九chan一家の富士登山(令和六年版)-富士ありて大和心あり。

平成29年、奇跡がおきどうやら311地獄から脱出したようです。こうなったら老い朽ちるまで続けるぞ、の富士登拝記。

平成30年度富士登拝(富士宮口)あれこれ(その5)

2018年10月03日 13時23分19秒 | H30/富士登拝(富士宮口)

平成30年度富士登拝(富士宮口)あれこれ(その4)の続き。

(距離、超短めの富士登拝記) 「多少の無理はともかく・・・、無茶はいけません」の巻(その3)

 山小屋を出て30メートルくらいはほぼ平地でちょうど山陰にもなるので難なく進めましたが、右に曲がり緩やかな下り坂がはじまると一瞬で視界がゼロになりました。オーバーじゃなくほんと視界ゼロです。このときも”ドキツ ”としましたがすぐに原因が分かりました。真っ正面から吹き上げてくる強い向かい風と雨でワイパーのない自動車状態になってました。正確にはそれよりひどい状況です。車だと外側だけですが、吹き上げる雨がメガネの外側だけじゃなく、レンズの内側まで襲ってきました。どんなに顎をひき合羽のフードで雨風を避けようとしても下から吹き上げてくるのでメガネのレンズ両面がいっぺんに水滴だらけになりまったく前が見えません。

 視界ゼロでは恐ろしくてまったく動くことができません。仕方がないので向かい風に背を向けどうすれば良いか焦らず考えました。答えは簡単でした。メガネを外せばいいのです。で、すぐにメガネを外そうと思いましたがここでまた大きな問題が・・・。

 メガネを外す、それがなかなかそう簡単にはいかないのです。なぜならキャップの上から合羽のフードをかぶり、紐でフードが捲れないように顔をピッタリ被っている状態です。加えて厚めのレイン手袋をして両手にはストックを持っています。メガネを外そうと思えばどうしても手袋を外して、フードの紐を緩めなければいけません。(雪山登山とかで慣れていれば手袋をはめたままでもできる所作かもしれませんが・・・) またすでに手袋内に入り込んだ雨で手に手袋が張り付いているような状態なので外すのも大変です。それに指先もかなり冷えて動きが鈍くなっています。そんな状態で手袋を外し、強風に飛ばされないように合羽のポケットのファスナーを開け手袋を入れる、というのはなかなか至難の業です。で、どうするか、背中にバンバン強風と強雨を受けながらまたしばし熟考です。
(続く)


 6合目から5合目までの道  ↓

https://www.camp-outdoor.com/tozan/fujisan/route_fujinomiya.shtml

 なだらかな下りになりますが、ウッカリ写真左の斜面下のブルドーザー道に落ちるとかなりヤバイことになります。

 

(5合目から6合目) 結構広い道なので昼間だと泥酔状態じゃないと落ちないと思いますが(笑)、闇夜だと知らず知らずに斜面側を歩いていてウッカリ転倒、そのまま斜面下へ、なんてこともありそうです。

 

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平成30年度富士登拝(富士宮口)あれこれ(その4)

2018年10月02日 15時53分35秒 | H30/富士登拝(富士宮口)

平成30年度富士登拝(富士宮口)あれこれ(その2)の続き。

(距離、超短めの富士登拝記) 「多少の無理はともかく・・・、無茶はいけません」の巻(その2)

 

 6合目の山小屋の前は狭いながらも一応平地なので風と雨はそれまでと違い横殴りって感じになります。当然山小屋はまだ開いてないので非常灯のわずかな光が中から漏れる入口の前に立ち、猛烈な風と雨に対し背中を向け立ち休憩をしていると、あっという間に体温が奪われます。

 しかし、その時点ではまだ気力は萎えてはいませんでした。「こりゃ、動いているほうがマシ」ということでほぼ真っ暗な状態のなかLEDヘッドライトを頼りに引き続き前進開始。しかし時間にするとものの2~3分、距離だとたぶん10メートルくらいでしょうか、「何かが違う」ことに気がつきました。普通なら山小屋を過ぎると急に傾斜がきつい岩場になるのに、どう考えても下りているのです。「なんで~?」と思った瞬間、道を間違え山頂ではなく宝永山の方へ向かっていること、自分が今相当判断力を失っていること、指先が濡れて冷たくなっていること(一応ちゃんとした雨用の手袋をしてましたが登りのとき下から吹き上げる強い雨が手首の僅かな隙間から入り込んだようです。)、もしかしてこりゃちょっとヤバイことになってるかな・・、等々の状況がいっぺんに理解できました。しかし、それと同時に生存本能が飛び出てきたのか・・・、即時下山、下山に要する時間はよほどのことがない限り1時間くらいで大丈夫、まだそれに耐えられるくらいの体力は十分残っている、との結論が頭にパット浮かびました。
 あとは慌てず動くだけです。下ってきたのだから登れば元の位置に帰れます。推測どおりすぐに山小屋横の分岐点に戻れました。昼間であれば絶対に間違うことがないようなところです。少し寒気を感じました。ほんと暗闇は恐ろしい。


