過去のブログより 1994年 帝塚山学院日中友好チベット踏査・教育学術隊の記録 その11トレッキング

8月14日。長いようで短かったトレッキングの最終日を迎えた。昨夜の雨が雪に変わったのか山々の山頂が
さらに白くなっている。今日の行動は下る一方のカルタ村までなので気持ちが楽である。9時15分に出発。
放牧されたロバがゆっくりと同じ道を下っていく。10時30分に10数件の集落に着く。ヒュンリュリン村だという。


【左の写真】8月14日の夜明け　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【右の写真】ヒュンリュリン村手前の峠

ヒュンリュリン村でも村人が自らの手で小学校を建設していた。12時15分最終地点のユバ村に着。先頭で
到着した隊長が全員を握手で出迎えた。
この後はカルタ村のテント場で記録の整理、洗濯、昼寝など思い思いの時間を過ごした。


【左の写真】　ヒュンリュリン村の村人たち　　　　　　　　　　　　　　　　【右の写真】ヒュンリュリン村のトラック

8月15日。今日は中国側のエベレスト登山のベースキャンプであるロンブクを目指すことになる。今日で8
日間のトレッキング中のガイドを務めてくれたテンバ少年ともお別れとなる。何か彼に残してあげようと隊員
たちはおみやげの選定をしている。8時45分にカルタ村を出発。一路ロンブクを目指す。
昨日の雨でルンゼ(山の斜面を下る小さな川のこと)の増水が凄い。12時10分パトゥ村に着。ここからロン
ブクまで43kmのオフロードとなる。


【左の写真】　ロンブクまでの道中で　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【右の写真】ロンブクのゴンパ

15時頃無事に標高5005mのロンブクに着。テント設営中に高所故の息苦しさを味わう。
ここにはゴンパ(チベット教の寺院)があり、僧侶たちの読経を見学できた。
チョモランマ方面は厚い雲におおわれ、視界がきかない。明日の幸運を期待して就寝。


ロンブクゴンパでの読経の様子

【左の写真】ゴンパの入り口　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【右の写真】お茶目な僧侶たち