鳥撮り's blog

自宅周辺の野鳥を撮りためました

オアフ島の鳥たち vol.7 近くの公園で

2014年09月30日 | 野鳥

今回でハワイシリーズの最終回とします。ホテル近くの公園などにいたホノ

ルで普通に見られる鳥たちのご紹介です。

ワイキキ周辺だけでなくハワイではやたらに白いハトがいます。この原因は

人為的なものでした。ハワイには結婚式に白いハトを空に放つセレモニーが

定着していますので白色のハトだけを繁殖させています。放鳥され自然に帰

ったハト達も白いハトだけに成ってしまったのです。

<ワイキキの浜辺でバカンスを楽しむ(?)白いハトです。>

ハワイにもアマサギが多数いますが、日本のものより小さめです。あちこちで

群れになって飛び回っていました。

<ハワイのアマサギも目つきが鋭いですね>

ハワイの州鳥ネネです。以前にもご紹介したことがあります。カナダガンが

ハワイで繁殖し、進化したものだそうです。

<今回のネネはキラウエア火山ではなく近くで撮れました。>

インドネシアの固有種種のブンチョウがたくさんいて、早朝の公園で芝生

におりてきてエサを探していました。

<ヒトをおそれない(人慣れしすぎた?)ブンチョウです。>

オナガカエデチョウはハワイでは、1970年代後半にオアフ島で最初に

確認されましたが、はっきりとした移入の時期はわからないそうです。

原産はアフリカです。現在オアフ島にはたくさんすんでおり、山間の森

林地帯にも分布を広げています。ハワイで最も小型の鳥のひとつです。
体は黒い細い縞が全体に入った、灰色を帯びた淡い茶色です。尾は

黒色、目の周りと嘴は赤色で、野原や沼沢地などを大きな群を作って

移動します。地面もしくは草の上で草の種子などを食べます。

<目の周りが赤いのがオナガカエデチョウのチャームポイントかな?>

日本でもおなじみのムナグロです。黄色の夏羽根がよく目立っていました。ハワ

イはムナグロがアラスカに渡る時の中継点だそうですが、中にはハワイに居着

いた個体もいるそうです。

<すっかり夏羽根になったムナグロです。この鳥も人慣れしていました。>

<メリケンキアシシギです。ハワイに似合わない地味な鳥です。>

アラスカ南部で繁殖し、冬はカルフォルニアやメキシコ西岸、オーストラリア東岸

に渡りをおこない越冬すそうです。日本では、旅鳥として少数の個体が主に春の

渡りの時期に太平洋側の地域で見られるそうですが、はっきりいって地味~な鳥

です。溶岩のある波打ち際でエサを探していました。

体色が溶岩の色とよく似ていて見つけるのが大変でした。


オアフ島の鳥たち vol.6 クロエリセイタカシギ(ʻAeʻo)

2014年09月28日 | 野鳥

ピンクの長い脚を持つ水辺の鳥で、ハワイ固有亜種でハワイ名をアエオとい

います。現在、絶滅の危機に瀕しているとのことです。というのは1941年まで

狩猟の対象であったこと、マングース、犬、などの犠牲にもなったことがあげら

れます。しかしオアフ島も日本同様に、生息適地である湿地や沼沢地の減少

していることが最大の原因だそうです。最近の調査では、アエオの生息数は

約1350羽であると報告されています。

<公園の芝生でエサを探しているクロエリセイタカシギです。足が長いですね~。>

クロエリセイタカシギは主要6島すべてに生息していて、浅い水辺や、池の岸

などで小さい群れ、ペア、または単独でいることが多いそうです。


脅威となる動物が接近すると「キッキッキッキッキッキッ」という鋭い鳴き声で威

嚇するそうです。

<だんだん近づいてきてはくれるのですが、最終的には一定の距離を保ちます>

<くちばし細いんですね~。口に箸が2本くっついているような...>

クロエリセイタカシギは島と島を飛んで移動する鳥としても知られていて、カウア

イ島とニイハウ島(カウアイ島の南西27kmの個人所有の島)との間はさかんに

往復しているそうでうす。魚、カニ、水生昆虫などを食べますが、成鳥が未成鳥

に餌を与えることはなく、一緒に捕食に出かけます。怪我をしたふりをして外敵

を巣から遠ざけることがあそうです。これはヒバリによく似ていますね。

<水辺に1羽で飛んできたクロエリセイタカシギです。緑の背景にスタイリッシュな姿が引き立ちます>

アエオを含めたセイタカシギの仲間は、英語では「stilt」といいます。stiltは、複数形

(stilts)で「竹馬」という意味です。セイタカシギがその長くて細い足で歩く様子から

名付けられたんでしょうね。

ちなみに日本でも見られることがあるそうですが、ある個人によって飼育、増殖された

個体が故意に2001年頃に多数放鳥されたとされたとか。


オアフ島の鳥たち vol.5 アカアシカツオドリ(ア)