 何とか山小屋前まで戻ったので後は5合目までの緩やかな道を転けないようにゆっくり時間をかけ下るだけです。下山時に生存証明のために撮ったのがこの写真です。 ↓


 フラッシュでなんとか写りましたが、ヘッドライトだと相当近づかないと読めないような状態でした。
(続く)

 


(6合目標識)  もう何度も通った道、しかもこんな ↓ 立派な標識があっても全体が見えなきゃ道を間違えます。闇夜は恐ろしい、と、今つくづく思います。

https://www.yamagirl.net/report/3851/

 

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平成30年度富士登拝(富士宮口)あれこれ(その3)

2018年09月30日 22時14分14秒 | H30/富士登拝(富士宮口)

(登山後のお約束)

 台風だし、ということで・・・、(笑)

 ちょっと遅くなりましたがブーティエルのメンテナンスをしました。今回の富士登拝はずっと雨の中だったので、下山してポルテ君の中で履き替えた時点で汚れはあまりありませんでした。一応靴紐をはずし雑巾でしっかり拭いてそのまま車内で乾かしたのでこちらに帰ってからついつい横着してそのまま玄関に放置したままにしていました。

 しかし、さすがにずっとそのまま、と、言うわけにもいかないのでやっとやっとお手入れ、となりました。

 一応再度固く絞った濡れ雑巾で中・外全体をしっかり拭いた後、いつものとおり 防水ワックスを薄~く塗って、待つこと10分、ブラシでゴシゴシ、摩擦熱でワックスを塗り込みました。で、終わり。

 

 しかし、これまでだとキューちゃんがのこのこ出てきて邪魔をするところですが、もうそんなこともありません。ちょっと淋しい・・・。

(平成29年)

(平成25年)

(平成26年) ↓

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平成30年度富士登拝(富士宮口)あれこれ(その2)

2018年09月26日 14時19分33秒 | H30/富士登拝(富士宮口)

(距離、超短めの富士登拝記)

「多少の無理はともかく・・・、無茶はいけません」の巻

 今回の富士登拝は結果として、6合目ちょい上から命からがら逃げ帰った、ということになりました。
 強風、強雨での単独夜間登山、今冷静に考えるとちょっと無茶でした。(笑)


 3時半くらいに五合目登山口を出発する際、上から下りてきた若者がいて、「上もこんな感じですか ?」と尋ねたところ、「いや、もっと凄いです。自分は7合目から8合目に向かう途中だったんですが、(風で体が)持って行かれそうになってたんで(無理と判断し)下りてきました。」との返事がありました。その時の判断としては夜明けも近いので徐々に天気も多少は良くなるはず ? との特別根拠もない推測があって、私は様子を教えてくれた若者に「そうですか。ありがとうございます。まア、行けるところまで行ってみましょう。」と言って登り始めました。当然、若者はそれに対して何も言いません。なんたって登山は自己責任の世界です。

 で、5合目までの登りです。ある意味運が悪かったのですが、風が進行方向の真後ろから吹き上げる感じだったので登りだと体を後から押し上げてくれる感じになり、何時もよりかなり省エネで前に体が進みます。LEDヘッドライトで得られる視界は何とか5メートルくらいかな・・・、でしたが、6合目までは全体的にわりと道幅も広く傾斜も緩やかですし、もう何度も通っている道なのでおおよその位置関係は分かったので特に不安もなく気がつけばあっという間に6合目の山小屋に到着しました。

 問題はそこからです。                                                                       (続く)


 2時過ぎに起きて、ゆっくり身支度、いざ出発、の時の五合目レストハウス地下のドアと建物です。

   ↓  ほぼ真っ暗。誰もいません。寒さはあまり感じませんでしたが、風と雨はかなりのものでした。

 

 五合目レストハウスの入口  ↓

http://www.fujisanpo.com/yamagoya/fujinomiya/08-Rest_Center.html

五合目レストハウス地下2階の食堂兼宿泊スペース

  ↓

http://www.fujisanpo.com/yamagoya/fujinomiya/08-Rest_Center.html

 写真 ↑ 左側にあるカーテンの裏にある宿泊スペースに泊まりました。

           ↓

 嵐の日にやって来て、翌朝登ろうなんて考える酔狂者はあまりいないようで、当日は私以外には20代の若者4人、計5名が宿泊者でした。私は12畳の部屋を独占使用。嵐のお陰です。(笑)

 消灯前に若者4人の話をそれとなく聞いていると、彼らは冷静でした。「これな感じだと(登るのは)ちょっと無理なので、明日7時の時点で再度どうするか考えよう・・・。」なんて協議してました。

 ここまで来たんだ、やるぞ登頂だ~、と意気込む還暦卒業のオッサンなんかよりよほど大人でした。(爆)

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平成30年度富士登拝(富士宮口)あれこれ(その1)

2018年09月23日 01時17分10秒 | H30/富士登拝(富士宮口)

(備忘録)

