先日南港の海遊館横の岸壁に東海大学海洋学部の海洋観測実習船「望星丸」
が寄港しました。望星丸は何年か前にも来港したことがありました。
<南港に接岸した望星丸です>
私が同大海洋学部の学生の頃は東海大学には「東海大学丸Ⅱ世」と初代「望星
丸」の2隻の実習船があり、私はなぜか海洋実習は「東海大学丸Ⅱ世」で望星丸
はほとんど乗船しなかった記憶があります。「東海大学丸Ⅱ世」では、なくなられ
た佐藤孫七船長に大変お世話になった記憶があります。気さくな船長で、いつも
船長を慕う学生たちに周りを囲まれて、笑顔の船長さんでした。
現在「東海大学丸Ⅱ世」はその役目をおえ、美保の松原にある東海大学海洋
博物館に鎮座しています。初代望星丸はマグロ漁船を改装したもので、外見
は漁船そのものでした。
今回寄港した望星丸は海洋観測実習船として設計されたもので、居住性は
抜群のようです。船内は客船のような雰囲気で、外観はスマートで、なかなか
のスタイルです。
<ブリッジです。機械化されて非常にシンプルなつくりです>
<左端に塗装のはげた繰舵輪が見えます。昔のような木製の大きなものではなくなっています>
<入出港時に海上保安庁や、船舶同士のやりとりに使う安立社製国際VHF無線機です>
<ブリッジ左ウイングにあるコンパスです>
<JRC(日本無線)GPS受信機です。精度が非常に高く±5mだそうです>
<最大6000mの深海から採水する採水機です。1本25万円とのことです>
望星丸は海洋実習をかねて来航し、一般公開したとのことですが、来年度の
大学入試のPRも兼ねているようです。どの私学も少子化の波をまともに食ら
っていますからね。