びます。
次回は
「まなみの尺8サロンへようこそ」を予定しています。