 先々週のことなのにもうすっかり記憶が薄れてきてます。一応アタック日(9月9日)の行動を忘れないようにざっとざっと時系列で記録しておきます。

午前3時30分

1. 富士宮口5合目を出発

  ↓

2. 6合目で登頂を断念、命からがら5合目まで下山

  ↓

3. 5合目からタクシーで水ヶ塚駐車場へ

  ポルテ君の中でしばしグッタリ状態でボ~~と休憩し体力・気力の回復を待つ

  ↓

4. 富士山本宮浅間(せんげん)大社に参拝

  ↓

5. 静岡県富士山世界遺産センターでお勉強

  ↓

6. 山宮浅間(やまみやせんげん)神社に参拝

  ↓

7. 村山浅間神社に参拝

  ↓

8. 白糸ノ滝で観光

  ↓

9. お宿の”花の湯”で一風呂浴びてグッスリ

 

 上の3.の時、このままお宿をキャンセルして即時帰還も考えました。しかし、「登るばかりじゃなくたまには下界で視野を広げろ」とのお告げがあり(あくまで個人の感覚です(笑))、私の富士登拝史上はじめてほぼ一日下界での富士山研究を致しました。(ただの観光じゃないか、とのご意見はとても常識的かと存じます。)

 次回より1.~8.についてはちょっとだけ具体的なレポートをしたいと思います。

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ポルテ君に感謝を込めて・・・。

2018年09月13日 16時44分56秒 | H30/富士登拝(富士宮口)

 今回モンちゃんの代わりとして急遽抜擢されたポルテ君ですが、ポルテ君なりによく頑張ってくれたと思います。

 直進安定性、馬力、静寂性、ナビ能力とか・・・、モンちゃんとの違いを上げればきりがありませんがポルテ君あっての今回の富士登拝でした。感謝あるのみ、です。

 ポルテ君もモンちゃんほどではないにしろもう十分老体です。往復1,476キロを文句も言わずほんとよく走ってくれました。

 逆にモンちゃんが絶対勝てない特質もありました。車高が高く、後席スペースをかなり確保できるので車内での着替えとかがものすごく楽でした。特に今回は雨だったので車内での登山靴履き替えがラクラクできてほんと便利でした。近場の登山であればポルテ君の方がモンちゃんより良いかも、です。

 安全の走行性能とゆったりの車内空間を兼ね備える車が一番ですが、高級車になるので手が出ません。(涙)

 

(出発前)走行距離112,801キロで出発 

 (帰還直後)走行距離114,277キロになってました。

 往路、復路ともにほとんど一気に、という感じだったのでポルテ君も疲れたと思いますね~。ご苦労さんでした。

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改めまして・・・。

2018年09月12日 17時25分44秒 | H30/富士登拝(富士宮口)

 平成30年度富士登拝中、何かとご心配頂きました皆様には改めて御礼申し上げます。

 いろいろありましたが、今回も何とか個体識別標識に活躍してもらうこともなく無事帰ってくることができました。ほんとうに感謝です。

 今回は残念ながら”登頂”とはなりませんでしたが、とても大きな教訓を得ました。

 それは何か、と言いますと・・・、「還暦卒業のオッサンは若者もしないような登り方をしてはいけない。」ということであります。(エ、今更ですかね~(笑)) 

 これからは暴風、強雨時の単独夜間登山は絶対に致しません。強く、強く誓います。

 しかし、登頂できず残念ではありましたが、そのお陰でこれまでのハードスケジュールでは行けなかったところへ行くことができ、それはそれなりに良かったかな・・・、と思っています。

 これからボツボツ紹介していこうと思いますが、取り敢えず本日は白糸の滝 ↓ と

 

白糸の滝展望台からの富士山です。 ↓

 この写真 ↑ を見ると「朝方アンダケ荒れてたのに~、なんで~・・・」の思いがふつふつと湧いてきますが、まア、それが富士山です。下界とは別世界、仕方ありません。

 

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   ↓

  

  

 

 で、実は帰ってきてから少しというか大いに気が緩んだのか風邪をひきました。昨日はなんとか”気のせい”ということで自分を騙すことができたのですが、今日はいけません。朝から咳と鼻水が止まりません。

 帰った夜の一昨日そして昨日の睡眠不足も影響しているかもしれません。「早く休め」との天の声と受け止め本日はオレンジジュースだけ飲んでこれにてご就寝、ということにしたいと思います。

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無事帰還

2018年09月10日 21時10分58秒 | H30/富士登拝(富士宮口)

20時40分帰還しました。ここ4日間、私の生存を気遣って頂いた皆様に感謝申し上げます。
お地蔵様に帰還報告とともに皆様に幸あれと祈願いたしました。
なお、これをもちましてスマホからの生存情報の発信は終了といたします。これからはいつもの気まぐれ無目的情報に戻ります。
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福山SA

2018年09月10日 19時10分01秒 | H30/富士登拝(富士宮口)
もうすぐ、って感じです。
まだかなり元気です。(たぶん)
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土山SA

2018年09月10日 13時57分38秒 | H30/富士登拝(富士宮口)

少し小雨になりました。

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