8月16日。チョモランマが気になっておちおち寝てられない隊員たちは早朝より霜の降りたバリバリのテントから
はい出している。満天の星空でもの、東の空にオリオン座が空気が澄んでいるからだろうか、大きく見える。
南の方に目を転じると、暗くて判別できないが雲ひとつない空をバックに大きな灰色の山が見えている。徐々に
星たちがその姿を夜明けの青空にとけ込ませていく。午前7時、チョモランマ頂上がオレンジ色に染まりはじめ、
隊員たちの歓声がロンブクの谷に響く。快晴の空の中に憧れのチョモランマが...。この瞬間を夢にまで見た我
々だ。至福の瞬間を共有できたことに感謝!
チョモランマの背後の空に朝焼けがでた。
チョモランマに朝日が当たる
ロンブクゴンパとチョモランマ
朝食はチョモランマを眺めながら摂る。モンスーンの時期にこれだけ綺麗なチョモランマを見れる機会はざらに
あるものでないだろうし、最終日にその姿を現したチョモランマを一生忘れることはないだろう。我々はよほど
幸運だったに違いない。
10時10分にロンブクを出発し、パトゥ村経由でティンリーに向かう。14時25分にギョウ・ラ着。この峠にヒマラ
ヤの青いケシを見つけた。花博の時に咲くやこの花館で見た巨大化した青いケシとは比べものにならないくら
い小さい。
チベットの青いケシ
15時25分、中尼公路318号線に入る。17時10分ごろテント場に到着し、テントを設営。夕焼けが綺麗だ。
明日の朝にもう一度ヒマラヤのジャイアントが見えることを期待して就寝。
【左の写真】ティンリーのテント場に集まってきたチベット人 【右の写真】テント場の横を行く遊牧民
8月17日。あいにくの曇り空でジャイナントは部分的にしか見えない。8時に朝食。9時50分頃テントを撤収
し、ひたすら中国、ネパール国境の町ザンムーを目指す。11時30分に標高5100mのラルン・ラに着。5色の
タルチョが風になびいている。ここからネパールへと続く渓谷に向かって下る。13時10分、昼食のためニャラ
ムという小さな町の食堂に入る。うどんにジャガイモトマトの炒め物がでたが、いずれも香辛料が効いていて
やたらに辛い。
ニャラムのチベッタンたち
【左の写真】山肌にへばりつくように建つ家(ザンムー) 【右の写真】おじいさんとお孫さん?(ザンムー)
16時にザンムーホテルに着。久しぶりのホテル泊まりだっが、シャワーのお湯がでない。毎度のことなので
隊員たちも慣れっこのようだ。
16時30分からチベット人スタッフと共にバイキング形式の夕食をとる。約2週間にわたり寝食を共にした仲間
たちはチベットの歌や中国の歌、日本語の歌で大いに盛り上がる。特に2号車のドライバーさんが「昴」には
驚いた。最後におなじみの祝歌「茜雲」で大宴会を締めくくった。チベット人スタッフのみなさん、おかげで楽し
い旅を続けることができました。本当にありがとう。
追記
報告書の文章をはしょってブログとさせていただきました。おかしな表現、誤記などがあったかもしれません。
12回のブログにお付き合いいただきましてありがとうございました。チベットでは民族間の紛争があったりして
容易には外国人が入国できなくなったとかききます。チベットでお世話になったチベット人スタッフが元気でい
るのか、それもわからなくなりました。元気でがんばっていることを祈るのみです。
チベットシリーズはこれをもちまして終了とさせていただきます。 '09.9.5 SAM
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