2014年09月23日 | 野鳥

今回はアカアシカツオドリです。英名Red-Footed Boobyでハワイ名'A(ア)

と読みます。

 <遙か沖合を飛んでいくアカアシカツオドリです。この距離では328+1.4テレコンでは少々辛いです>

アという名前の語源は鳴き声が「ア」と聞こえるからです。鳴き声を一度聞い

たらハワイ語の名前もすぐ覚えられますね。カツオドリと聞くと鰹をエサにする

鳥とよく思われますが、実際はそうではありません。この鳥の喉ではとても鰹は

のみこめません。ではなぜかというと、鰹とカツオドリが同じ魚を食べるからです。

漁師さんにとってはこのカツオドリは鰹の居場所を知らせてくれる大切な鳥なの

です。

<2羽そろって近づいてきてくれましたが、まだまだ遠かったです。>

 <海面すれすれを飛んでいく3羽です。先頭は幼鳥かも>

英名のBoobyの意味は、「間抜け野郎」です。飛んだり泳いだりは得意でも、陸

上を歩く事が苦手なカツオドリは、昔、船乗りたちによって簡単に捕まえられ食糧

にされてしまったそうです。日本では「アホウドリ」が同じような理由で名付けられ

ています。

 <マカプウで撮った3羽です。えさ探しに海に向かって出勤していきました。>

オアフ島ではこのアカアシカツオドリが島の南東部に多すんでいます。その数およ

そ千羽がモーカプ半島のウルパウヘッドに生息しているとされています。毎朝アカ

アシカツオドリがウルパウヘッドから飛び立ち、マカプウの丘の下を通って海に出

かけ魚を探します。マカプウがアカアシの通り道です。


オアフ島の鳥たち vol.5 オオグンカンドリ(イヴァ)

2014年09月22日 | 野鳥

今回はオオグンカンドリです。英名Great Frigatebirdでハワイ名'IWA(イヴァ)

と読みます。


<ワイキキ上空を2羽で飛んでいたオオグンカンドリです。遠すぎて絵になりませんわ...>

全身が黒く、尾はツバメのような切れ込みがあります。雄はのどに赤い皮膚の裸

出があり、繁殖期にはそれを風船のように膨らませて雌に求愛行動をとるのこと

です。

 

オアフ島で私が見たのは1羽の雌(?)で、のどから胸にかけて白色でした。翼を広

げると2mをこえる巨大な海鳥で、上昇気流を受け、羽ばたかずにゆうゆうと空を舞

っている姿は大迫力。まさに空を飛ぶ「軍艦」(フリゲート)ですね。

 

 

分布域は広く世界の熱帯、亜熱帯地域で、主に太平洋とインド洋に分布していて、

日本では、主に南西諸島に迷い鳥として渡来することが多いようです。

<「どうや、うまく撮れたか?」といいたげなオオグンカンドリです。私の上空15m位を

通過していきました>

ちなみにハワイ語名の「'IWA」とは「泥棒」という意味です。ミズナギドリやカツオドリ

などを追い掛け回し、エサを吐き出させて強奪するという習性があり、まさにその名

のとおり泥棒です


オアフ島の鳥たち vol.4  アカオネッタイチョウ(コアエウラ)

2014年09月17日 | 野鳥

アカオネッタイチョウ(赤尾熱帯鳥)のことをハワイ語でコアエウラと言います。

その優雅に飛ぶ姿はハワイの海鳥の中で最もエキゾティックな鳥の一つです。

カモメに似ています、中央の尾羽が赤く細長くムチのようによくしなります。

くちばしは赤、眼の周りに黒い模様があります。

 

 

日本では絶海の孤島(小笠原諸島の西之島,南硫黄島,南鳥島)で繁殖している

 そうですが、ハワイでは普通に見らます。

 

海岸の崖(がけ)などに巣をつくり、海岸近くで魚やイカ、エビなどをエサにして

いるそうです。環境省のレッドリストの絶滅危惧IB類に指定されています。


 

 

<この日の海は台風の余波で大波が打ち寄せています>

アカオネッタイチョウの長さは尾羽を含めると約100cm、翼の幅は110cmぐら

いです。

ハワイアンを含むポリネシアン民族はアカオネッタイチョウの赤い尾羽を帽子や

シンボルに使っていたそうです。

ハワイでは赤は貴族を象徴する色ですので貴重な羽として認められていたよう

です。太平洋の海原を航海するポリネシアンはこの鳥の習性を知ることにより、

ナビゲートする際に役立てたとのことです。

<今年の春にコナ空港で撮った飛行機です。垂直尾翼の赤丸内をご覧ください。鳥の姿とTropicBirdと

書かれています>