平成30年度富士登拝(富士宮口)あれこれ(その4)の続き。
(距離、超短めの富士登拝記) 「多少の無理はともかく・・・、無茶はいけません」の巻(その3)
山小屋を出て30メートルくらいはほぼ平地でちょうど山陰にもなるので難なく進めましたが、右に曲がり緩やかな下り坂がはじまると一瞬で視界がゼロになりました。オーバーじゃなくほんと視界ゼロです。このときも”ドキツ ”としましたがすぐに原因が分かりました。真っ正面から吹き上げてくる強い向かい風と雨でワイパーのない自動車状態になってました。正確にはそれよりひどい状況です。車だと外側だけですが、吹き上げる雨がメガネの外側だけじゃなく、レンズの内側まで襲ってきました。どんなに顎をひき合羽のフードで雨風を避けようとしても下から吹き上げてくるのでメガネのレンズ両面がいっぺんに水滴だらけになりまったく前が見えません。
視界ゼロでは恐ろしくてまったく動くことができません。仕方がないので向かい風に背を向けどうすれば良いか焦らず考えました。答えは簡単でした。メガネを外せばいいのです。で、すぐにメガネを外そうと思いましたがここでまた大きな問題が・・・。
メガネを外す、それがなかなかそう簡単にはいかないのです。なぜならキャップの上から合羽のフードをかぶり、紐でフードが捲れないように顔をピッタリ被っている状態です。加えて厚めのレイン手袋をして両手にはストックを持っています。メガネを外そうと思えばどうしても手袋を外して、フードの紐を緩めなければいけません。(雪山登山とかで慣れていれば手袋をはめたままでもできる所作かもしれませんが・・・) またすでに手袋内に入り込んだ雨で手に手袋が張り付いているような状態なので外すのも大変です。それに指先もかなり冷えて動きが鈍くなっています。そんな状態で手袋を外し、強風に飛ばされないように合羽のポケットのファスナーを開け手袋を入れる、というのはなかなか至難の業です。で、どうするか、背中にバンバン強風と強雨を受けながらまたしばし熟考です。
(続く)
6合目から5合目までの道 ↓
https://www.camp-outdoor.com/tozan/fujisan/route_fujinomiya.shtml
なだらかな下りになりますが、ウッカリ写真左の斜面下のブルドーザー道に落ちるとかなりヤバイことになります。
(5合目から6合目) 結構広い道なので昼間だと泥酔状態じゃないと落ちないと思いますが(笑)、闇夜だと知らず知らずに斜面側を歩いていてウッカリ転倒、そのまま斜面下へ、なんてこともありそうです。